皆さんは生活の中に「節約」を取り入れていますか?
この記事では、年金をもらいながら一人暮らしをしている方を参考に、節約の基本やコツをお伝えします。
節約とは、無理をして生活を窮屈にするものではなく、自分の生活に本当に必要なものとそうでないものを知り、生活を豊かにすることです。
自分に無理のない範囲で楽しく続けること、目標を決めてモチベーションをあげること、時には必要なものを我慢せず手に入れること
年金では足りずどうしようとお悩みの一人暮らしの方は、同じような状況で楽しく暮らす人たちを参考に、生活を豊かにする方法を考えてみましょう。
また、この記事の内容は、一人暮らしで年金をもらう生活をしている方だけではなく、学生さんや主婦の方、働くサラリーマンの方、皆さん知っていて損はない内容です!
無理をしない「節約」って一見聞くと「そんなんで貯蓄できるの?」と思ってしまいますよね。
でも、気持ちがギスギスした状態は心身ともに疲れてしまいます。
年金暮らしの方でなくても参考になる知恵が詰まっていますよ。
節約は生活に必要!一人暮らしの年金での生活は赤字

自分の老後のことについて、考えてみたことはありますか?一体いくらお金がもらえて、いくら必要なのでしょうか。
年金での一人暮らしにかかる費用の月平均は約14万円
総務省の家計調査報告によると、65歳以上の一人暮らしにかかる費用の平均は約14万円。
引用:総務省統計局、家計調査 引用:総務省統計局
その支出内訳はどのようになっているのでしょうか?
ちなみに、65歳以上の一人暮らしの基本情報は、平均年齢が76歳で、働かずに生活している人が9割以上です。
また、住居費は持ち家率が8割を超えていることもあり少なめですが、賃貸の場合はここから更に費用がかかることになります。
カテゴリー | 金額 | 使用用途 |
食費 | 約37,000円 | 外食や総菜に多く使いがち |
住居費 | 約12,000円 | 修繕費用など |
光熱費・水道費 | 約15,000円 | 電気・ガス・水道 |
日用品費 | 約10,000円 | 消耗品や洋服など |
病院費 | 約8,000円 | 診察代、薬代 |
交通費・通信費 | 約15,000円 | ガソリン代、バス代、携帯代 |
趣味費 | 約15,000円 | 旅行やその他趣味 |
その他 | 約30,000円 | 理美容費や交際費 |
収入は減っていくにもかかわらず、これだけの支出があるというのが現実です。
年金による収入は一人暮らしなら月約12万円
総務省のデータによると、65歳以上の一人暮らしがもらえる年金の月平均は約12万円。
先ほどの支出をみてみると、これでは毎月約2万円ずつ赤字がでることになります。
その赤字を埋めるためにどうやって生活しているのでしょうか?
- 定年後も働くことを続ける
- 年金の繰り下げ受給を検討する
- 生活費を節約する
- 交際費の使い方について見直す
- 体を動かす趣味をもつ
赤字を埋めるためには、やはり収入を増やすことが必要と考えている方も多いようです。
<定年後も働くことを続ける>
月々の赤字を埋めるために、体が元気なうちは働こう!と考えている人もいます。
実際、私も定年60歳ですが、その頃にはこどもはまだ20代。こどものためにまだまだお金を使いたい時期ではないかと思います。
こどもにも、自分の老後にもお金を残すためには、働けるうちは仕事を続けたいと思っています。
自分の体調と相談して、パートやアルバイトという働き方もいいかもしれません。
<年金の繰り下げ受給を検討する>
現在、年金の受給開始年齢は65歳ですが、年金は繰り上げ受給や繰り下げ受給が可能です。
繰り下げ受給は70歳まで可能で、1ヵ月受給を遅らせるごとに0.7%ずつ年金をもらえる額が増えていきます。
もし70歳まで繰り下げた場合、もらえる額は65歳のときより42%増加するのです。
体が健康で働けている間は、年金の繰り下げ受給を検討してみても良いかもしれません。
<生活費を節約する>
元気な場合は収入を増やす方法も選べるでしょうが、年齢を重ねてくるとむずかしくなり、やはり支出を減らすことが大事になってきます。
固定費を見直すことや、食費や日用品費を減らすことに取り組んでいる方も多いようです。
<交際費の使い方について見直す>
今、私は30代で家族や友人、職場の人間関係など、自分が属しているそれぞれのカテゴリーで人付き合いをしています。
ですが、年を重ねるとその付き合いも減り、その分身近にいる人を大事にしたいと感じるもので、その交際費にはやはりお金がかかります。
ですが、お金をかけることばかりが友人を大切にするということではありません。
長年の経験で得た物づくりや料理の腕などを活かした、自分にしかできない心のこもった贈り物も
してもらう方はとてもうれしいのではないでしょうか?
<体を動かす趣味を持つ>
今は平均年齢も80歳を越えており、山や公園でもよく高齢の方をみかけます。
登山やウォーキングで健康な足腰を作ることが、趣味となり、病院費を減らすことにもつながり一石二鳥ですね。
ウォーキングだと、ほとんどお金もかからず節約という意味でもいいのではないでしょうか。
ここまで記事を読んでいただいた方は、老後に向けてお金を貯めることの必要性をわかってもらえたと思います。
お金を貯める方法は、収入を増やすことと支出を減らすこと。
この記事では「支出を減らすこと=節約すること」に注目してすすめていきたいと思いますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
月5万円の年金でも豊かに生活する方法はある
Yahoo!ニュースで、紫苑さんという著者の方の書いた「71歳、年金月5万円、あるもので工夫する楽しい節約生活」
という本について紹介されているものがありました。
引用:Yahoo!ニュース
この著書では、節約とは、自分にとって何が必要で何が不必要かを知る生き方だと教えてくれます。
紫苑さんがその生き方を知ったことで得たメリットを、ここでは2つだけ紹介してみます。
- お金をつかうところがハッキリした
- 節約は無理をしなくても楽しくできることがわかった
<お金をつかうところがハッキリした>
本当に必要なものは何か?そう考えていく中で、今あるものの中でやりくりすることを知ったようです。
今まで使っていたものをリメイクしたり、DIYを始めたりするうちに、作るプロセスの楽しさを知り、
メリハリのあるお金のつかい方ができるようになったんだとか。
<節約は無理しなくても楽しくできることがわかった>
「食費を減らす」と考えるとなんだか難しい問題に感じる節約も、
考え方を「安くて美味しい食材はなにか」と変えるだけで、なんだか楽しくなるような気がしませんか?
「無理をしない」ということが節約する上で大切だということは、この後じっくり書いていきます。
節約して生活する基本は無理をしすぎないこと

節約!節約!と意気込むあまり、毎日の生活を圧迫しすぎてしまうと、生きるのが窮屈になり、楽しくなくなりますよね?
年金での暮らしは、働く世代の収入に比べると大きく収入が減り、使えるお金は少なくなります。
ですが、その中でも自分にとって必要なものを見極め、お金のつかい方を考えることで、生活を楽しく豊かにできていることがわかりました。
豊かな生活を送るために、まずは節約を続けていくための基本をお伝えします。
節約して生活する基本は楽しく続けること!
節約して生活する基本は、楽しく続けることです。
節約は、1週間や1か月続けて結果がでるものではありません。長く続けるからこそ高い効果を発揮します。
- 節約をゲーム感覚で楽しんでみよう
- 目標を達成したときのご褒美を決めよう
節約、といえばどうしても、我慢しないといけないなどのマイナスイメージが先行してしまいがちですが、考え方を少し変えてみましょう。
〈節約をゲーム感覚で楽しんでみよう〉
ゲームの要素をゲーム以外に取り入れることを「ゲーミフィケーション」といいます。
「ゲーミフィケーション」では、目標を決めてゲームのようにポイントを貯めたり順位を競争したりしながら、目標の達成を目指していきます。
いま、さまざまなポイントサイトがあることを知っていますか?
ポイントサイトでは、買い物をしたらポイントが貯まるのはもちろん、ミニゲームや広告閲覧などをすることで、少しずつポイントが貯まっていきます。
その貯めたポイントは、他のポイントに交換できたり、現金に換えることができたり、商品がもらえることもあります。
自分の欲しいものや目標に向かって、ゲームをするような感覚でポイントを貯めてみるのはいかがでしょうか?
これなら、毎日の生活で何か我慢することなく、楽しく節約ができます。
〈目標を達成したときのご褒美を決めよう〉
何のために頑張っているのか分からなければ、頑張るモチベーションは上がりません。
自分の中で目標を決めるときには、その目標を達成できたご褒美を一緒に決めておきましょう。
せっかく貯めたお金を一気に使う必要はありませんが、目標を達成できたときくらいは、普段は我慢しているものや趣味にお金をかけるのもいいかもしれませんね。
節約の基本は毎日の習慣にしてしまうこと
節約を生活に取り入れると、食費や光熱費などを毎日意識して暮らしていかなければいけません。
最初はしんどいと思うこともあるかもしれませんが、繰り返し実践していくことで、いつの間にか習慣になっていれば最高です!
- 必要なものだけ購入する
- 購入したものを無駄にしない
- 光熱費節約の基本は使いすぎないこと
当たり前のことを言っているようですが、これが実は難しいことなのです。
〈必要なものだけ購入する〉
ここで前項に書いていたことを思い出してみましょう。
節約の基本は自分にとって本当に必要なものだけを買い、無駄遣いを減らすことです。
そのためには、購入する前に一度立ち止まり、本当に必要なものなのか、欲しいというその場の欲求だけなのか考えてみましょう。
ちなみに私はスーパーやコンビニに行くと、ついお菓子を買いすぎてしまうので、今はスーパーには週1回だけ行くようにしています(笑)
〈購入したものを無駄にしない〉
購入した食材は使い切れていますか?欲しいと思って購入した服や化粧品は使用していますか?
安いからとたくさん購入した食材も、余らせて捨ててしまっては無駄遣いしたのと一緒です。服や化粧品も、セールで購入しても使用しなければ意味がありません。
値段が安いとお得!と思いがちですが、安いときこそ一度立ち止まって、本当に必要か?を考えてみましょう。
〈光熱費節約の基本は使いすぎないこと〉
食器を洗うとき、シャワーをするとき、水を出したままにしていませんか?エアコンの温度設定は適切ですか?
少し意識するだけでもその積み重ねが節約につながっていきます。
電気代の節約には使っていないもののコンセントを抜くのも効果的!
なんと待機電力は年間の電気代の約5%を占めているようです。
小さなことですが思わずやってしまいがちですよね。
私は、買ったのに「勿体ない」と使わずに置いてしまっているものが結構あります。
「余計なものは買わない」が大事ですね。
節約して生活するコツ!これであなたも豊かな暮らし

これから節約を始めよう、と思っているあなたに、節約を長く続けるためのコツをお伝えします。
私にもできる!達成目標をまずは決めてみよう
ただ漠然と節約をするだけでは、モチベーションが上がりませんよね?
節約を継続して生活に取り入れるコツは、お金を貯める目的を決めて、目標をたてることです。
- 最初にたてる目標は無理のない小さな目標にしよう
- 目標が達成できたら新たに少し大きな目標をたてよう
〈最初にたてる目標は無理のない小さな目標にしよう〉
最初から100万円貯めよう!なんて意気込んでみても、中々貯まらない貯金残高をみていくうちに、節約することがしんどくなってきませんか?
まずは短期的に達成できそうな目標をたててみましょう。
例えば、今月の支出を1万円減らす、5万円貯金する、などはどうですか?
遠くない未来に達成できることで、それができる!という自信となり、継続していく力になることでしょう。
〈目標が達成できたら新たに少し大きな目標をたてよう〉
小さな目標が達成でき自信がついたら、少し大きな目標をたててみましょう。
すぐには結果はでないことも多いと思いますが、数年先や数十年先をみたとき、あなたがやってきたことはきっと大きな結果となり残っていると思います。
なぜ節約するの?未来のためにできる固定費の見直し
節約はなんのためにするのでしょうか。人によってその理由は様々ですが、私はこれから先の急な出費や、未来の生活に備えるためにしたいと思っています。
固定費とは、毎月決まった額を支払うもののことを言います。
固定費を見直すだけで、毎月の支出が減らせる場合もありますよ。
- 住居費
- 通信料
- 保険料
多くの人は支出の一部としてあるものではないでしょうか?どのように減らせるのか、私の経験談を交えてお伝えしていきます。
〈住居費〉
「賃貸」の場合、家賃の安い住宅に住み替えることも一つの選択肢です。
ですが引っ越しには引っ越し代や、敷金や礼金などの初期費用もかかるので、頻繁に繰り返すことはお勧めできません。
「持ち家」の場合は、住宅ローンの利息を確認してみましょう。利息の変動を確認し、低いものに切り替えることで固定費の削減になります。
専門的な知識を持っていない場合は、ファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談してから行動すると、失敗するリスクが減らせますよ。
〈通信料〉
近年ネットやスマホが普及し、こどもでも携帯を持つ時代になりました。そこで毎月かかってくるのがこの通信費。皆さんはこの通信費にお金をかけすぎていませんか?
あなたが使用している携帯や自宅でのネット回線は、本当に必要なプランが契約されていますか?
キャンペーンですすめられたケーブルテレビの回線が、気付いたらキャンペーン期間が終了し割高になっていた。
使わないのに携帯の通話し放題のプランに加入していた、なんてことも。
実際に私も、ケーブルテレビと一緒にネット回線も契約しましたが数年たつと料金が高くなり、会社を変更するだけで数千円料金が安くなりました。
携帯電話も数年前に格安SIMデビュー!最初は回線やギガ数は大丈夫か、などの心配もありましたが、
回線で困ることもほとんどなく、ギガはWifiが普及しているおかげで何とか安いプランでも乗り切ることができています。
格安SIMに変えてからは、携帯料金は夫婦で月約5,000円と今までの半分以下になりました。
災害時などは格安携帯だと回線トラブルが起こりやすい、という話もあるのでその点はよく考えてから乗り換えをしましょう。
〈保険料〉
何かあったときのためにかけている医療保険や年金保険、実は少し見直すだけで削減できることもあります。
私は、去年まで月約8000円の掛け捨ての医療保険に加入していました。
知り合いにすすめられ、あまりよく分からず加入しましたが、去年妊娠したのを機に窓口で相談をしてみました。
コロナ禍ということもあり、オンライン相談だったので、妊娠してお腹が大きくても気軽にできましたよ。
変更後は、医療保険とがん保険を合わせて月約7000円ほどに。金額としては大きく変わりませんでしたが、
カード払いにできたことでポイントが貯められるようになったこと、そして内容が充実したことで安心感を得ることができました。
必要な出費は我慢しないことが節約を続ける鍵
ここまで色んな節約について書いてきましたが、何でもかんでも我慢していては息が詰まりますよね。
節約を続けていくためのコツは、自分にとって本当に必要なものは我慢しないことです。
年金で一人暮らしをする方の話の中にも、「メリハリのあるお金のつかい方」という話がありましたね。
全て我慢するのではなく、自分にとって必要なものはお金を使って手に入れることも、時には必要かもしれません。
食費を削りたいからといって、食べる量を減らしたり、自分の好きな食材を買うのをやめたりすると、
「食事」という毎日の生活の中でとても大事な部分が楽しくなくなってしまいます。
自分の欲しいゲームや服などを全部我慢していては、何のために働きお金を稼いでいるのかわからなくなります。
私も、まとめ買いや光熱費の節約は日々意識して生活に取り入れています。
ですが、給料日のあとは少し奮発していいお肉を買ってみたり、ボーナスが入ったら家族旅行に行ったりと、
私にとって大切な「食事と趣味」には時々お金をかけるようにしています。
そうして欲求が満たされることで、また明日からも頑張ろう!と思うエネルギーになるからです。
今はまだ、子育てに奮闘中で、自分が年金で暮らす生活は実感が湧かない部分もあります。
ですが、いつかやってくる未来のために、年金で一人暮らしをしながら節約をしている大先輩たちの経験やノウハウを参考に、日々の生活を見直していきたいと思います。
まとめ

- 一人暮らしの年金での生活は、支出の方が大きく毎月約2万円の赤字がでる
- 年金で一人暮らしをする人の節約の1つは体を動かす趣味をもつこと
- お金を貯める方法は収入を増やすことと支出を減らすこと
- 節約とは自分にとって何が必要で何が不必要かを知る生き方
- 節約して生活する基本は、無理せず楽しく続けること
- 節約して生活する基本は、毎日の習慣にすること
- 節約のコツは自分にもできる達成目標を決めること
- 節約を続けるためには、自分にとって本当に必要なものは我慢しない
この記事を読んで、少しでも節約の大切さに気付いてもらえたでしょうか?
今は仕事ができて家族がいる私も、いつかは一人暮らしになるかもしれませんし、長く生きていれば年金で暮らす日もいつかはやってきます。
一人暮らしになったとき、年金暮らしになったとき、少しでも自分の人生を豊かなものにするためにいまできることを始めましょう。
この記事を読んでくれたあなたも、無理せず楽しく自分にできるペースで、節約を始めてみませんか?
私の両親は年金暮らしです。普段は「節約」と言っていますが、しばらくすると反動で要らないものを買ってきます。
そのような両親を見て、普段から人生を豊かにする生き方を意識することが大切だなと実感しています。
こちらの本があなたの心に響けば幸いです。