皆さんは習い事をしたことはありますか?こどもだけではなく、今は趣味感覚で習い事をする人も増えましたよね。
習い事のお金を払ったことのある人はご存じの通り、習い事には結構お金がかかります。
辞める理由は、金銭的な問題や講師との相性が合わないなど十人十色です。始めた理由が色々あるように、辞める理由も人それぞれでいいのです。
楽しく通っている間はいいですが、お金が辞める理由となると、講師への伝え方で悩む方が少なくありません。
この記事は、習い事を辞めたいけれどこの理由でいいのかな?と悩んでいる人や、伝え方が分からず困っている人にぜひ読んでいただきたい内容です。
辞める理由を伝えるときのルールやマナーを知り、お世話になった講師との間にわだかまりが残らないように、感謝の気持ちを伝えましょう。
習い事を辞める理由がお金?事情は人それぞれで良い

習い事を辞める理由にはどんなものがあるのでしょうか。こどもの場合も大人の場合も、辞める理由はほとんど同じような内容が多いです。
習い事を始める理由がそれぞれあるように、辞める理由も人それぞれでいいのです。
まずは、辞める理由として挙がることが多いものについて紹介していきます。
また、習い事を辞める理由として悩むことの多い「お金の問題」について詳しく書いています。
習い事を辞める理由は金銭面や時間がないことなど
習い事を辞める理由として多いものは、以下の5つです。
- 習い事に行く時間が取れなくなった
- 目標設定やレベルが講師と合わない
- 講師とこどもの相性が悪い
- 場所的に通うことが難しくなった
- 金銭的に厳しい状況になった
習い事をしたことがある人は、経験した内容もあるのではないでしょうか。
<習い事に行く時間が取れなくなった>
進級したり新しい習い事を増やしたりする場合は、今まで通っていた習い事に行く時間を確保することが難しいこともあります。
実際私も小学生の頃は3つの習い事をさせてもらっていましたが、中学校に入学し部活も始めたため、物理的に習い事に通うことが難しくなり、2つは辞めることにしました。
大人の場合は、仕事が忙しい・育児に時間がとられる・親の介護が必要などで、習い事に費やす時間が確保できないことも原因として挙げられます。
<目標設定やレベルが講師と合わない>
習い事をしている人の目指す場所と、講師の目指す場所が違っていては習い事に通うことがしんどくなってしまいます。
「楽しく習えればいいな」と思い、こどもにピアノを習わせた友人がいました。
通っている間にどんどんピアノが好きになり、「もっと上達したい、将来はピアノに関わる仕事がしたい」とこどもに言われるようになったそうです。
その話を聞いた友人は、その時通っていた集団指導の教室を辞め、更なるスキルアップを目指せる個人指導の教室に変更したそうです。
習い事を続けるうちに、講師の目標設定やレベルと相違を感じるケースもあるみたいですね。
<講師との相性が悪い>
習い事を楽しく続けたいのに、先生が怖くて行きたくない…と悩むケースもよく耳にします。こどもであっても大人であっても、直面する可能性があるのではないでしょうか。
しんどい思いをしてまで習い事を続ける意味はあるのか、その答えは人それぞれです。
私はもし自分のこどもが講師との関係で悩んでいたとしたら、「辞めても続けてもいいんだよ」と伝えてあげたいと思います。
<場所的に通うことが難しくなった>
親の転勤や転職など引っ越しをしないといけない場合は、物理的に習い事に通い続けることが難しくなります。
<金銭的に厳しい状況になった>
「習い事を増やした」、「兄弟姉妹が習い事を始めた」、「給料が減ってしまった」、理由は様々ですが、月謝を払うことが難しくなるケースもあります。
お金が理由で習い事を辞めることは悪いことではない
習い事を辞める理由として「お金の問題」が挙がることはよくあります。
自分ひとりの問題であれば、そこまで悩むことはないのかもしれませんが、自分のこどものこととなると話は別です。
先に言っておきますが、お金が理由で習い事を辞めることは決して悪いことではありません。でもお金が理由で悩んでいる人が多いのも事実です。
金銭的な問題で、こどもを習い事に通わすことが難しくなった場合、どのようなことで悩んでいるのでしょうか。
- こどもが習い事を楽しんでいるのに辞めさせては可哀想
- 周りが習い事をしているのにわが子だけしていないのはどうなのか
- 少し無理をして習い事を続けることもできるけど将来の貯蓄が心配
- 習い事にかけるお金をこれから先の未来のために残した方がいいのではないか
各家庭それぞれ悩んでいる内容は違いますが、どれも簡単に答えの出せる問題ではありません。こどものことを一番に思うからこそ、悩んでしまうのです。
こどもが楽しんでいる習い事を辞めさせなければいけないのはとても辛い状況だと思いますし、周囲のこどもと比較してしまう気持ちは私も親なので分かります。
ですが、一番大切なのはあなたの家庭であり今の生活です。他者との比較や他者からの評価は一旦胸にしまい、自分たち家族のことだけを考えて答えを出して欲しいと思います。
その時出した答えをすぐにこどもが受け入れられないこともあるでしょう。
でもきっと、自分のことを大切に考えて出してくれた答えなんだと、いつか分かってもらえる日が来ると思います。
お金が理由で悩んでいる人は、決して自分を責めず「今」としっかり向き合って答えを出してくださいね。
どうしてもこどもが習い事を続けたいと強く希望する場合、習う場所を変えれば月謝を抑えることができる可能性もあるので、一度調べてみるといいかもしれません。
親の都合で習い事を辞めさせる場合のこどもへの伝え方
お金の問題だけではなく、様々な理由でこどもが続けたいと言っている習い事を辞めなければいけない場合、どのように伝えるのがいいでしょうか。
大切なのは「勝手に親に辞めさせられた」という思いをこどもに与えないことです。
そのためには、辞めないといけない理由をこどもに伝え、納得するまで話し合いをする時間が必要になります。
経済的な理由、送迎時間が取れないなど、親の都合で習い事を辞めさせなければいけないケースはやはりあります。
言いにくい内容かもしれませんが、こどもが理解できる範囲で正直に伝えてあげてはどうでしょうか。
どうして習い事を辞めなければいけないのか、こどもが自分で納得できるように話をしましょう。
発表会や大会などが近い場合は、可能であればそこまでは習い事を続けさせ、一区切りをした段階で辞める形をとることも、こどもにとってはいいかもしれませんね。
習い事を辞める理由は嘘をつくことが悪とは限らない

人を傷付けたり、嫌な気持ちにさせたりする嘘はもちろんついてはいけませんが、「嘘も方便」という言葉があります。
「嘘も方便」というのは、物事を円滑に進めるためには多少の嘘も許される、という意味です。
習い事を辞める理由として嘘をつくのは、どのような時でしょうか。時には必要な嘘もありますが、状況によっては注意した方がいい場合もあります。
良い関係で別れるためには嘘が必要な場合もある
基本的には、本当の理由を伝えることができる場合には、嘘はつかない方がいいと思います。ですが、状況によっては少し嘘をつく方が、双方気を悪くせず別れられる場合もあります。
本当の理由を伝えなくてもいいのでは?と考えられるケースは以下の2つです。
講師が中々辞めさせてくれない場合
講師側も商売をしていますので、理由を述べても中々辞めさせてくれないケースもありますよね。
また、辞めたいと伝える度に講師が感情的になり、それ以上強く言うことができなかったという話も聞いたことがあります。
長く続けた習い事であれば、講師との関係もそれなりに深くなっているでしょうし、できることならお互い気持ちよく最後を迎えたいと思うことは、自然なことです。
本当の理由を伝えても毎回引き止められれば、こちらの気持ちもどんどん消耗していきます。気持ちを分かってもらえない相手と何度も話し合うことは、楽なことではありませんよね。
目の前で泣かれたり怒られたりしては、しんどい気持ちはなおさら強くなります。
そういう場合は、「金銭的に難しい」「物理的に時間が取れなくなった」など違う理由を述べることもいいのではないかと私は思います。
講師を傷付けたくない場合
講師のレベルと合わない場合や、相性が良くない場合、正直に伝えると相手を傷付けてしまうのではないかと悩まれている人もいると思います。
その場合も、あなたが気をもんで苦しい思いをしてまで、本当の辞める理由を必ず伝えなければならないということはありません。
上記のように、当たり障りのない理由を述べ習い事を辞めてもいいと思いますよ。
近隣での習い事の場合は嘘には気を付けた方がいい
時には嘘をつくのもいいと言いましたが、気を付けた方がいい点もありますのでご紹介しておきます。
- 引っ越しや親の介護など嘘がばれる可能性がある内容には注意
- 講師との関係性が近い場合は本当の理由を伝える方が良い
お互い気持ちよく別れるためについた嘘が、後にトラブルに発展したというような事態だけは避けたいですよね。
<引っ越しや親の介護など嘘がばれる可能性がある内容には注意>
習い事は、近隣の教室やスクールに通っている人が多いと思います。その場合は講師も近くに住んでいる可能性が高いですよね。
引っ越しや親の介護などは本当の理由であれば何の問題もないですが、嘘だった場合は後からばれてしまう可能性があります。
講師が「あの人は嘘をついていた」と習い事に通う他の生徒さんに言う可能性は0ではありません。そうなるとあなたの信用問題にも関わってきます。
波風立てないように嘘をついたんだな、と解釈してくれる人ばかりではないのが現実です。
近隣での習い事の場合や、共通の知人・友人が同じ習い事に通っている場合はこれらの嘘には気を付けましょう。
<講師との関係性が近い場合は本当の理由を伝える方が良い>
習い事の中には、講師が近い関係性の場合もあると思います。例えば自分の同級生やこどもが仲良くしている友達の保護者などの場合ですね。
長い期間習い事を続けていて、講師との関係性が近くなったケースもあるでしょう。
そのような場合は、相手もこちら側を信用してくれている可能性が高いです。辞める理由が嘘だったと知った場合、トラブルに発展しやすいのもこのケースではないでしょうか。
相手を傷付けないようにと思ってついた嘘が、結果的に相手を傷付けてしまっては何の意味もありません。
わざわざ講師を傷付ける内容をストレートに伝える必要はないですが、講師と関係性が近い場合はできる限り本当の理由を伝える方が良いかもしれませんね。
習い事を辞める理由はメールで伝えるのもあり

辞める理由を伝えるときは、メールでもいいのでしょうか?
習い事を辞める理由は、基本的には直接対面で伝えるか電話の方が好ましいですが、メールで伝えることも非常識ではありません。
上記でも紹介したように、中には習い事をすんなり辞めさせてくれない講師がいるのも事実です。
何度も引き止められることで疲弊することを考えれば、電話やメールといった方法を選択するのもひとつかもしれませんね。
最後に、習い事を辞めるときのマナーについてお話したいと思います。
辞める理由を伝える方法はメールや手紙を選んでもいい
辞める理由を伝えるときは、習い事の前後に対面で伝える方法がベストです。
大手の教室などの場合は、辞めることを伝える電話窓口が準備されているケースもあります。
講師と2人きりになる時間が取りにくい場合は、普段やり取りをしているメールやLINE等があれば、そこへ連絡しても構いません。
メールアドレスを知らない場合は手紙でもいいとされていますよ。
直接伝えることが難しい場合は、相手に失礼にあたらないように文面には注意しましょう。
習い事を辞める場合は1か月前までには伝えよう
基本的に習い事を辞める場合は「1か月前」までに伝えるようにしましょう。
習い事によっては、入会や退会に規則を定めている場合もありますので、一度契約書の内容を確認するのが一番確実な方法です。
習い事を辞めたい!という気持ちが突然湧いたとしても、1週間前などに伝えることはマナー違反になりますし、月謝や教材に関するトラブルの原因にもなります。
講師にも失礼にあたりますのでルールは守るようにしましょう。やむを得ない事情がある場合は、直接対面で講師に説明することでトラブルを防ぎましょう。
習い事の最終日は感謝を伝え終わりを気持ち良く
習い事の最終日には、講師や同じ教室の仲間にはどのような対応をするのが望ましいでしょうか。
お礼の品物や、挨拶のマナーについても気になるところですよね。
講師にお礼の品物は必要?
辞める際には何か準備した方がいいのかな?と悩まれている人もいるかもしれませんが、特に義務付けられておらず、お礼の品物はなくても失礼にはあたりません。
今後も講師との交流が続く場合や、どうしても品物で感謝の気持ちを伝えたい場合は、3,000円程度までの菓子折りなどが好まれるでしょう。
同じ教室の仲間には何か渡した方がいいのか?
ダンスやサッカー、野球などチームで一緒に練習してきた仲間がいる場合には、プチギフトや手紙を渡してもいいかもしれませんね。
こどもの習い事を引っ越しなどの理由で辞める際には、新しい住所などを書いておくと今後も交流が続くかもしれません。
ひとつの目標に向かって一緒に頑張った仲間は、今後かけがえのない財産になると思いますよ。
最後は感謝を伝えて別れよう
辞める理由は様々ですが、やはり最後は感謝の気持ちを伝えて気持ち良く別れましょう。
習い事をしていたのがこどもの場合は、本人からも直接感謝を講師に伝えることができるようサポートしてあげてくださいね。
この体験を通して、他者に感謝を伝えることの大切さや必要性をこどもには学んで欲しいですし、感謝を伝えることで新しいスタートが気持ちよく切れると思います。
まとめ

- 習い事を辞める理由は、時間が取れないことやお金の問題など人により様々
- お金の問題など親の都合でこどもが習い事を辞める場合は、こどもが納得できるように話し合いをしよう
- 習い事が中々辞められない場合や講師を傷付けたくない場合は、辞める理由は必ずしも本当のことを言わなくても良い
- 辞める理由が嘘の場合は、後からトラブルにならないように内容には注意が必要
- 習い事を辞める場合は、1か月前までに伝えて最後は感謝を伝えて別れよう
習い事を辞める理由は人それぞれで、お金の問題など時には人に伝えにくい内容であることも少なくありません。
辞める理由は本当のことを言わなければいけない決まりはありませんが、できるだけ気持ちよく終わるように最低限のルールやマナーは守りましょう。
悩んでいる人にとって、この記事が少しでも道しるべになればいいなと思っています。