あなたは「ペット火葬車」を知っていますか?ペット葬儀なら知っているけれどという方もいらっしゃるでしょう。
ペット火葬車とは、火葬炉を積んだ車が自宅に訪問してくれて、ペットを自宅や近隣の場所で火葬を行うことができるサービスです。
高齢でペットを施設まで運んであげられない。そのような施設がそもそもない地域の方にはペット葬儀自体が難しいです。

確かに心をこめて見送りたいけれど、費用も心配だわ
ペットの火葬車にかかる費用は、動物の重さや大きさ、そして火葬方法によって異なります。
こちらではペット火葬車にまつわる費用についてやトラブルについても紹介していこうと思います。
シンプルなので、どの子にも似合うデザインが嬉しいですよね。
思い出の写真を飾って手を合わせてあげて下さい。
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ペットの火葬車にかかる費用は体重や火葬方法で変わる

ペットの火葬は人間と異なり、決められた火葬場がありません。その分家の近くまで火葬車に来てもらって火葬をしてもらうということができるのです。
火葬車に積んである火葬設備でペットの火葬を行うため、個別で火葬ができます。他のペットと遺骨がまざることなく、お骨上げや返骨もできて、飼い主も助かりますね。
火葬の方法による費用の違いについておさえよう
火葬方法には3種類あり、火葬の方法によっては、火葬後にお骨あげに参加できるものや、返骨がされるものがあります。
費用の面では合同で火葬し、火葬後のことも業者にまかせた方が、基本的には安くすみます。
火葬方法の呼び方や分け方は、葬儀会社によって違うので、どのようなプランがあるかは検討している会社のホームページで確認してください。
ペット火葬車による火葬の方法については主に以下のようなものがありますので、詳しく紹介します。
- 合同火葬
- 個別一人火葬
- 個別立会火葬
〈合同火葬〉
予算:約7,000円〜 所要時間:5分〜
ペット火葬車で、ほかのペットと一緒に火葬されます。火葬後のことは葬儀社の方がすべてやってくれます。
〈メリット〉
- 他の火葬方法よりも費用を抑えることができる
- 火葬後の納骨も他のペットとされるので、寂しくない
〈デメリット〉
- ほかのペットと合同で火葬されるため、飼い主の元に骨が戻ってこない
- いざお墓をつくりたい、家で供養したいと思ってもできない
- お別れまでの時間が他の方法に比べて短い
〈個別一任火葬〉
予算:約13,000円〜 所要時間:30分〜
他のペットと一緒ではなく、個別に火葬されます。拾骨は葬儀社の方がしてくれます。
遺骨が返却されるかどうかは会社によっても違うため、事前によく確認しておいてください。
〈メリット〉
- 火葬に立ち会う時間のない人にも助かる
- プランによっては、返骨される
〈デメリット〉
- 火葬への立ち会いや、拾骨ができない
〈個別立会火葬〉
予算:約16,000円〜 所要時間:1時間30分〜
個別に火葬をし、火葬にも立ち会えるので、ペットの見送りまで一緒に過ごしたい方におすすめです。
〈メリット〉
- 自宅付近やゆかりの場所で火葬ができる
- 火葬に立ち会うことができるので、お別れまでの時間を多く過ごせる
- 火葬後に拾骨ができ、返骨もしてもらえる
〈デメリット〉
- 費用がかかる
- 時間が他の方法よりもかかる
どの方法にもメリット、デメリットがあるので、皆さんの希望にあう方法で火葬をしてあげてください。
ペット火葬車の費用は動物の体重でも変わる
ペット火葬車の費用は、さきほど紹介したように火葬方法によって変わります。
が、同じ火葬方法でも、ペットの体重によっても費用は変わります。
ペットの重さや大きさによるペット火葬車の費用を一覧表にしてみました。
この表は、ある業者の表を元に作成しています。だいたいの目安なので、実際に気になる葬儀社があればホームページを見たり、電話で聞いてみたりしてください。
大型のペットの場合、火葬車での火葬を扱っていないところもあるので要注意です。
合同火葬 | 個別一人火葬 | 個別立会火葬 | |
1kg未満(インコ、ハムスター) | 約¥12,000 | 約¥15,000 | 約¥16,000 |
2kg未満(フェレット、モルモット) | 約¥13,500 | 約¥16,500 | 約¥17,500 |
~5kg(猫、ウサギ) | 約¥16,500 | 約¥18,500 | 約¥19,500 |
10kg~15kg(ビーグル、柴犬) | 約¥24,500 | 約¥27,500 | 約¥28,500 |
20kg~25kg(ダルメシアン、ブルドッグ) | 約¥33,500 | 約¥36,500 | 約¥37,500 |
かなりの違いがありますね。家族であるペットですが、費用は現実的な問題ですので事前にしっかり確認しておきましょう。
火葬車を呼ぶ費用がない時は自治体に問い合わせる
ペット火葬車で火葬がしたくても、そのための費用が出せないこともあるでしょう。
自治体では、ペット火葬業者よりも安く引き取ってもらうことができます。
費用は0円~2,3万円とさまざまなので、気になる方は役所に問い合わせてみてください。
ペット火葬車のように手厚く火葬されることはなく、廃棄物としての処分となってしまうので、原則返骨もありません。
遺骨を受け取って、丁寧に供養したいと考えるのであれば、ペット火葬車での火葬を選ぶ方がいいかもしれません。
あなたは、自治体に引き取ってもらうことに引け目を感じていませんか?私の親戚は自治体で引き取って頂きました。
やはり費用も気になりますが何よりお骨があるとペットロスになりそうだったからだそうです。
あなたの考えに良い、悪いもありません。大切な思いは変わりませんので、引け目を感じる必要はありませんよ。
ペット火葬車はどこで火葬をする?葬儀の流れも紹介

ペットの供養を丁寧に行いたい方にとっては、ペット霊園での火葬のほうがいいかもしれません。
ペット霊園では葬儀もしてくれるケースが多いためです。
しかし、さまざまな事情で、ペット火葬車による火葬を望む人も多くいます。
高齢の方でペットを火葬場まで運べない方や、車をもっていない方には、移動火葬車はありがたいものです。
ペット火葬車による火葬はどこで行うのか、火葬した後はどうするのかについてご紹介します。
ペット火葬車による火葬は自宅付近で行う
日常生活の中で、ペット火葬車を目にしたことはありますか?
見たことのない人が大半でしょう。通常、ペット火葬車であることをわからないようにしているからです。
白いバンに、ロゴや模様など何も書かずに使っているところが大半です。
また、火葬は煙が出たり臭いが出たりと、周囲に迷惑をかける可能性があります。
では、ペット火葬車による火葬はどこで行われるのでしょうか?
- 家の駐車場
- 集会所などいろんな方の集う場所
- 道路の通行の妨げにならない場所
ペット火葬車に関する明確な法律はないため、地域の条例に従うことになります。
ペット火葬車については、埼玉県の草加市の「草加市ペット霊園等の設置及び管理に関する条例」が有名です。
この条例では、火葬をする際には、移動先の住民に対して説明をすることや、道路や河川でしてはならないことなど詳しく定めています。
近所の駐車場が難しいなら、有料のコインパーキングならできると思われるかもしれません。
コインパーキングでは、ペット火葬禁止と看板が立っているところもあるので、基本的に難しいでしょう。
ペット火葬車を長く運営しているところは、火葬場所に関するオリジナルの地図を持っているようです。
どこで火葬をするのかは、業者のモラルに委ねられるようです。
ペット火葬車による葬儀の流れを詳しく紹介
ペット火葬車による葬儀は、一般に、火葬をする→お骨あげ→返骨、という流れになります。
火葬の時間は大きさによるので、猫なら1時間くらい、柴犬くらいの中型犬ですと1時間30分ほどかかります。
その後15分くらい冷やしてお骨あげをし、返骨がされます。
返骨後は、自宅で供養する、埋葬する、散骨するといった対応をとるでしょう。
人間とは違い、骨が小さいので手元で供養しやすいでしょう。皆さんが納得いく形で供養ができれば幸いです。
大切な家族だから供養してあげたい。
シンプルですが、丁寧に作られているので、ペットも喜んでいるみたいですね。
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ペットの火葬車によるトラブルと対策方法を紹介

ペットブームの波に乗り、ペット葬儀会社は増えつつあります。ここ最近在宅ワークが増えたことで、ペットを飼う人も多くなりました。
ペットの火葬車に関して、実際に起こったトラブルと、皆さんがトラブルにあわないためにどうすればいいかお伝えします。
ペットの火葬車によるトラブルに注意しよう
移動火葬車に自宅付近まで来てもらって火葬ができるのは便利ですが、一方で悪徳業者や近隣とのトラブルが多いのも事実です。
有名な業者では、火葬車によるトラブルを避けるために、訪問火葬をしないところもあります。
- 金銭トラブル
- 近隣トラブル
- 煙や臭いのトラブル
ペット火葬車に多いトラブルは、上記の3つです。それでは一つずつ見ていきましょう。
〈金銭トラブル〉
ペット葬儀会社は役所の特別な許可がなくても運営できるため、金儲けだけを考えた悪徳業者も存在するようです。
- 問い合わせた時の料金とまったく違う
- 葬儀が終わっても寄付を迫られる
過去に、事前に聞いていた金額と違う金額を要求されたケースや、追加料金を払わないと火葬を取りやめると脅されたケースもあるようです。
また、葬儀後に49日法要や彼岸供養として寄付をすることを迫られ、「払わないと成仏できない」などと言われ、深夜に電話がかかってきたケースもあったそうです。
こういったペット火葬車をめぐる金銭トラブルは、やりとりが口頭のみである会社や個人業者に多いようです。
きちんとした会社かどうかの見極めが重要になります。
〈近隣トラブル〉
ペット火葬車によるトラブルは、近隣との関係を悪化させるかもしれません。
どんなに密閉性が高い火葬車でも、多少は煙や臭いが出ることはさけられません。近隣にも広がるでしょう。
また動物嫌いの方にとっては、目に見える場所でペットの火葬が行われること自体が不快に思えるでしょう。
〈煙や臭いのトラブル〉
ほとんどの業者は、安全性の高いペット火葬車を用意してくれます。
しかし、車体が古くなっている場合、有害な煙が排出される危険があるのです。
他にも、火葬車としての設計基準を満たさない車体を使うことで、高温の熱がもれだして当たりが以上に熱くなることも考えられます。
安全性についての問題は命に関わるので、気になる場合はしっかり事前に確認しましょう。
ペットの火葬車でのトラブルは国民生活センターへ
あまりに理不尽な費用の請求や押し売りがあった場合は、対処が必要です。
フランチャイズの場合は本社に連絡をしてみましょう。一般的には、国民生活センターで対処してもらえる可能性が高いので相談してみてください。
それでも対応が難しければ、警察に通報しましょう。
昔は、ペットを庭に土葬することが一般的で、火葬をする人はほとんどいませんでした。
私もうさぎや金魚を飼っていましたが、自宅の庭に埋めて手を合わせました。
しかし、近年は庭のない家やマンション、アパートでペットを飼育することもできるようになり、土に埋めてあげることができません。
また、土に埋めことは害虫やニオイなどの問題も発生します。そのため、ペットを火葬をする人も増えているようです。
どんなに心をこめて火葬しても、ペットを失ったショックで期待と違うと感じることもあるかもしれません。
おかしいと思った場合は、そのままにせず相談に行きましょう。
ペットの火葬車によるトラブルへの対策方法
トラブルにあいたくないと、みなさん思っていることでしょう。トラブルにあわないようにする方法をお教えします。
- 会社情報をしっかり確認する
- 口コミや評判をホームページやSNSで確認する
- 契約内容を書面に残す
- ペット葬儀の業界団体に加盟しているかどうか確認する
〈会社情報をしっかり確認する〉
気になる火葬業者があれば、事前にホームページなどで会社概要や火葬プランをよく確認しておいてください。
どんな供養がしたいか、予算についてもプランを立てましょう。
〈口コミや評判をホームページやSNSで確認する〉
トラブルにあわないようにするためには、会社の評判を知っておくことが大切です。
ホームページやSNSを色々調べることで、その会社の信用度をはかることができるでしょう。
他の人には聞きにくいことではありますが、ペット仲間がいれば聞いてみるのも一つの手です。
〈契約内容を書面に残す〉
電話のみでの契約だと、証拠が残りにくいので、何か起こった時に証明ができません。
書面に残し、契約書の細かいところまで読むことが大切です。
〈ペット葬儀の業界団体に加盟しているかどうか確認する〉
会社の信用度をはかる目安になるでしょう。メジャーな協会は以下の通りです。
一般社団法人日本動物葬儀霊園協会
日本ペット火葬協会
動物供養協議会
協会について不安に思うことがあれば、ホームページを見たり、実際に電話やメールで問い合わせたりなどしてみてください。
まとめ

- ペット火葬車とは火葬炉を積んだ車が自宅や近隣の場所で火葬をしてくれるサービスである
- ペット火葬車による火葬の費用は、体重や火葬方法で変化する
- 火葬場所は明確な法律がないので、周囲の迷惑にならない場所で行う
- ペット火葬車によるトラブルを避けるには、協会に加入しているか確認することや、事前に評判を調べることが大切
- ペット火葬車によるトラブルは、国民生活センターや警察に相談する
あなたの大切なペットが亡くなってしまったらとても悲しいですよね。
大切な家族だからこそ、供養も手厚くしてあげたいですが、もちろん費用の兼ね合いもありますよね。
供養は送る側の気持ちが大切です。できる範囲で供養をし、精一杯心を込めて最期を見送ってあげましょう。
丁寧に作られた仏具です。
あなたのペットに合った色を選んで供養してあげましょう。
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