人前で食事をする時には、知らないうちに自分がマナー違反をして相手を不快にさせていないか心配になりますよね。
一緒に食事する相手との時間を楽しむために、所作や会話の内容に対して気を配ることが食事中のマナーです。
昔は、食事中に会話をすることに対してお行儀が悪いとされていた時代もあり、今でも年配の方にはその認識が少なからず残っているようです。
私の祖父も食事中のマナーには厳しかったため、小さい頃から静かに食事をするように心がけていました。
しかし、せっかくの家族団らんや、楽しい会食で会話もなく黙って食事をするのはなんだか寂しいですよね。
この記事では、人前で恥ずかしい思いをしないために食事中に気を付けるべきポイントを紹介します。
マナーを知って、ぜひ楽しいお食事の時間を過ごしてくださいね。
人前で食事をする時には少し緊張してしまいますよね。
この本を読めば美しく食べるコツがわかります。
食事の時のマナーが身に付いていれば、心に余裕を持った振る舞いができますよ。
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マナーとして食事中の会話はOK!注意点を知ろう

食事中のマナーについて、なんとなく知っているつもりでも、実は間違えて認識しているケースも多いと聞きます。
食事中に会話をすることは、マナー違反になることはありませんので安心してください。
むしろ会話は一緒に食事をする相手やサービスをしてくださる方との楽しみの一つでもあります。
しかし、気を付けるべきポイントがあるのでしっかりと知った上で楽しく食事をしてくださいね。
相手との食事を楽しむために避けるべき話題は3つ
食事中の会話の話題として以下の3つは避けるのがマナーとされています。
- 宗教
- 政治
- 他人の悪口
普段からあまりこれらについて口にすることのない方は心配ありませんが、食事の時の話題にはいつも以上に気を配る必要があります。
一つずつ詳しく解説していきますのでしっかりと覚えておいてくださいね。
<宗教>
日本人同士では、なかなか宗教について話をする機会は少ないかもしれませんが、外国人と食事をする際には特に注意が必要です。
宗教には歴史的な争いがつきもので、人によっては自分の宗教以外は認めないという考えの方もいます。
争いごとを連想するような話題を食事中にすると、気分を害してしまう可能性があるため、宗教に関連する話題は避けるようにしましょう。
<政治>
政治の話題も、宗教と同じように人によって考え方が異なり、場合によっては口論に発展したり相手を不快にさせてしまったりする恐れがあります。
食事は楽しむための時間であるため、自分の意見を主張する場ではないということを覚えておきましょう。
<他人の悪口>
あなたは食事中に、会話の内容が隣の席から聞こえてきた経験はありませんか?
好きな人の話をしている女の子たちの話が聞こえてきたら微笑ましく感じますが、悪口の話だとこちらまで不快な気持ちになりますよね。
不意に聞こえてくる会話によって気持ちが左右されるものです。
食事は「楽しむ場所」ですので、相手が不快になるような話題は避けるのが大人としてのマナーです。
食事中の会話で基本のマナーとNG行動を知っておこう
食事中のマナーをおさえた上で会話を楽しむためには、具体的にどのような点に気をつければよいのでしょうか。
- 口に食べ物が入っている状態で会話をしない
- 相手が噛んでいるタイミングで話しかけない
- 大きなジェスチャーや大声を出して店員を呼ばない
- 仕事上の機密情報に関することを口にしない
- 同席している一部の人にしかわからないような話をしない
- テーブルの下で足を組んだり貧乏ゆすりをしたりしない
以上の6つのポイントをおさえておけば、マナー違反で相手を不快な思いにさせることもありませんよ。
実際にどのようなシーンで注意が必要なのか説明していきますね。
<口に食べ物が入っている状態で会話をしない>
食べ物が口の中に入っている状態で話すと、噛んでいる途中の食べ物が相手に見えてしまい、下品な印象を与えてしまいます。
話す時には話す、食べる時には食べる、とメリハリをつけることが大切です。
また、食べながらしゃべるとクチャクチャと音を立てたり、口の中の食べ物が飛び出てしまったりする恐れもあるので注意しましょう。
<相手が噛んでいるタイミングで話しかけない>
自分が食べ物を口に入れたまま会話をしないように注意している時に、相手が話しかけてきたら困ってしまいますよね。
それと同じように、相手が噛んでいる時は話せない状態のため、こちらも相手の食事のタイミングを見て配慮するようにしましょう。
口に食べ物を運んでいて話せない状態だとわかっているのに話しかけることはNG行為です。
食事中に会話を楽しむためにも、しっかりと相手の食べるペースを見ながら話をする必要があります。
<大きなジェスチャーや大声を出して店員を呼ばない>
店員さんを呼びたい時に、突然「すみません」と大声を出すと周りの人が驚いてしまいます。
店員さんに用があって呼ぶ時には、手を挙げて合図するように心がけましょう。
どうしても気付いてもらえない時も、焦ることなく店員さんが近くを通った時にさりげなく声をかけることがポイントです。
また、大きなジェスチャーも、食事の場では控えた方が良いでしょう。
手を大きく動かすことでほこりが舞ってしまったりグラスを割ってしまったりする恐れがあります。
<仕事上の機密情報に関することを口にしない>
仕事関係の方と一緒に食事をする際には、社内の機密情報に関することを安易に口にしないように注意しましょう。
食事をする環境にもよりますが、周りに知らない人がいるような場所で食事をする場合には、どこで誰が話を聞いているかわかりません。
私は以前、同僚と食事をしながら仕事の話をしていたことがあり、近くの席の知らない人から「〇〇関係のお仕事の方ですか?」と話しかけられたことがあります。
幸い、機密情報までは話していませんでしたが、自分達は話に夢中だったため、声のボリュームや話の内容についてあまり意識していなかったことを深く反省しました。
外で食事をする際には、他人に聞かれて困るような内容の話をしないように気を付ける必要があります。
<同席している一部の人にしかわからないような話をしない>
例えば同僚と共に取引先の方と食事をする際には、いわゆる「内輪ネタ」のような話は避けるようにしましょう。
自分の会社では有名な話でも、外部の人にはわからないような内容を話すと相手は反応に困ってしまいます。
食事の時には、同席している人全てがわかるような話をしてみんなが会話を楽しめるように心がけましょう。
また、逆に自分の知らない話題があがることもあるかもしれません。
そんな時も自分には関係ないと言ったそぶりを見せず、相槌を打つなどの配慮をするとその場の雰囲気も良くなりますよ。
<テーブルの下で足を組んだり貧乏ゆすりをしたりしない>
テーブルの上でどんなにスマートな振る舞いをしていても、うっかりテーブルの下でマナー違反をしてしまっては台無しです。
食事中にテーブルの下で足を組んだり貧乏ゆすりをしたりしていたら、相手はがっかりしてしまいます。
自分は無意識で気付いていなくても、同じテーブルを囲んでいる人には気になるものです。
テーブルの下でもしっかりとマナーを守るという意識を大切にしましょう。
食事中には所作にも気を配ることが大人としてのマナー
ここまでは食事中に会話をする時のマナーを紹介しましたが、実際に食事をする時はどのような所作や振る舞いをすれば良いのでしょうか。
食べる時の所作として注意すべきポイントを紹介しますので、事前に覚えておいてくださいね。
- 食事をする音はできる限り立てない
- 乾杯をする時にはグラスを合わせない
- 食べかけのものをお皿に戻さない
- 食事中にはスマホを操作しない
普段ついやってしまっていることがあれば、それを人前で出さないように気を付ける必要があります。
<食事をする音はできる限り立てない>
食事中の所作として最も大切なマナーは「音を立てない」ということです。
ナイフやフォークをカチャカチャと音を立てながら食事をしたり、スープなどを飲むときにすする音を立てたりすることはマナー違反です。
食事の時にはできる限りゆっくりと丁寧な所作を心がけることで、音を立てずに食べることができますよ。
<乾杯をする時にはグラスを合わせない>
「乾杯」と言ったら、グラスとグラスを合わせるイメージが強く、普段からよく目にする光景かもしれませんね。
しかし、実はグラスを合わせて音を出すという行為は、食事中のマナーとしてはよくないと言われています。
先ほど紹介した「音を立てない」という基本に反しているということと、ワイングラスなどは脆く、ヒビが入ったり割れてしまったりする危険性もあるため注意しましょう。
<食べかけのものをお皿に戻さない>
食事をする時には、食べ物を一口大に切ってから口に運ぶように心がけることが大切です。
食べかけのものや、かじったものをお皿に戻すと、歯型のついた食べ物が相手の目に触れ、下品な印象を与えてしまいます。
パンなどは、直接かじらずに小さくちぎって食べるように気を付けてくださいね。
<食事中にはスマホを操作しない>
一緒に食事をする相手が、スマホの操作をしながら食事をしていたらいい気持ちはしないですよね。
スマホを見たり触ったりしながら食事をすることは、相手に対して非常に失礼にあたります。
食事をする時には、関係のないものをテーブルの上に出さないようにしましょう。
急用などがない限りは、スマホはマナーモードなどに設定しておき、相手との時間を思う存分楽しむつもりで食事をすることが、大切なマナーです。
西洋料理のマナーで食事中に気を付けるポイントを紹介

食事中のマナーといったら、フランス料理やイタリア料理などの西洋料理のイメージが強い方も多いと思います。
実際に結婚式などの正式な場での食事は、フランス料理のコースが出ることが一般的です。
この章では、西洋料理の食事のマナーについてご紹介していきます。
フランス料理の基本的なマナーをおさえておこう
フランス料理のレストランに入ると、正装したウェイターの方が丁寧にテーブルまで案内してくれるので、なんだか背筋がピンと伸びますよね。
着席すると、テーブルの上にはナプキンやたくさんのナイフとフォーク、スプーンがきれいに並んでいると思います。
フランス料理と言えば「ナプキン」と「ナイフとフォーク」の使い方をおさえておくと基本はバッチリです。
丁寧に解説していきますので、ぜひここで覚えてくださいね!
ナプキンの正しい使い方
まず、ナプキンを広げるタイミングはウェイターがお水やドリンクを持ってきてくれた時が良いでしょう。
この時、ナプキンの折り目が自分の方になるようにして膝の上に置くことがポイントです。
また、食事中に汚れてしまった手や口を拭く時には、ナプキンの「内側の端」を使います。
基本的に食事中にお手洗いに行くことはマナー違反ですが、万が一席を立つ時にはナプキンを軽くたたんで椅子の上に置くか、背もたれにかけておきましょう。
もしも食事中にナプキンを下に落としてしまった場合に、自分で落ちたものを拾うことはマナー違反となります。
ナプキン以外のものであっても、何かを落とした時には自分で拾うのをぐっと我慢してウェイターが拾ってくれるのを待ちましょう。
お食事が終わったら、ナプキンを無造作にたたみテーブルの上に置きます。
キレイにたたんでしまうと、「食事が美味しくなかった」というメッセージになってしまうので注意してくださいね。
ナイフとフォークの正しい使い方
ナイフとフォークなどのカトラリー類は、「外から順番に」使うことが基本です。
右手でナイフ、左手でフォークを持ち、それぞれ人差し指を添えます。
最初は緊張してしまうかもしれませんが、肘をはらずにリラックスした姿勢を心がけましょう。
食事中のカトラリー類は、「八の字」になるようにお皿の上に置きます。
この時、ナイフの刃は内側に、フォークの背が上になるようにすることがマナーです。
食後には、時計の4時の位置にナイフとフォークをキレイに揃えて置きます。
この時のナイフの刃も内側にしますが、フォークの背は下になるようにしましょう。
このような状態でテーブルに置いておくと、ウェイターがお皿を下げて次の料理を運んできてくれます。
コース料理の流れを知って美しい振る舞いをしよう
フランス料理の基本的なテーブルマナーを習得したので、ここからはコースの流れをおさえておきましょう。
コース料理を食べたことのある方はご存じだと思いますが、次から次へとさまざまな料理が順番に運ばれてきますよね。
私は以前テーブルマナー講習を受けたことがあり、フランス料理のフルコースをいただいた時には3時間ほどの時間を要しました。
長時間の食事になるので、流れを理解し、出てくる料理の食べ方やマナーを事前に知っておくと安心ですよ。
- アミューズ
- オードブル
- スープ
- パン
- 魚料理
- 肉料理
- ソルベ
- デザート
- カフェ
西洋料理のコースの流れとシーンごとに気を付けるポイントを紹介しますね。
<アミューズ>
アミューズは、初めて名前を聞く方もいるかもしれませんが、「小前菜」とも呼ばれる最初に出てくるお食事です。
一口で食べられるような料理が多いので、アミューズ用のカトラリーがない場合には手でつまんで食べても大丈夫です。
<オードブル>
オードブルは前菜のことを指し、さまざまな食材が少量ずつお皿に盛り付けられています。
野菜や具材を一口大に切ってソースにつける時には、なるべく料理が崩れないように食べると上品な印象になります。
美しい彩りの盛り付けをされていることが多いので、前菜を楽しみながら会話に取り入れてもいいかもしれませんね。
<スープ>
スープは「手前から奥に」スプーンを動かしてすくい、流し込むようにいただきましょう。
量が少なくなってきた時にはお皿を左手で傾け、右奥にスープがたまるようにしてすくいます。
スープは音が出やすいポイントなので、なるべく音を立てないように気を付けてくださいね。
<パン>
パンを食べるタイミングに決まりはありませんが、オードブルのタイミングで食べ始めるのが一般的です。
パンを食べる時にはナイフやフォークを使わず、手で一口大にちぎって口に運ぶことがマナーです。
また、パンはメイン料理のお皿と一緒に下げられてしまうことが多いので、それを想定してペース配分を考えましょう。
<魚料理>
魚料理は、ナイフで切る時になるべく身が崩れないようにするとスマートです。
付け合わせの具材は、魚と一緒に食べたり交互に食べたりするなどして、どちらか一方だけ残らないように調整することがポイントです。
骨のある魚の場合は中骨に沿って頭から尻尾にナイフを入れて取り除き、外した骨はお皿の手前に置いておきましょう。
<肉料理>
肉を切る時には、筋に沿って斜めにナイフを入れると切りやすくなるので無駄な音を立てずにすみます。
この時、最初に肉を全て切り分けてから食べるのはマナー違反です。
肉汁が流れてしまってせっかくのお食事が台無しになるため、食べるタイミングで一口ずつ切ることを心がけてくださいね。
付け合わせも魚料理と同様、ペース配分を考えてバランスよく食べましょう。
<ソルベ>
ソルベは肉料理の後にいただくもので、お口直しとして冷たいシャーベットが出ることが一般的です。
肉料理が二品のコースでは、肉料理と肉料理の間に出ることもあります。
<デザート>
デザートは、季節に合わせてさまざまなものが出てくることも楽しみの一つです。
フルーツのトッピングされたケーキの場合には、フルーツをなるべく最後の方に食べるとお皿の彩りが最後まで美しく上品です。
高さのあるケーキは、倒して切ってしまっても問題ないので安心してくださいね。
数種類のデザートがお皿に盛られている場合には、アイスクリームなどの溶けてしまうものから順番に食べるようにしましょう。
<カフェ>
コース料理では、食事の最後にはコーヒーか紅茶が出されます。
コーヒーカップを持つ時には、受け皿を持ち上げずにカップの持ち手に指を通すようにします。
角砂糖を入れる場合には、ポトンと落とすと中身が飛び散るので静かに入れ、かき混ぜた後のスプーンはカップの向こう側に置くようにしましょう。
コーヒーや紅茶と一緒にプチフールと呼ばれる小菓子が出ることもあります。
手でつまめるような小さなものであれば手でいただいても大丈夫です。
コース料理の流れの中で、おさえておくべきポイントを知ることができましたね。
どんな料理も美しく食べる姿には憧れますよね。
この本には、コース料理だけでなく丼やパスタなどを美しく食べる方法も書かれているので、読んでおいて損はないですよ。
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日本でのマナーとして食事中の基本的な作法を紹介

食事中のマナーと言うと、私たちはどうしても西洋のマナーについて気にする傾向がありますよね。
実は日本人として、日本の食事でのマナーを知らないと恥をかくことになってしまいます。
この章では、日本料理の食事中のマナーについて紹介していきますので一緒にみていきましょう。
日本人として覚えておきたい日本料理のマナーを解説

日本の食事でのマナーってどんなものがあるのかな?
会社の接待などで懐石料理をいただく機会などもありますよね。
日本の料理は西洋料理と違ってカトラリーの使い方などややこしいと感じるマナーはないからと安心していませんか?
実は知らないうちにマナー違反をしているかもしれませんよ。
日本料理をいただく時に知っておくといい4つのポイントを解説しますね。
食べる順番
懐石料理なども、西洋料理と同じように料理が一品一品提供されます。
日本料理の場合も出された料理から順番にお箸をつけることが正しいマナーです。
一度に全ての料理が運ばれてくるような形式の場合には、汁物、ご飯、おかずの順に食べることがマナーとされています。
ふたの使い方
日本料理で提供されるお吸い物などの汁物は、ふた付きのお椀が使われていることがほとんどです。
ふたを取る時には、左手をお椀に添え、右手でゆっくりとふたを持ち上げます。
ふたの内側についた水滴がたれないように、「の」の字を書くように縁に沿ってふたを開けることがポイントです。
開けたふたは裏返しにして、お椀が右側にあればその右に、左側にあれば左に置きましょう。
お吸い物を食べ終わったら、お椀にふたをかぶせておきます。
平皿の使い方
日本料理のコースで前菜が出る場合には、平皿で提供されることがあります。
平皿にのっている料理は、お皿を持ち上げずにそのまま食べるようにしましょう。
小鉢やお椀に入っている場合には必ずお皿を持ち上げていただきます。
焼き魚の食べ方
焼き魚の食べ方は、難しく感じている方も多いのではないでしょうか。
私は子供の頃、祖父の家で焼き魚を食べる時に骨を取るのに苦戦し、食事中に厳しく指導されていたのでいまだに苦手意識があります。
焼き魚は、頭から尻尾へ、上の身から下の身へと順番に食べるのがマナーとされています。
上の身を食べてから魚をひっくり返して下の身を食べるのはマナー違反なので注意しましょう。
上の身を食べ終わって骨をはがす時には、左手で魚の頭をおさえながら裏側の身と骨の間にお箸を入れるとキレイに食べることができますよ。
日本の料理なら普段から食べているからと自信があっても、気を付けるポイントはたくさんあるということがわかりましたね。
意外と知らない?日本料理のマナー違反を覚えておこう
自宅などで普段、自分が食事中にどのように食べているかを思い出してみてください。
無意識のうちにやっていることが、実は正式な食事の場ではマナー違反となることもあるので覚えておきましょう。
- 箸を持ったままお皿を持つ
- 食べ終わった食器を重ねる
- 割り箸を左右に割る
- 刺し箸
- 手皿
私も初めて知った時には「こんなこともマナー違反なの?」と驚いてしまいました。
日本人として、恥をかくことのないようにそれぞれ詳しく説明していきますね。
<箸を持ったままお皿を持つ>
日本料理を食べる時には、まず器を持ってからお箸を持つという順番を覚えておきましょう。
違う料理を食べる時には、いったんお箸を置いてからお皿を持ち、またお箸を持つようにします。
片手にお箸を持ったまま空いた方の手でお皿を持つことのないように気を付けてくださいね。
<食べ終わった食器を重ねる>
お皿は、料理を入れる大切なものなので、重ねて傷をつけてしまわないように丁寧に扱います。
食べ終わった後のお皿を重ねてしまうと、汚れが広がったり、お皿の裏やテーブルに汚れがついたりしてしまいます。
食べ終わったお皿は、そのままの状態にしておくことが正しいマナーです。
<割り箸を左右に割る>
割り箸を使う時には、左右に割ると、隣の人に当たってしまう恐れがあるため、上下に割るようにしましょう。
割り箸を水平に持ってゆっくりと上下に引っ張るとキレイに割ることができますよ。
<刺し箸>
2本の箸を食べ物に突き刺して食べることは、マナー違反です。
滑って取りにくいという場合には、片方の箸を刺してもう片方を添えるような形にし、2本とも刺すことはしないように注意してくださいね。
<手皿>
食べ物がこぼれないように、手のひらをお皿の代わりにする姿を見かけることも多いと思います。
一見上品に見えますが、実はこれもマナー違反の行動です。
和食では、手のひらサイズの小さなサイズのお皿を口元に持っていって食べるようにしましょう。
日本料理の食事中のマナーには意外だと感じるものもあったと思います。
これらは全て、日本人として知っておいて損はないのでぜひ実践してみてくださいね。
まとめ

- 食事中の会話のマナーとして、宗教や政治、他人の悪口といった話題は避け、お互いが楽しい時間をすごせるように心がけよう
- 食事中には、口の中に食べ物が入った状態で会話をしないように注意し、相手の食べるタイミングを見ながら配慮することが大切
- 食事中には食器やグラスなどの音を立てないように丁寧な所作を心がけることが大人としてのマナー
- 西洋料理のテーブルマナーは、ナプキンとカトラリーの使い方をしっかりと覚えた上で、コースの内容に合わせて料理を美しく食べることを心がける
- 正式な場で日本料理をいただく時には、普段通りの食べ方をすると恥をかく可能性もあるので食べる順番やお皿の使い方などの作法に気を付ける
食事中のマナーを気にしすぎて緊張してしまうと、食事を楽しむことができなくなってしまうこともあります。
私はマナーを完全に習得するのに時間がかかりましたが、少し意識するだけで自然な振る舞いができるようになりました。
最低限のマナーを守ることはもちろん大切なことですが、美味しい食事を味わいながら、相手との会話を楽しんでくださいね!
緊張しがちなフォーマルな食事でも堂々としていたらカッコイイですよね。
この本の内容を実践すれば、優雅な所作を身につけることができますよ。
マナーを理解してワンランク上の大人を目指しましょう。
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