空港で手荷物の重さにより検査で引っかかってしまったことはありませんか?
空港に持ち込む手荷物には重さや持ち込めるものなど細かい規定が定められています。
手荷物が規定の重さよりオーバーしたり、持ちこみ不可のものを持ち込むと搭乗前の保安検査で引っかかってしまいます。
そうなるとタイムロスになり、飛行機に乗り遅れてしまうなんてことも。
私は手荷物の重さで保安検査に引っかかり、30分ほどタイムロスをして危うく飛行機に乗り遅れそうになったことがあります。
そんな事態を防ぐため、今回は空港での手荷物の重さ上限や持ち込める個数を、機内に持ち込む荷物と空港カウンターで預ける荷物に分けてご紹介します。
未然に防止する方法や手荷物を入れるカバンの紹介も載せているので、ぜひ参考にしてみてください。
空港では手荷物の重さに注意!しっかりルールを知ろう

空港に持ち込む手荷物の重さには、ルールが設けられているので注意が必要です。
各会社によって、空港に持ち込める手荷物の重さが異なることがあるので、自分が乗る飛行機の航空会社も予め把握しておきましょう。
それでは重さの上限がどのくらいなのかを確認していきます。まずは機内の座席まで持ち込む手荷物を見ていきましょう。
機内に持ち込める手荷物の重さを航空会社ごとに紹介
機内に持ち込む荷物の重さの上限は、各航空会社によって異なります。
サイズの規定もありますので航空会社ごとにまとめていきたいと思います。
こちらは2023年2月現在の情報になりますので、詳細は各航空会社のホームページ等で確認してください。
航空会社 | 重量上限 | サイズ(縦・横・高さの合計) | ||
全日本空輸(ANA) | 10kg | 115cm以内(100席以上)100cm以内(100席未満) | ||
日本航空(JAL) | 10kg | 115cm以内(100席以上)100cm以内(100席未満) | ||
スターフライヤー(SFJ) | 10kg | 115cm以内 | ||
スカイマーク(SKY) | 10kg | 115cm以内 | ||
ピーチ・アビエーション(APJ) | 7kg | 115cm以内 |
一般航空会社の中で人気上位のANAとJALは、手荷物の重さの上限は同じようです。
上限は10㎏で、サイズは100席以上の場合が115㎝以内、100席未満は100㎝以内でした。
座席数によって持ち込めるサイズが違うので、乗る前に飛行機の座席数も忘れずに確認しておきましょう。
スターフライヤー、スカイマークも重さの上限は10㎏で、サイズは一律で115㎝以内に規定されています。
ピーチ・アビエーションが紹介した航空会社の中では最も重さの上限が少なく、7㎏までの荷物しか持ち込むことができません。
スターフライヤー、スカイマーク、ピーチ・アビエーションは旅行券を比較的安く販売している会社です。
このような航空会社をLow Cost Carrierを略してLCCと呼びます。
LCCは燃料のコストを削減し、その分航空券を安く販売しています。
飛行機の重量が重くなるとその分燃料代がかさむため、LCCは一般航空会社と比べて持ち込む手荷物の重さの上限が少ない会社も多いのです。
また保安検査のチェックも、一般航空会社よりも厳しいことがあります。
預け入れ荷物の重さの上限は?LCCでは有料になる場合も
次に空港カウンターで預ける荷物の重さについてご紹介します。
これも2023年2月現在の情報になりますので、詳細は各航空会社のホームページ等で確認してください。
ANA、JAL、スターフライヤー、スカイマークは重さが20㎏以内、サイズは3辺の合計が203㎝以内であれば無料で預けることが可能です。
60Lのスーツケースのサイズは3辺の合計が約136㎝です。
このサイズは一般的に3、4泊の旅行荷物が余裕で入るサイズになります。
長期滞在向けの100Lのスーツケースもサイズは158㎝なので、サイズに関してはそこまで気にする必要はなさそうですね。
ピーチ・アビエーション航空は、荷物の預け入れが有料オプションになるので追加で料金を支払う必要があります。
LCCは預け入れる荷物を有料にしている会社がいくつかあるようなので注意しましょう。
ただし座席のランクにより無料で預けられる場合もあるので、座席を決めるときはその点も加味して選ぶといいかもしれません。
また預け入れる手荷物がある場合、手続きに時間がかかる恐れがあるため余裕を持って空港に到着するようにしましょう!
手荷物の重さがオーバーすると破棄されることもある
空港カウンターで預ける荷物は、重さやサイズがオーバーしてしまうと、超過料金が発生します。
超過料金は10㎏単位で追加され、大体2500円~の航空会社が多いようです。
預ける手荷物の手続きが間に合わないと、飛行機に乗り遅れる可能性があるのでゆとりを持って行動しましょう。
次に機内に持ち込む手荷物ですが、保安検査で重さに引っかかってしまうと重量オーバー分の手荷物を破棄することになります。
私は保安検査で荷物の重さが引っかかってしまい、お土産をその場で捨てられたことがあります。
せっかく買ったお土産を手放すことになってしまい、預ける荷物に入れるべきだったと後悔しました。
機内に持ち込み予定の荷物が多く不安な方は、とりあえず預ける荷物に全て入れてしまうことをお勧めします。
順番的に空港カウンターで荷物を預けてから保安検査の流れになるので、空港カウンターで一旦荷物をはかってみて重さが大丈夫であればそのまま預けてしまいましょう。
もし引っかかってしまったら超過料金を払わないといけませんが、保安検査上では問答無用で破棄されてしまうので破棄されるよりは良いかと思います。
空港では手荷物は何個まで?無料で済ませるコツを紹介

空港では、機内に持ち込める手荷物の個数にもルールがあり、知らずに荷物を大量に持ち込むと追加でお金を取られてしまうことがあります。
では手荷物は何個まで持ち込むことができるのでしょうか?
こちらも機内に持ち込む荷物と預ける荷物で異なるので、下記で詳しく解説していきますね。
機内持ち込みは手荷物1つと身の回り品1つが基本
機内に持ち込める手荷物の個数は、ほぼすべての航空会社が手荷物1つと身の回り品1つの計2つです。
手荷物は主にスーツケースやリュックサックを指し、身の回り品はハンドバッグやショルダーバック、お土産袋などを指します。
重量やサイズの上限を確認しながら、機内に持ち込むものを選別しましょう。
また、できるだけ機内に持ち込む手荷物は少ない方が良いかもしれません。
大抵機内はそこまで自由に動けるスペースがないので、手荷物が多いとかさばって余計に身動きがとりにくくなります。
それに手荷物が収納棚や座席下に収まらず、周りの人に迷惑がかかり、トラブルにつながる恐れもあります。
リスクを減らすためにも、機内に持ち込む荷物は必要最低限に抑えておくといいでしょう。
無料で預けられる手荷物の個数は国内線と国際線で違う
預け入れの荷物の個数は国内線と国際線で異なります。
まず国内線ですが、どの航空会社も重さの上限を超えていなければ、何個までかの規定は設けていないようです。
帰りのフライトで荷物が多くなっても、手荷物をまとめずに預けられると楽で嬉しいですよね。
ですが、国際線は手荷物を何個まで預けられるかの規定がある場合が多いです。
JALとANAは2個まで無料、その他の航空会社は1個以上だと有料になることがあります。
各会社によって細かい規定は異なるので、特に海外に行く方は自分が乗る予定の航空会社情報を事前に確認してください。
預け入れ荷物で追加料金を払わずに済む対策を紹介
荷物の預け入れはできるだけ無料で済ませたいですよね。
ですが帰りの荷物は、お土産や現地で必要になった日用品などが増え、行きより荷物が多くなってしまいがちです。
私も帰りのフライトは、荷物が行きと比べて2倍くらいに増えていることがよくあります。
荷物の重さで引っかかると「飛行機に間に合わない!」という焦りから追加料金を払ってでも預けたくなりますよね。
そこで預け入れる荷物の重さが引っかからないよう、未然にできる対策を4選ご紹介します。
- 小物は持ち込み手荷物に入れる
- かさばる洋服は着込む
- 衣類のポケットにちょっとしたものを入れる
- ホテルで重量をはかっておく
<小物は持ち込み手荷物に入れる>
小物は機内用の持ち込む手荷物に入れておくのがいいでしょう。
小さくて重い電子機器などは持ち込む手荷物として運ぶとそれだけでかさが減ります。
<かさばる洋服は着込む>
かさばる衣類は着込んでしまうのがおすすめです。
身に着けているものには重さの上限がないので、着込める服は着込んでしまって手荷物を軽くしましょう。
機内についたら脱いでしまえばいいので、保安検査に引っかからないための対策として一時的に着込めば大丈夫です。
<衣類のポケットにちょっとしたものを入れる>
上記で述べた通り身に着けているものの重さに上限はないため、ポケットに小物を入れておくのも良いと思います。
手帳や本、軽いお菓子、歯磨きセットなどを忍ばせましょう。
ただし化粧品やアクセサリー(金属)などの小物を身につけたままだと、X線検査でひっかかってしまうことがあります。
なので、X線検査を通過する時はポケットから出すことを忘れないようにしましょう。
<ホテルで重さをはかっておく>
申し出ればホテルで重さをはかってくれる場所も多いようです。
事前に預け入れ予定の手荷物をはかってみて中身の仕分けを行えば、空港で慌てる心配もないですね。
空港で検査に引っかかると予想外のことで誰しも慌ててしまい、冷静な判断が取りずらくなると思うので、しっかり未然に対策をして、空港に向かいましょう。
空港の手荷物の持ち込みについてルールを知ろう!

次に、機内に持ち込む手荷物のルールを確認しましょう。
機内に持ち込む手荷物には持ち込みが不可能なものや、持ち込む際は注意が必要なものがあります。
知らないまま持ち込むと保安検査に引っかかり、その場で破棄しなくてはいけない場合や最悪懲罰を課されることもあります。
このようなトラブルが起きるとせっかくのフライトが台無しになってしまいますよね。
そこで機内に持ち込む手荷物についてのルールや注意点をご紹介します。
機内への持ち込みに注意が必要な物について解説
機内に持ち込む手荷物の中には、持ち込み不可能なものがあります。
詳しい規定は各空港会社により異なりますが、一般的には危険物とされるもの、スプレー缶の持ち込みは原則禁止になっています。
危険物とは、凶器類、加熱性物質、有害物質を含むもの(殺虫剤、漂白剤、空間除菌剤など)を指します。
これらを機内に持ち込むと保安検査に引っかかってしまうので、できるだけ空港にもち込まないようにしましょう。
また機内に持ち込む際に注意が必要なものもありますので、下記で確認していきます。
- 飲料水
- アルコール類
- モバイルバッテリー
- 香水、化粧品などの液体類
- 電動車椅子
<ペットボトルの飲み物>
国内線では問題なく持ち込めますが、国際線は持ち込みが禁止されています。
持ち込もうとすると保安検査場で引っかかりその場で破棄されてしまうので、機内で飲む飲み物などは保安検査を受けてからの購入が望ましいです。
お土産などでペットボトルの飲み物を空港に持ち込んだ場合は、預け入れ手荷物の中に入れてしまいましょう。
<アルコール類>
アルコール類は22度以下の物に関しては、問題なく持ち込みが可能です。
23度以上69度未満のものは、重さや持ち込める個数が決まっている場合があるので注意しましょう。
また70度以上のアルコール類は、持ち込み禁止になっている会社も多いようです。
<モバイルバッテリー>
リチウムイオンが内蔵されたモバイルバッテリーには注意が必要です。
規定としてリチウムイオンがワット時定格量160wまで、リチウム含有量は2gのものに限り機内持ち込みが可能です。
規定を超えていると持ち込みも預け入れも禁止になります。
モバイルバッテリーに限らず、リチウムイオン電池を使用している電化製品には規定が設けられている場合があるので確認しておきましょう。
<香水、化粧品などの液体類>
国内線では問題なく持ち込むことが可能ですが、国際線の場合は100ml以下の容器に移し替え透明の袋にまとめる必要があります。
100ml以上の製品については持ち込めないこともあります。
<電動車椅子>
バッテリーの種類により持ち込めない場合があります。
例えば、車などに使用されている非防漏型蓄電池を搭載している車椅子は持ち込めない可能性があります。
輸送中の気圧や温度の変化で電池内の液体がこぼれる危険性があるためです。
電動車いすを持ち込む予定であれば、一度搭乗予定の航空会社に問い合わせて確認をしておくと安心ですね。
機内に持ち込むカバンはどれがいい?目的ごとに選ぼう
機内に持ち込める手荷物は、手荷物1つと身の回り品1つの計2つでしたね。
では空港に持ち込むカバンの種類はどんなものを持っていくと良いでしょうか?
一般的に持ち込まれているカバンの種類についてみていきましょう。
目的や重さにより合うカバンが変わってくると思うので自分に合ったカバンを探してみてくださいね。
- スーツケース
- リュックサック
- ハンドバッグ
<スーツケース>
スーツケースを機内に持ち込むと、持ってきた全ての物が近くにあるという点で安心感がありますね。
それに到着後、預け入れ荷物の受け取り時間をカットできるのも魅力的です。
近くに持ち込むことで物がなくなったり破損したりするなどの心配も減りそうですね。
<リュックサック>
リュックサックは大容量で、スーツケースよりも手軽に持ち運べるのが良いですよね。
肩に背負うことで身体の負担も軽減できますし、両手がふさがらないのも嬉しいポイントです。
リュックサックは機内でPC作業を行いたい方におすすめのバッグです。
スーツケース内にPCを入れておくと手軽に取り出しにくいですよね。
ハンドバッグの中にPCを入れるのは、どこかにぶつけてしまうと精密機器なので少し危険です。
その点リュックは簡単に取り出せますし体に密着しているので安全に保管できます。
ちなみに、実はスーツケースとリュックサックの両方を機内に持ち込むこともできます。
この場合、リュックサックはサブバッグの扱いになり「身の回り品1つ」にカウントされます。
重さの規定さえクリアしていれば持ち込めるので、全て機内に持ち込みたい!という方は重さに注意して持ち込みましょう。
<ハンドバッグ>
スーツケースなどメインの荷物は預けて、サブバッグとしてハンドバッグを持ち込む方は多いのではないでしょうか。
ハンドバッグは軽量なので、身軽に動けるのが嬉しいポイントです。
それに中身を取り出しやすいので管理もしやすく安全ですね。
デザインも豊富でおしゃれなものも沢山あるので、楽しい旅行の気分をさらに高めてくれますね。
ハンドバッグを持っていく時は、盗難と紛失防止のためファスナーやジップがついたものを選ぶようにするといいでしょう。
まとめ

- 空港では手荷物の重さやサイズにルールが定められているので注意が必要
- 空港で手荷物の重さがオーバーしてしまうと手荷物を持ち込めないことや超課金がとられてしまう場合がある
- 空港で手荷物の重さで検査に引っかからないようにするには、事前に空港会社の規定や持っていく予定の荷物の重さを確認する
- LCCは持ち込む手荷物についてのルールが厳しいので、その点も加味して飛行機を選ぶと便利
- 機内に持ち込む手荷物で、持ち込めないものや持ち込むときに注意が必要なものは事前に確認しておく
- 国際線は持ち込める手荷物の個数にも規定があるので確認しておく
空港に持ち込む手荷物には様々なルールがあることがわかりましたね。
機内に持ち込む荷物と空港カウンターで預ける荷物ではルールが異なるので、ルールを確認しながら事前の準備をしっかり行うことが大切です。
空港に着いたら何とかなるという考え方だと、飛行機に乗れないこともあるのでしっかり準備をしておきましょう。
手荷物の検査をスムーズに終えて、快適なフライトを過ごしていただければと思います!