習い事を辞めさせてくれないのは親の都合?子供に寄り添うことが大切

子供

あなたの子供が「親が習い事を辞めさせてくれない」と悩んでいたらどうしたらいいのでしょうか?

私の子供も習い事をしているのですが、「辞めたい」と言われたことがあります。

結論を言うと無理に続けさせるのはおすすめできません。

とは言っても、毎月決して安くはない月謝を払っている親からすると、簡単に辞めさせたくはないですよね。

また、親は辞めさせたいと思っていても、先生が辞めさせてくれないなど教室と親で意見が合わないという場合もあると思います。

子供が習い事を辞めたいと伝えてきたときや、辞めると決めたとき先生が辞めさせてくれない場合、親としてできる対応はどんなものがあるのでしょうか。

子供が「親や先生が辞めさせてくれない」と悩んでしまう前に、普段から家族で話し合っているといいですね。

現役のダンスの先生が書いた子供との向き合い方や関わり方についての本です。

ダンスを習わせている人はもちろん、他の習い事にも役に立つヒントがたくさんあります。

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習い事を辞めさせてくれないのは親の都合かもしれない

習い事を辞めさせてくれないと子供は思ってしまいますが、親にも続けさせる理由はありますよね。

ですが、子供が「習い事を辞めたい」と言い出したときはまず理由を聞いてみましょう。

頭ごなしに怒ったり、否定したりしては「辞めさせてくれないから嫌々続ける」ということになってしまい、もっと習い事のことが嫌になってしまいますよね。

まずは辞めたい理由がどのぐらい本気なのかをしっかりと確認する必要があります。

辞めたい理由別に対応方法を紹介していきたいと思います。

習い事を続けさせたい理由は?子供のためを考えよう

「色々な経験をさせてあげたい」「子供が持っている能力を伸ばしてあげたい」「自信を付けさせたい」などと色々と子供のためを考えて習い事を始めると思います。

ですが、子供が成長してくると「辞めたい」と言い出すこともよくあることです。

親としては、せっかく始めた習い事を続けさせたいと思ってしまいますよね。

まずは、なぜ続けさせたいのかを一度考えてみましょう。

  • 払ったお金に見合った結果が伴っていないから
  • すぐに投げ出してしまう子になってほしくないから
  • 子供の活躍を自分の活躍と錯覚しているから

他にもあると思いますが、主な理由を挙げてみました。

<払ったお金に見合った結果が伴っていないから>

習い事を始めるには月謝を払う必要があります。

習い事によっては道具やユニフォーム、楽器なども必要になります。

習い事にかけたお金が大きいほどそれに見合った結果や技術を習得するまでは、辞めさせたくないと思ってしまいます。

<すぐに投げ出してしまう子になってほしくないから>

簡単に辞めさせてしまうとなんでもすぐに「やめた!」と投げ出してしまう子になってしまいそうですよね。

親としては何事にも頑張れる子になって欲しいと思うのは普通のことです。

<子供の活躍を自分の活躍と錯覚しているから>

子供が活躍すると親は誇らしい気持ちになりますよね。

私も子供のピアノの発表会で間違えずに弾けると「よくやった!」と誇らしくなります。

習い事は誰のためなのか考えよう

親が子供に習い事を辞めさせたくない理由を挙げてみましたが、多くの親が同じようなことを考えていると思います。

どれも子供から見ると「親の都合」だと思いませんか?

私も子供に習い事を辞めたいと言われたときは、「楽器も買ったしすぐには辞めさせられない」と伝えてしまいました。

もちろん、この考えが絶対に悪いというわけではありません。

ですが、習い事は「親のため」ではなく「子供のため」のものです。

子供が習い事を辞めたいと言ってきたときには、無理やり続けさせるのが子供のためなのか、親のためなのかをしっかりと見極めて判断しないといけません。

「習い事を辞めたいのに親が辞めさせてくれない」と悩みを増やしてしまうのは避けたいですよね。

子供が習い事を辞めたい理由は?寄り添いが大事

では、子供が習い事を辞めたいと思うときはどんな理由があるのでしょうか。

全員に当てはまるものではないですが、特に多いものを紹介します。

  • 習い事がおもしろくない
  • なかなか上手くならない
  • 友達や先生と合わない

どんな理由でも、まずは子供の話を聞いて寄り添うことが大事です。

<習い事がおもしろくない>

単純に習い事自体がおもしろくないと感じている場合です。

おもしろそうだからと始めたけど「思ったのと違った」ということは大人でもよくあるのではないでしょうか。

<なかなか上手くならない>

習い事は好きだけどなかなか思うように成果が出ないと悩んでいる場合です。

思うようにできないとストレスがまったり、習い事自体がつまらなくなったりしてしまいますよね。

<友達や先生と合わない>

習い事は好きだけど先生や友達と上手くいかないと悩んでいる場合です。

先生が怖い、いじめられているなどはもちろん、先生や友達と仲が良くても人間関係に悩んでしまうこともあります。

友人の子供の話ですが、同じ教室に通う子とレベルに差があり、その子に合わせたレベルでレッスンが進むのでついていけなくなり悩んでいました。

習い事が好きでも、レッスンのスピードが他の友達に合わせられると辞めたくなってしまいますよね。

このように子供によって辞めたい理由はたくさんあります。

どのように対応していくのがいいのでしょうか、次項で確認していきましょう。

習い事を辞めたい子供に親ができる対応を考えよう

辞めたい理由を聞きだしたら、できる対応は大きく「続けさせる」か「辞めさせる」の2択になります。

それぞれのどんな対応をしたらいいのか詳しく解説していきます。

続けさせる場合
  • 今までの成果を褒めて認める
  • 目標を決める
  • 教室を変える

辞めたい理由の程度が軽い場合は、続けさせる方向で考えるのも良いと思います。

<今までの成果を褒めて認める>

習い事自体は楽しいけど、なかなか上手くならないと悩んでいる場合は、説得や今までの頑張りを認めて応援してあげることで続けさせることも可能です。

「もう少し頑張ってみよう」「○○が上手くできるようになったね」と声をかけてあげることで、自信を取り戻すこともあるでしょう。

また、「ここはこうすればいいよ」と上手くできるアドバイスをしてあげることも有効です。

<目標を決める>

頑張っているのに上手くいかないと悩んでいる場合は、少し頑張れば達成できる目標を設定してあげると良いですよ。

目標を達成したあとに、やっぱり辞めたいのか続けたいのか改めて考えさせる方法もあります。

「次の試合まで頑張ったら」「次の級に進級したら」など達成可能なわかりやすい目標までの期限を決め、ここまで頑張ったら辞めてもいいというタイミングを設定してあげましょう。

ゴールが明確に見えることで、もう少しだけ頑張ろうと気持ちを切り替えてくれるかもしれません。

<教室を変える>

先ほどの友人の話ですが、子供はその習い事のことは好きだったので、結局教室を変えて対処していました。

辞めたい理由が人間関係や他の習い事との兼ね合いで疲れているといった場合は、曜日や時間帯を変えたり一旦辞めて違う教室に通ったりするのも一つの手です。

辞めさせる場合
  • 少し休ませて考える時間をあげる
  • すぐに辞めさせる

辞めたい理由が深刻な場合は、無理に続けさせる必要はありません。

<少し休ませて考える時間をあげる>

習い事を辞めたいと思っているけれど、理由を上手く言葉にできなかったり言いたくなかったりする場合もあると思います。

その場合は、無理に理由を聞きだすのはやめましょう。

まずは、先生やコーチに子供の様子を聞いて、辞めたいと言っていることを相談してみましょう。

その結果すぐに辞めさせた方がいい場合もありますが、少し休ませて気持ちの整理を付ける時間を与えてみてはいかがでしょうか。

休んでいる間にまた続けたくなったり、他の解決方法が見つかったりするかもしれませんよ。

<すぐに辞めさせる>

習い事自体を嫌いになっていたり、行くことがストレスになったりしている場合はすぐに辞めさせた方がいいかもしれません。

習い事が上達しない、頑張っても成果が出ないと悩んで体調を崩してしまうこともあるからです。

先生やコーチの指導方法が合わない場合や、友達にいじめられているなど理由が深刻な場合は特に慎重な対応が必要になります。

習い事の時間が近づくと元気がなくなる、体調が悪くなるなどの兆候がみられる場合は、子供の心の負担を軽くするためにすぐに辞めさせることを考えた方が良いでしょう。

「辞めさせてくれない」と、さらに悩みを増やさないようにしてあげましょう。

すぐ辞めさせたからといって逃げ癖が付くことがありませんよ。

子供が習い事を辞めたいと言い出したとき、親はまずじっくりと話を聞いてあげましょう。

どんな理由であっても本人にとっては大きな悩みです。

しっかりと気持ちに寄り添って、その子にとっての最善の対応ができるといいですね。

この本を読むと、習い事をしている子供のサポート方法や練習の大事さについて勉強できます。

習い事が上達し、辞めたいという悩みから解放されるかもしれませんよ。

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習い事を先生が辞めさせてくれない?本部へ連絡

子供も親も習い事を辞めさせたいと思っているのに、先生が辞めさせてくれないときもあります。

そういった場合はどんな対応をしたら良いのでしょうか。

また、先生が辞めさせてくれない場合は、子供だけではなく大人の習い事にもあると思います。

辞めるときの伝え方や辞め方についても解説していきます。

どんな対応が正解?心が辛くなる前に本部に連絡しよう

子供と話し合って習い事を辞めると決めたら、先生に伝えなければいけませんよね。

大体の場合はすんなり辞めることができると思いますが、先生が引き止めてきて辞めさせてくれない場合があります。

辞めるためにはどういった対応ができるのでしょうか。

何回も引き止められる

先生にも教室の実績や業績など事情は色々とあると思いますが、辞めたいのに引き止められると何回も伝えるのが辛くなってしまいますよね。

辞めると決めたときはしっかりと辞める日と、「家庭の事情」や「金銭的に余裕がなくなった」などの当たり障りのない理由を伝えましょう。

できれば穏便に辞めたいと思いますが、あまりにもしつこく引き止められる場合は先生ではなく教室の本部に連絡しましょう。

本部がない個人の教室の場合は、訴える場所がないので辞める日をしっかりと伝え、辞める当日にはなんと言われてもお礼を言って辞めてしまいましょう。

習い事は始めるのも自由ですが、辞めるのも自由ですよ。

ただし、辞めるのを伝えるのは契約で1か月前と決まっていることが多いので、急に「今日で辞めます」などと伝えることはダメです。

習い事を始めるときにもらった契約をしっかり確認しましょう。

習い事を辞めるときは当たり障りのない方法で伝えよう

大人の習い事も先生との関係や金銭面、時間の都合などで辞めることを選択しなければいけないときがあります。

大人の習い事を辞めたい場合も、先生に引き止められることがあるかもしれません。

子供が習い事を辞めたいときにも役に立つ、当たり障りのない辞め方を紹介します。

家庭の事情と伝える

辞めたいと伝えるときは、なるべく引き止められたくないですよね。

先生が引き止めにくくなるのは「家庭の事情」です。

引っ越し、転勤、介護など他人が口出せないような理由を伝えるとすんなり辞めやすくなるでしょう。

簡単に言うと「嘘をつく」ということになりますが、穏便に辞めるためや先生を傷つけないために多少の嘘は必要です。

ただし、教室が家と近い場合や友達が同じ教室に通っている場合引っ越しや介護などすぐにばれてしまう嘘はやめましょう。

思いがけないトラブルが発生する場合があります。

どうしても嘘がつけない場合は詳しい内容を避け、「家庭の事情で…」とだけ伝えるのがおすすめです。

それでも引き止められた場合は「また時間ができたら習いたいです」と伝えておくといいでしょう。

習い事を辞めさせてくれないときもお礼をすると良い

習い事を辞めるときにお礼や挨拶をどのようにしたらいいのか悩みますよね。

お礼の品は必ず用意しなければいけないわけではありません。

習い事を習っていた期間や先生との距離感で渡すか渡さないか決めると良いですね。

お礼の品はどんなものを用意するのが良い?4種類を紹介

まずは一般的に、習い事を辞めるときにどんなものを用意するのかについて考えたいと思います。

お礼の品を渡す場合
  • 手紙
  • 習い事に関連した小物
  • 金券
  • 日持ちするお菓子

上記のものが一般的です。何も用意しなくても失礼にはならないので、用意するときは参考にしてみてください。

<手紙>

感謝の気持ちをこめた手紙を書いてみるのはいかがでしょうか。

心のこもった手紙はもらうととてもうれしいですね。

<習い事に関連した小物>

たとえば音楽系の先生なら、習っていた楽器のモチーフのハンカチやキーホルダーなど、習い事に関連した小物は先生の趣味に合う場合も多く喜ばれます。

<金券>

習い事に関連した小物がなく、先生の趣味もわからない場合は金券が喜ばれます。

一緒にメッセージカードを付けるのもおすすめです。

<日持ちするお菓子>

先生の好きなお菓子が分かる場合はお菓子もおすすめです。

日持ちしない生菓子は避け、焼き菓子などの日持ちするお菓子を選びましょう。

あまり高いものは気を使わせてしまうので予算は3000円~5000円が相場だと言われています。

辞めさせてくれないときのお礼はどうする?逃げも必要

辞めたいと伝えても何度も引き止められて辞めさせてくれないときも、お礼の品を用意するといいです。

何度伝えても辞めさせてくれないときは、月末のレッスンの後などに「何度もお伝えましたが、今月いっぱいで辞めさせていただきます。」とお礼の品を渡してしまいましょう。

穏便に辞められるのが一番ですが、どうしても無理だった場合には「行かない」という選択肢を取るのもありですよ。

もしかしたら、月謝を1か月分多く払うことになることもあるかもしれませんが、子供と自分の心を守るためです。

辞めたいのに辞めさせてくれないのは心も体もきついですからね。

まとめ

  • 習い事を辞めさせたくない親は「親のため」に辞めさせたくないと思っていることが多い
  • 子供が習い事を辞めたい理由は面白くないからという軽い理由から人間関係などの思い理由などさまざまある
  • 子供が習い事を辞めたい理由によって親ができる対応は大きく2種類ある
  • 先生が引き止めて習い事を辞めさせてくれない場合もある
  • 先生が引き止めにくくなるように「家庭の事情」で辞めるのがおすすめ
  • お礼の品を用意する場合は手紙や日持ちのするお菓子など先生が喜ぶものを用意すると良い

私の子供はピアノで少し難しい曲を習ったときに一度辞めたいと言っていたのですが、その曲が弾けるようになるとまた楽しくなって今では毎週楽しみに通っています。

辞めさせてくれないと悩まずに済んで結果オーライでしたが、あのときもう少し寄り添ってあげればよかったなと後悔しています。

みなさんも子供が習い事を辞めたいと言い出したときには、「親が辞めさせてくれない」と悩まないようにしっかり話を聞き、寄り添って解決していけるといいですね。

習い事を辞めるとしても続けるとしても、それまで習った技術は素晴らしいものです。

それまでの成果や頑張りをしっかりと誉めてあげましょう。

子供の習い事で大事なのは親のサポートです。

この本でどんな関わり方をすればいいのか、どんなサポートをすればいいのかが分かります。

習い事が上手にできるようになった、楽しい、と思えるように支えていけるといいですね。

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