息子が友だちと一緒にテニスを習いたいと言ってきました。
既に始めていた友だちの親御さんに聞くと、親も一緒に練習メニューに加えてもらえるとのことです。
思い切って行ってみると、テニスの練習メニューはとても楽しいものでした!
これからもテニスを続けるなら、道具を準備しなければいけません。
テニスの練習メニューを楽しい気持ちで続けるために初心者が最初にクリアする基礎はなにか、予備知識もほしいところです。
そこで必要な道具の選び方や、初心者でも取り組める楽しい練習メニューをまとめました。
私たちが実際にテニスの練習メニューを体験して楽しいと感じたことも一緒に紹介していきますね。
テニスの練習器具を使ってテクニックを身につけましょう。
練習は毎日の積み上げが大事です。そのため練習器具がイマイチでは無駄な努力になってしまいます。
テクニックが確実に身につく練習器具を選びましょう。
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テニスの練習メニューを楽しい時間に!準備3ステップ

せっかくテニスを始めたのですから、練習メニューには楽しい気持ちで取り組みたいですよね。
では、テニスの練習メニューを楽しい時間にするにはどんな準備をすればいいでしょうか。
テニスの道具を揃えたり、本や動画で練習メニューを予習したりすると楽しいですね。
では具体的にどんなことを準備すればよいか、3つのステップで紹介します。
テニス初心者なら基準スペックのラケットを選ぼう
テニスに欠かせない道具と言えばラケットです。
スポーツ用品店には天井まで見上げるほどズラッとラケットが並んでいて、初心者は一体どれを選べばいいのか迷ってしまいます。
テニス初心者が選ぶなら基準スペックのラケットが一番安心です。
これからテニスを始める人向けに、基準スペックを元にしたファーストラケットとガットの選び方、張り方をご紹介します。
<ラケットのスペック>
テニスのラケットにはスペックというものがあります。これはラケットの特徴を表していて、プレーのレベルやスタイルによって使い分けます。まずは名前と部位を一致させましょう。
- フェイス:ボールが当たる、ガットが張ってある面の大きさ
- フレーム厚:ラケットのフレームの幅
- ウェイト:ラケットの重量
初心者が注目するのは3点だけで大丈夫です。
では、基準値と男女別のおすすめスペックを見てみましょう。初心者は男女とも基準値よりがよさそうですね。
基準値 | 一般男性 | 一般女性 | |
フェイス | 100inch | 100inch程度 | 100inch~ |
フレーム厚 | 23~26mm | 23~26mm | 23~26mm |
ウェイト | 300g前後 | 300g前後 | 285g前後 |
私は初期費用を抑えるためにフリマアプリで中古のラケットを購入し、ガットの張り替えだけをお店に頼みました。
ラケットのスペックを知っていればお店に行かなくても目的のラケットが安く買えます。
<ガット選びと張り方>
ラケットが決まったら、ガットを選びましょう。ガットも「初心者用」と書いてあるものがありますので、最初はそれを目安に選ぶとスムーズです。
ガットはテンション(張る強さ)を指定して、お店で張ってもらわなければいけません。テンションの単位はポンドといいます。
平均値は大体40~65ポンドで、初心者は男女とも40~50ポンドで張ってもらうといいでしょう。
買ったお店でガットを張ると張賃の割引サービスを受けられることもあるのでお得です。
ケガをしないようにウォームアップをしっかりしよう
練習の前はケガ予防のためにも柔軟体操で準備運動をします。それが終わったら運動できるように軽く体を温めましょう。
そこで楽しめるウォームアップの「ボールつき」です。3種類のやり方を紹介しますね。
<地面に落とさない編>
- グリップは持ちやすい形で握り、ラケットを腰の高さにセットして面が真上を向くようにする
- 構える位置はグリップエンドとおへその間にボール3つ分を目安にする
- 肘は体に付けず、体の前方にあるように注意
- ラケット面の上でボールをポンポンと弾ませ、落とさないように続ける
<期待できる効果>
- ボールの跳ね具合を確認できる
- ボールをラケットの真ん中で当てる練習になる
- 力加減を覚えられる
簡単そうですが、初回は5回続いたら花丸です。
<地面に落としてみよう編>
- 落とさない編と同様の構えをする
- ラケットの面で弾ませたボールを地面に落とす
- 地面に落ちて弾み上がってきたボールをラケット面にあて、今度は上に弾ませる
- 繰り返す
<期待できる効果>
- ボールが地面に接してバウンドする感覚を感じる
- 力加減と弾み具合を体感できる
今度は地面に落とすときの角度も関係してくるので難易度がじわっと上がります。
<ふたりでやろう編>
- 1mほどの距離を取って向かい合わせに立つ
- 地面にボールをワンバウンドさせて相手のところに届くように打つ
- 相手もまたバウンドさせて返す
- 繰り返す
<期待できる効果>
- 力の調整力が付く
- 相手からの返球を観察し、予測する力が付く
- 相手に返そうとすることでコントロール力が身に付く
- 話し相手がいて楽しい
肩の力を抜いて、上手になってくるとおしゃべりをしながらでもポコポコと何度も続くようになります。
打ち返すだけでは物足りなくなってきたら難易度を調整する工夫もできます。
二人の間に的を用意して当て合うようにしたり、ラダーを置いてバウンドさせるポイントを狙うようにしたりするといいですよ。
遊びのような練習ですが、これをマスターしておくと後から出てくるストロークやボレーをより上達させることができます。
どんな練習にも無駄はひとつもないということですね。
テニスの練習を始める前に意識したい3つのポイント
打つ前に知っておくと練習の理解度が上がり、上達への近道になる3つの基礎を紹介します。
- テニスを楽しむにはラリーが大切
- 狙いを定めてコントロールする
- ボールの勢いに負けない制球力
<テニスを楽しむためにはラリーが大切>
テニスは相手とネット越しにボールを打ち合う競技です。プロの試合を見ていても、長いラリーはハラハラしておもしろいですよね。
実際に自分がプレーするときもボールがすぐに途切れてしまうことなく、長いラリーができると楽しさを感じることができます。
まずはラリーをしてみて「どうして続かないの?」という疑問からどんな練習が必要か探っていきましょう。
- 飛んでくるボールは自分から遠いのか近いのか
- どれくらい弾みそうか
- どの力加減で飛ばせばいいか
<狙いを定めてコントロールする>
ラリーの練習をするには相手が返しやすい球を打たなければいけませんし、試合で得点を決めるには相手がいないところを狙う必要があります。
ボールを思うようにコントロールできなければ「狙う」ことができます。
- コースを狙う
- 打つ時の強弱
- 打ったボールの高さ
<ボールの勢いに負けない制球力>
テニスのルール上、ボールをコートに落とさないことには試合になりません。
初心者がよくやってしまうのは「飛ばしすぎ」です。これをなくすためにスイングでボールを飛ばすことを身に付けましょう。
- グリップは力強く握らない。握るのはボールに当てた時だけ
- 下から上にラケットを操作する
- 体の回転する力を使う
夫が息子にスイングのコツを教えるときに「竹とんぼ」みたいにしてごらん。と言っていました。
両手を水平に開いて、竹とんぼのようにぐるぐる腰をひねるのとスイングのコツが掴めます。
予備知識は万端ですね。次はテニスの楽しい練習メニューを紹介します。
たくさん練習して上達を掴みましょう!
テニスの練習器具はどれを買えばよいか迷いますよね。
こちらは、初心者の練習に使いやすい練習器具です。
ボールが3個ついているのも嬉しいですね。
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テニスの練習メニューを初心者は楽しめたら勝ち

あなたも私もテニスは初心者です。仕事や家事の合間、学業の合間に取り組んでいるかもしれません。
時間的にキツイ日もあれば、テニスに対して気持ちが乗らない日もありますよね。
だから初心者は練習メニューを楽しめたら勝ちです!
初心者ですから、楽しい気持ちで続けられる練習メニューを選びましょう。
「楽しい」と続けられますし、気持ちは前向きになれます。
では、前項でお話ししたテニスの3つの基礎を習得しにコートに行きましょう。
テニス初心者のラリーはボールを繋げることを意識する
テニスの初心者同士でコートに入り「さぁ、ラリーだ!」と初めてもなかなか続きません。
最初は2~3回ボールが行き来したらいい方でしょう。
テニスの初心者がラリーの練習をする最大の目的はボールを繋げることです。
そこで難易度を下げるための易しい4か条を覚えておきましょう。
- フォームにこだわりすぎない
- ショットの質にもこだわらない
- ボールの弾み方の予測
- 相手に届けるコントロールとラリーを続けるリズムを意識する
では、初心者にぴったりの練習方法を2つ紹介します。
<ネットを挟まないラリー練習>
ネットを挟まずにラリーをしてみましょう。
「ネットに引っかかるかも」というプレッシャーから解放されます。
ボールつきを思い出してください。最初は1mから始めましたね。あのように短い距離から始めて、だんだん遠く離れることがコツです。
距離ごとにボールに加える力は異なります。相手がいますので飛んでくるボールに合わせての移動や動きのあるボールを相手に返すコントロールが自然と掴めてくるはずです。
<ネットを挟んで短い距離のラリー練習>
今度はネットという障害物をプラスします。テニスにはネットがあることが大前提なので、これを超える感覚を養います。
まずはサービスラインを目安にお互い短距離から始めるといいでしょう。回数の目標を決めて取り組むと楽しくなります。
慣れてきたら少しずつ離れてみます。目標はベースラインまで下がることです。堅実にラリーの回数を繋ぐことが目標ですよ。
コントロールの練習はボールの落下位置を意識しよう
ラリーは続くようになったけれど、ボールがあちこちに散って走って追いかけるのが大変だ。という感じに仕上がっていませんか?
ボールを追いかける距離が短ければもっとラリーを楽に続けられますよね。そこで次に練習したくなるのはコントロールでしょう。
テニスでボールをコントロールするためには2つのことを意識して取り組みます。
- スイングは体の回転を利用する
- ボールをどこに落としたいか。落下位置までの軌道も含めてイメージする
ボールを安定させるためにはスイングを振り切ることが大切です。
コートに入れることだけを目的にすると、それを意識するあまり気持ちよく振り切ることができなくなります。
狙ったところに落とすことを意識することで、そこから逆算してどれくらいのスイングをどれくらいの力でするかを掴むことができます。それが分かれば迷わず振り切ることができます。
<前後左右のコントロール練習>
アレー(コート端のシングルラインからダブルスラインの間)を利用して狙いを分かりやすくします。
コートの範囲を狭めることで目標に集中しやすくなるのが利点です。
- 球出しの人に1~2m離れたところから手でボールを投げてもらい、相手コートのアレーの真ん中を狙います。
- 真ん中に慣れてきたら、狙いをシングルラインの上やダブルスラインの上に変更して練習します。
- 最後は球出しの人に狙いを指定してもらい、都度対応して咄嗟の打ち分けを体験してみましょう。
前後の打ち分けの練習にはアレーを3等分して考えます。奥、真ん中、手前と目印を置いておけば狙いが分かりやすいですね。
アレーから出ないように、3か所を順番に狙って打球の強弱を覚えましょう。
<高低のコントロール練習>
ネットには白いラインがあります。この4~5cmほどしかない白帯を狙います。
- 球出しの人に1~2m離れたところから手でボールを投げてもらい、普段通りのスピードで白帯を狙う。
- 狙うスピードを速い、中間、ゆっくりと変えて狙う
- 最後は白帯の1m上、白帯、ネットと高さを設定して狙う
幅の狭いものを狙うことで繊細な力加減や修正力が鍛えられます。
この繊細さが、テニスを上達させるスピードを上げるカギです。
初心者はストロークの練習で距離感とリズムをつかもう
スパン!といい音を立ててボールが飛んでいくと、とても気持ちがいいですよね。
その気持ちがいいショットはストロークといいます。練習するポイントは4つです。
- ボールがどこに落ちるかを予測する
- 打ちやすいインパクトのポイントを知る
- ボールを飛ばすときは体の回転を使う
- うまく打てる動作のリズムをつかむ
まずはワンバウンドしたボールがどう弾むか予測することから始めましょう。これができればラケットが空振りしてしまうことはグッと減ります。
<距離感を掴む練習>
自分にちょうどいいインパクトの位置を探すためにラケットを短く持ちます。ラケット競技の経験がないテニスの初心者はラケットと自分の距離間を把握するのが難しいようです。
バレーボール経験者がテニスでストロークを打った感想は「ラケット分が余計」でしたから、距離感を掴むのが難しいというのは納得ですね。
- ラケットの三角形の部分を持つ
- 慣れてきたら少しずつグリップのほうへ持つ位置を変える
<リズムを掴む練習>
ボールだけを見ていてもタイミングが合わないこともあります。そこで打つタイミングを掴むための練習をしてみましょう。
リズムは3拍子。おすすめはゴルフのスイング練習でも例に使われる「チャーシューメン」です
- チャーでラケットと右足を引きます。ボールとはまだ距離があります
- シューはラケットと右足を前に出しましょう。ボールはバウンドしている最中です
- メン!で打ちます。ラケットは振り切って、右足は自然に回転させましょう(左利きの場合は、左足と考えてください)
何度か練習しているうちに身に付いてきますので、速くボールに追いついてベルトポジションで試してみてください。きっと「ナイスショット」と声をかけてもらえるはずです。
テニスの練習メニューはゲーム形式で上達度を腕試し

今までの練習メニューでテニスの基本的なショットは身に付けました。そろそろ腕試しがしたいところです。
ゲーム形式の練習では、テニスの試合に必要な駆け引きや点を取る楽しさを知ることができます。
普通にテニスの試合をしてもいいのですが、初心者同士でゲーム形式の練習メニューをすると、ほとんどボールを打たないまま終了してしまうことがよくあります。
それでは練習になりませんので、ルールや制約が付いたゲーム形式の練習メニューを試してみましょう。
初心者でもできるミニゲームで点を取る楽しさを知ろう
ラリーの上達度を試せるゲーム形式の練習メニューです。
ミニの名の通り、対戦に使うコートの範囲をサービスボックスだけと決めて、狭めます。最初は片面から始めるのがいいでしょう。
慣れてきたら両面のサービスボックスまで範囲を広げてもOKです。
仲間と練習しているときはダブルスにすれば一度に入れる人数が増えるので回転率がアップします。
- 試合で使えるコートの範囲を決める(例:サービスボックス片面)
- 何点先取で勝ちか決める
- 初球は下から打つ
ショットの質や陣形にはこだわらず、純粋に「点取り合戦」という試合の原点を楽しみましょう!
- 力の調整
- コントロール
- 相手との駆け引き
狭い範囲に満足できなくなってきたらどんどんコートを広く使いましょう。
コートが広くなるだけで球速や勢いが変わり、弾み方が変わります。
いろいろな球種を経験することで必要な力加減やコントロールが身に付きますのでどんどんやりましょう!
ボレーを練習して試合での得点チャンスを増やそう
ボレーとはネット際に来た甘いボールを相手コートに叩き込む技です。バレーボールのブロックをイメージしてもらうと近いでしょう。
ボレーについては本記事では触れていませんが、初心者の試合展開はストローク中心になりがちです。
せっかくのゲーム形式なのでボレーをルールに加えて前に出る練習もしてみましょう。
あくまでも前に出ることが目的なので、ボレーを意識しすぎず「浮いたら叩け!」という理解で全く問題ありません。
ボレーが決まると気持ちがいいですよ。ではやってみましょう。
- 4人でベースラインに立ち、ラリーからゲームをスタート
- ラリー中に甘いボール(サービスラインの内側くらいで落ちる短いボール)が上がったら2人で前に詰める
- なるべくボレーを決めるようにする
なかなかのスピードで飛んでくるボールに臆さず向かっていかなければ、ポイントのチャンスは巡ってきません。
ネット前のボールが怖いと思うときは顔の前でラケットを構えて、顔面を守りながらで十分です!まずは前に出る癖を付けましょう。
- ボレーで得点を決める重要性
- 甘いボールは積極的にボレーをするという意識
紹介した以外にもゲーム形式の練習はまだまだあります。いろいろな方法で、ぜひゲーム形式の練習メニューを楽しんでくださいね。
まとめ
- テニスのファーストラケットは基準値のものを選ぼう
- 練習前のウォームアップは楽しい「ボールつき」がおすすめ
- 練習メニューを楽しく効率よくする3つのコツは「ラリー・コントロール・制球力」
- テニスの初心者は練習メニューを「楽しい」と感じることを1番に考えてOK
- テニス初心者のラリー・コントロールなどの練習メニューは難易度を易しく設定する
- ゲーム練習は制約やルールを決めて、楽しく上達度を実感しよう
社会人になると休日と言っても、練習相手の友だちと予定が合わなかったり、疲れていて練習どころではなかったりすることもあります。
でもせっかくテニスを始めたのだから、効率よく楽しい練習メニューをどんどん取り入れてレベルアップしましょう。
どこかの試合会場であなたにお会いできるのを楽しみにして、私も息子と練習しますね。
練習は毎日行わなければいけません。
そのため、使いやすい練習器具は必須です。
練習器具を上手に活用してテニスのテクニックレベルを上げていきましょう。
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