新入社員が退職するときの切り出し方は?円満退社のポイントを紹介

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退職することに決めたけど、切り出し方がわからない…

退職を決意した新入社員が、上司に意向を伝えるときには「何と言われるだろう?」と不安になりますよね。

退職の切り出し方のポイントは、伝える時期や時間帯、場所を考えて直属の上司に丁寧に伝えることです。

私も新入社員の時に退職を経験したことがありますが、退職の意志を上司に伝えるときには、タイミングを考え失礼のないように注意しました。

何も考えずに一方的に辞めることを伝えてしまうと、その場の空気が悪くなってしまう可能性もあります。

この記事では、新入社員が退職を決めてからの切り出し方のポイントを紹介します。

上司が納得してくれる退職理由や、辞めることによる企業側の視点についてもお伝えしていきます。

あなたが円満に退職できるように一緒に考えていきましょうね!

社会人になりたてだと、ビジネスシーンでの立ち居振る舞いがわからないことも多いですよね。

この本を読めば、一生役立つ仕事のスキルを身につけることができますよ。

新入社員が退職するときの切り出し方を徹底解説

退職を決めたあなたは、できるだけ早く上司に伝えてスッキリしたいと思っていませんか?

実は自分のタイミングで動いてしまうと、上司や周りの人に失礼になることもあるんです。

この章では、新入社員の退職の切り出し方について重要なポイントを紹介していきます。

退職を切り出すときの注意点を知って心構えをしよう

いざ退職を決めたら、どのような切り出し方がいいのか悩んでしまいますよね。

私も退職について相談できる相手が身近にいなかったので、上司に伝えるときには緊張して手が震えていたことを覚えています。

新入社員だとなおさら、上司に小言を言われたり、引き止めにあったりすることも多いようです。

スムーズに退職の意向を伝えるためには、以下の6つの項目をおさえておきましょう。

  • 相談する相手
  • 相談する時期
  • 相談する時間帯
  • 相談する場所
  • 退職の伝え方
  • 伝えた後の振る舞い方

これらの6つに注意して退職を切り出せば、まず周りに迷惑をかける心配はありませんよ。

それぞれのポイントを詳しく説明するので、切り出し方の参考にしてくださいね。

<相談する相手>

会社の人の中で最初に退職のことを伝える相手は直属の上司ということを覚えておきましょう。

組織に所属している以上、まずは直属の上司に伝え、その後に上のポジションの上司に伝えることが基本です。

それ以外の同僚や周りの人たちに話すのはその後が良いでしょう。

私の友人は仲の良い先輩と食事の際に、話の流れで退職することを話して、それがいつの間にか人づてに上司に伝わってしまっていたそうです。

退職というデリケートな話は自分の口から伝えないと「報告する相手の順番を考えろ」、「これだからだから新入社員は…」と上司から思われてしまう可能性もあります。

もし直属の上司以外の人に相談するときには、必ず口外しないように伝えておくことが大切です。

<相談する時期>

退職の相談をする時期は、他に退職者がいるタイミングや繁忙期はできるだけ避けましょう。

伝える時期でベストなのは、長期連休や休みの前日です。

休み明けに伝えると、場合によっては1週間気まずい空気の中で仕事をしなければならないリスクもあります。

また、仕事でミスをした後に退職を切り出してしまうと、上司に説得されてスムーズに辞めることが難しくなることもあるので気を付けましょう。

<相談する時間帯>

伝える時間帯は、就業時間終了後の夕方頃がおすすめです。

できれば周りに他の社員がいない時間帯が理想ですが、比較的上司の手が空いていそうなタイミングを見計らうようにしましょう。

私は、業務終了後の上司が帰宅の準備をしている時間帯に声をかけました。

他の社員はすでに退社していたので、周りの目を気にすることなく落ち着いて話すことができました。

間違っても、残業中の給料が発生している時間帯に伝えることがないように注意してくださいね。

<相談する場所>

退職することを上司に伝える場所は、他の社員に聞かれる心配のない会議室や個室が良いでしょう。

新入社員が1年未満で会社を辞めるというのは、他の社員の士気が落ちることにつながってしまいます。

上司に「ご相談があるのですが」と声をかけ、「できれば他の人に聞かれたくないのですが」と伝えれば、配慮して個室で話を聞いてくれますよ。

周りの人に聞かれてしまい、噂が広まって退職するまでの期間が気まずくなってしまうことは避けたいですよね。

<退職の伝え方>

スムーズに退職するための切り出し方のポイントは、いつも以上に丁寧な言葉遣いで前向きに伝えることです。

新入社員として上司には育ててもらったという恩があったので、私はまず申し訳ないという気持ちを伝えて、できるだけ柔らかい言い回しを意識しました。

この時、辞める理由が会社や上司の不満であったとしても、ここでそれを伝えることは絶対にやめましょう。

「辞めたいと思っていまして…」と切り出してしまうと、引き止められることもあります。

潔く「退職させていただきたいと考えています」と退職の意志を固めたことをしっかりと伝えましょう。

<伝えた後の振る舞い方>

上司から正式に話があるまでは、他の社員には退職の話をしない方が良いでしょう。

新入社員が辞めるという話は話題になりやすいので、あまり色々な人に言いふらすと、噂が広まって居心地が悪くなってしまいます。

退職を伝えてから出社最終日までは、いつも以上に丁寧な仕事を心がけることが大切です。

どうせ辞めるからと言って、いい加減な仕事をしてしまうと上司からも気が抜けていると思われてしまいます。

私は営業社員だったので、最後まで支店の営業成績に貢献するために懸命に取り組みました。

そのおかげもあって、最終日には上司や先輩から労いの言葉をたくさんいただき、気持ちよく送り出してもらうことができました。

退職を切り出すときの心構えをしっかりと理解することができましたね。

次の項目では退職までどのような流れで進めていくのかをお伝えしていきます。

退職までの流れを紹介!最後まで気を抜かないで

新入社員のあなたにとって、退職は人生初の経験でよくわからないことも多いですよね。

退職の切り出し方やタイミングのポイントをおさえたので、ここでは一般的な退職までの流れを紹介します。

  1. 上司に相談のアポをとる
  2. 退職の意志と理由を伝える
  3. 退職日をいつにするか決める
  4. 引き継ぎのスケジュールを決める
  5. 退職願または退職届を提出する

基本的な流れは1~5の順番に行うことでスムーズに退職までの手続きを取ることができますよ。

実際のシーンを想像しながら退職までの進め方をみていきましょう。

<1.上司に相談のアポをとる>

退職を決めてまず初めにやることは、直属の上司に時間を作ってもらうことです。

上司の様子を確認して、声をかけられそうな状況であれば以下のようにアポをとりましょう。

お忙しいところ申し訳ありませんが、少しお時間よろしいでしょうか?

今なら大丈夫だよ

ご相談があるのですが…

どんな相談かな?

まさか新入社員のあなたが退職するなんて想像もしていない上司は、このようにその場で内容を聞いてくる可能性もあります。

その場合には「ここではちょっと」とにごし、退職の相談であるということはまだ言わないようにしましょう。

その後にすぐ時間をもらえるようだったら、個室に移動して退職の話を切り出します。

もし直接アポをとることが難しいようだったら、メールで「お話ししたいことがあるので、個別でお時間をいただけないでしょうか?」と伝えても大丈夫ですよ。

<2.退職の意志と理由を伝える>

個別に時間を作ってもらうことができたら、退職の話を切り出します。

この時、以下のポイントを意識して話を進めていきましょう。

  • 忙しいところ時間を割いてもらったことに感謝する
  • 丁寧な言葉遣いで退職の意志をはっきりと伝える
  • 上司の質問に対して精一杯答える

早く本題に入りたいという気持ちはわかりますが、いきなり退職の意志を伝えるのではなく、まずは貴重な時間をいただいたことに感謝の気持ちを伝えましょう。

また、ここで切り出し方を躊躇すると迷いを感じ取られてしまうこともあります。

質問には落ち着いたトーンで答え、退職の理由をしっかり伝えるようにしてくださいね。

<3.退職日をいつにするか決める>

上司に退職の意志を伝え合意が取れたら、退職日をいつにするのかを決めます。

有給休暇を最後に消化して辞める場合には、退職日と最終出社日にずれが生じるので、2つの日付をしっかり確認するようにしましょう。

退職願など提出書類に日付を書く際に間違えて書かないように注意が必要です。

また、社宅を利用している場合には、退職に伴い引っ越しが必要になるので退去日も一緒に確認しておくと安心ですよ。

私の場合は、年度をまたぐと支店の営業目標が1人分増えて迷惑をかけてしまうので3月末に退職することに決めました。

<4.引き継ぎのスケジュールを決める>

会社を辞める前には、あなたがこれまで担当していた業務を他の誰かに引き継ぎをしなければなりません。

仕事の割り振りは直属の上司が管理している場合が多いので、上司に相談し指示を仰ぎながら引き継ぎをするようにしましょう。

会社によっては、お客様や取引先に退職する社員に挨拶をさせないケースもあるようです。

上司の許可なく勝手に退職の話をしないように気を付けましょう。

<5.退職願または退職届を提出する>

退職日が決まった段階で、引き継ぎと並行して退職願を作成します。

すぐに提出が求められる場合には、退職日が決まって2~3日で出すというケースもあるようです。

円満に退職をしたいと考えている場合にはまず「退職願」を提出することをおすすめします。

「退職願」はあくまでも「願い」なので会社に受理されるまでは正式に退職が決まったわけではありません。

一方、「退職届」は「仮に受理されなくても2週間後に退職できる」と民法で定められているので強制力が強いものになります。

「退職届」から提出するケースは、会社にもう顔を出したくないと考えているような場合のみだと覚えておきましょう。

会社によっては、「退職願」が受理された後に「退職届」の提出が求められる場合もあるので、事前に確認をすることが大切ですよ。

退職日を迎えたら、会社からの貸与品を全て返却し、無事に終了です。

退職するとなると、色々な手続きや周りへの気遣いが必要ということですね。

最後まで気を抜かずに、1つずつ丁寧に業務をこなしていきましょう。

新入社員の退職の理由は何?スムーズに会社を辞めよう

新入社員の約1割が、実は半年以内に退職していることをご存じでしょうか?

せっかく入社した会社ですが、多くの人が何かしらの不満やギャップを感じているようです。

あなたがやめたいと思うのも、特別なことではないということですね。

実際にどんな理由で退職しているのかみていきましょう。

新入社員が会社を辞めたいと感じてしまう理由は5つ

就職活動という難関を乗り越えてせっかく入社したのに、1年も経たずに辞めてしまうのはもったいないと感じることもありますよね。

それでも新入社員が会社を退職することを考えるのには、以下の5つの理由があげられます。

  • 職場の人間関係がよくない
  • 仕事内容が合わない
  • 給与が低い
  • 労働時間や休日日数の条件が悪い
  • ノルマや仕事量が多すぎる

私も上記の4つに当てはまっていたのでかなりの負担を感じていて、会社を辞めることを考えました。

実際にも同じような理由で退職を考える人は多いようですよ。

多くの新入社員がどのように感じて辞めることを決断しているのか、具体的に説明していきますね。

<職場の人間関係がよくない>

人間関係の良し悪しは、入社して初めてわかる部分が大きいため、ある意味賭けとも言えるかもしれません。

就活の時にOB、OG訪問を何度もして社内がどのような雰囲気かを知ることができても、実際に自分がどの部署で誰と働くかを想像することは難しいですよね。

新入社員時代の指導係の先輩が意地悪なことを言ってくるような人だったので、私は毎日のように嫌味を言われてストレスを感じていました。

新入社員以外でも、人間関係が原因で辞めることを選んだ人は最も多いと言われています。

<仕事内容が合わない>

入社時に希望の部署や業務内容を伝えても、1年目からその通りに配属になることはかなり稀です。

そのため、入社してしばらくは希望していない仕事や雑用などをしなければいけないのが現実ですよね。

入社前に抱いていた仕事と大きくギャップがあると、モチベーションが下がり、他の会社に転職を考えるケースも多いようです。

<給与が低い>

新入社員は、給与の水準が低く設定されており、どんなに実力を発揮して成績が良くても、給与として反映されにくいことが現実です。

成績が良ければこれからスムーズに昇進することができて結果的に給与もアップしていきますが、新入社員のうちは実際の業務量に見合っていないと不満に感じてしまうようです。

<労働時間や休日日数の条件が悪い>

新入社員で退職を考える人の多くが、希望している労働時間や休日日数とのギャップに不満を感じていると言われています。

入社前に会社説明会などで条件を確認していても、実際に入社してみたら休みが自由に取れないことなどでストレスを感じているようです。

私も新入社員の頃、休みを返上して仕事に必要な資格の勉強をしなければならない日々が苦痛でした。

「休日くらいはゆっくり休みたい!」と思っていたのに、あの頃は体を休める暇もなかったように思います。

休日にも仕事のことを考えるのというのは、本当にストレスになりますよね。

<ノルマや仕事量が多すぎる>

新入社員は1から色々な業務を覚えるだけでも大変なのに、そこにノルマを課されて負担を感じることも多いようです。

社会人になりたてで自分の仕事をこなすだけで精一杯だったのに、一番下の後輩である私に雑用をお願いする先輩に悩まされることがありました。

先輩に依頼されたら断ることもできず、立場の弱い新入社員が色々と抱え込んで退職を考えるというケースはどこの会社にも多いそうですよ。

みんなそれぞれ悩みを抱えながら毎日仕事と向き合っているんですね。

私も新入社員の頃には仕事が辛いと感じることが多かったので、社会に出てお金を稼ぐというのは簡単なことじゃないんだなと痛感しました。

上司に引き止められないおすすめの退職理由を3つ紹介

退職を切り出すときに、どんな理由を言えば上司は納得してくれるかな?

新入社員が退職を切り出したら、上司は引き止めようとしてくることが多いようです。

スムーズに退職するためには、上司が「それなら仕方がないな」と思う退職理由を伝えることが大切です。

上司が納得して退職を受け入れてくれるおすすめの理由は以下の3つです。

  • やりたい仕事が見つかって既に内定をもらっている
  • 親の病気などで退職以外の選択肢がない
  • 精神的な病気のために仕事が続けられない

自分の努力ではどうにもならない問題や、他人にはどうしようもない問題を退職の理由として伝えると、上司も受け入れてくれますよ。

それぞれの理由について、もう少し詳しくみていきましょう。

<やりたい仕事が見つかって既に内定をもらっている>

社会に出てみて、自分のやりたい仕事が新たに見つかったという場合には、素直な気持ちを上司に伝えても大丈夫です。

この時、上司や会社に対して不満があったわけではなく、やりたい仕事に挑戦できるチャンスが今だったというポジティブな表現で話すことが大切です。

私の退職理由もこれで、「昔から夢だった仕事にチャレンジしたいと思い、今回内定をもらったので退職させていただきたい」と伝えました。

上司は、「残念だけど、それは仕方がないことだから夢を応援する」と言ってくれたのでスムーズに退職することができました。

<親の病気などで退職以外の選択肢がない>

親の病気や介護を理由に退職するというのも、上司が仕方ないと思ってくれる理由の1つです。

もしこの事実が本当ではないという場合には、質問されたときにスムーズに答えることができるように、もっともらしい状況を考えておきましょう。

  • 具体的にどのような病状なのか
  • 介護をしている間の収入はどうするのか
  • 介護が不要になった後はどうする予定なのか

以上の3つを具体的に考えておくと、色々と質問をされても回答に困るという心配もありませんよ。

<精神的な病気のために仕事が続けられない>

精神的な病気で退職するという場合には、診断書を持っていくことで上司は納得してくれます。

私の友人も病気の治療に専念するため退職すると伝えて、スムーズに辞めることができたそうです。

ただし、病気が原因で退職を考えている場合には、上司から以下のような提案をされる可能性もあります。

  • 人間関係が原因であれば部署異動をする
  • 通院しやすくするために時短勤務にする
  • 治療のためにしばらく休職をする

上司が今の環境を変えるような提案をしてくれるのであれば、退職せずにゆっくり考える時間をとるのもいいかもしれませんね。

それでもあなたの中で退職の気持ちが固まっているようだったら自分の意志を貫きましょう。

退職を切り出すときには、必ず上司に納得してもらえるような理由を伝えることがポイントになります。

自分の中でしっかりと気持ちを整理して、上司からの質問にスムーズに答えられるようにしておくことが大切ですよ。

毎日仕事に追われていると、ゆっくり本を読んでいる余裕もないですよね。

イラストでわかりやすく解説しているので、気軽に目を通すだけで知識をつけることができます。

新入社員が退職する損失を企業側の視点で考えてみよう

新入社員が1年未満で辞めることは、会社にとって大きな損失になると言われています。

採用活動や新入社員研修など、今まで会社があなたにどのくらいのコストをかけているのかご存じですか?

退職の伝え方を考えるときには、企業側の視点で考えてみることも大切です。

あなたが辞めることで生じる会社にとっての損失を理解し、円満に退職するためのポイントを知っておきましょう。

社員が辞めることによる企業のリスクを4つ紹介

企業側は「この人と一緒に働きたい」、「力を発揮してもらいたい」と願って新入社員の採用を決定しています。

採用担当者としては、せっかく採用できた優秀な社員が1年未満で辞めてしまうことは絶対に避けたいと思っています。

それでもやっぱり入社してみたらギャップを感じて退職を決める新入社員がいるのが現実で、なんとか離職率を下げることはできないかと考えているようです。

新入社員が退職することで生じる、企業にとってのリスクは大きく分けて4つあげられます。

  • 金銭的な損失のリスク
  • 残る社員の負担が増加するリスク
  • 芋づる式に退職者が増えるリスク
  • 離職率上昇でイメージダウンするリスク

1人の社員が退職するだけでも、さまざまなリスクがあるんですね。

具体的に企業側にとってどのような影響があるのか見ていきましょう。

<金銭的な損失のリスク>

新入社員1人が1年未満に退職することで、およそ500~1000万円の損失が生まれると言われています。

採用にかけたコストから、研修費用、企業が負担する保険料など、想像を超えるような大きな額のお金が動いています。

会社としては、優秀な人材が長く会社で働いて貢献してもらうための投資としてコストをかけているので、退職することでその投資が全て無駄になってしまいます。

私も新入社員研修は1ヶ月間ホテルに泊まり込みで、朝から晩までさまざまな講義を受けました。

給料をもらいながら勉強をして、毎食の食事も出ていたので、かなりの額を会社が負担してくれていたことに今になって気がつきました。

<残る社員の負担が増加するリスク>

1人の社員が退職すると、それまで10人でやっていた仕事量を9人でこなさなければならなくなり、他の社員の負担が増えてしまいます。

1人あたりの仕事量が増えると、残る社員にとって業務過多になるおそれもあり、モチベーションの低下にもつながります。

私の友人も、同じ部署の社員が退職したことで、仕事が忙しくなり残業続きで大変だったと話していました。

<芋づる式に退職者が増えるリスク>

新入社員は、研修などで同期とのつながりが多い時期でもあるので、同期の退職は話題になりやすいと言われています。

1人退職者が出ると、他の仲の良い同期もその影響を受けてしまうこともあります。

特に、優秀な社員が辞めることは芋づる式に退職者が増えるリスクが高いそうです。

優秀な社員が転職活動をしてステップアップに成功した話を聞き、同僚も転職を勧められて転職活動を始めるというケースもあります。

一時期、私の元同僚も同じ会社に何人も転職していったことがありました。

<離職率上昇でイメージダウンするリスク>

就職活動中に、入社を考えている企業の離職率をチェックする人は多いですよね。

3年以内の離職率が3割以上の企業は、学生にとってネガティブな印象を持っていると言われています。

新入社員が早期に退職すると、必然的にその会社の離職率は上がるので、企業のイメージも下がってしまいますよね。

また、退職者がネガティブな内容を転職の口コミサイトなどに書き込みをすることで、企業にとってマイナスな評判が広がってしまうこともあります。

社員が1人辞めることで、コスト面だけでなく企業にとってたくさんのリスクが潜んでいるということがわかりましたね。

辞めることに罪悪感を持つ必要がない3つの理由

ここまで、企業側の視点で退職のリスクについて考えてみましたが、実は早期に退職することは会社にとってプラスになることもあるんです。

気持ちを固めたのであれば、会社に申し訳ないという気持ちを捨てて前に進んでいきましょう。

あなたが退職することに罪悪感を持つ必要がない理由は以下の3つです。

  • 社員の教育などに投資する期間が少なくてすむ
  • 人材を新しく採用することができる
  • ブラック企業の場合は早く脱出する必要がある

それぞれの理由をもう少し詳しく説明していくので、一緒にみていきましょう。

<社員の教育などに投資する期間が少なくてすむ>

新入社員を一人前の社会人に育てるためには、会社はコストをかけて社員に投資します。

もし同じ業種に転職したら、ノウハウを別の会社に持っていかれてしまい、せっかく育てた人材がライバル企業の即戦力として使われてしまうこともあります。

早期に退職すればその投資が無駄になることもないので、早ければそれだけ分のコストをカットすることにつながるということです。

<人材を新しく採用することができる>

やる気のない社員が長く勤めていても、会社としても生産性が上がらず非効率的です。

早めに退職してもらって、やる気のある社員を採用して教育した方が、会社としてもプラスに働くと考えられます。

長くいるつもりがないのであれば、早期に退職することでお互いにとって良い面もあるということですね。

<ブラック企業の場合は早く脱出する必要がある>

仕事のことで悩んで辞めたいと思っているあなたの会社は、もしかしたらブラック企業かもしれません。

毎日のように残業を強いられる、サービス残業は当たり前、休日出勤も当たり前、という風潮がある場合は、ブラック企業の可能性が高いと思われます。

もしブラック企業であれば、我慢せずに1日でも早く退職することをおすすめします。

会社を早期に退職することは、企業にとってもあなたにとっても良い選択になる可能性があるということがわかりましたね。

あなたにとってベストな選択をして、一度きりの人生を後悔のないように生きることが大切ですよ。

まとめ

  • 新入社員の退職のスムーズな切り出し方は、相談する相手や時期、時間帯、場所、伝え方を考慮して丁寧な言葉遣いを心がける
  • 退職の切り出し方のポイントは、まず上司にアポをとって退職の意志を伝えることが重要で、退職日が決まってから引き継ぎが完了するまでは気を抜かずに業務に全うしよう
  • 新入社員が退職を考える理由は、人間関係や仕事内容、給与の低さや休みの取りづらさなどに不満を感じているケースが多い
  • 新入社員が退職を切り出すときに上司に引き止められないようにするには、「それなら仕方がないな」と思われる理由を伝えると良い
  • 新入社員が退職することは、企業にとって大きな損失となり、コストだけでなく残る社員の負担が増加したり、離職率が上昇したりするというリスクもある
  • 早期に退職することは企業にとってもプラスになることもあるため、辞めることに罪悪感を持つことなく自信を持って次のステージに向かおう

新入社員が退職するときには、色々と考えてしまって切り出し方が難しいと感じるのは当然だと思います。

私も2回退職を経験していますが、それぞれの会社でお世話になった方への感謝の気持ちを大切にしながら最終出社日までの時間を過ごしました。

この段階で自分の人生と向き合うことができているあなたなら、きっと新たなステージでも活躍することができるはずです。

自分の決断に自信を持って、前に進んでいってくださいね!

どうせなら、どんな業界でも役立つ仕事術を身につけたいですよね。

社会人1年目でこの本に出会うことができたあなたは、成長速度が劇的にアップし、同期に差をつけること間違いなしですよ。

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