孤独感とは誰しもが抱く可能性のある感情のひとつであって、孤独感を抱くことは普段の生活の中で誰でも起こりうる感情です。
孤独感が強い心理状態は、そう感じる原因や理由を知り、正しく対処することで解消することができるのです!
世の中には、独りでも居心地がいいと思うタイプと、寂しいと思うタイプの人がいますよね。
自分が独りであると感じ、独りで過ごす日々が続くと、喪失感や虚無感を感じる事が多く、悩んでいる人もいるでしょう。
孤独感に強い心理と孤独に弱い心理では深層心理が大いに変わってきます。
孤独が強い心理の理由と対処方法などを知ることで、独りでも楽しめるかもしれません。
孤独な事に悩んでいる、孤独感が強い心理に寄り添い、また孤独に強い人たちへの理解を深めるためにも、是非この記事をお役立てください!
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孤独感が強い心理を知り孤独と向き合ってみよう

孤独感が強い心理を少しでも軽くできるような、孤独との向き合い方をお教えします。
孤独感が強い心理になっていると、マイナスの感情に引っ張られやすくなっている場合があります。
孤独感が強い心理を知ると、正しい対処方法で孤独感を少しでも軽くできます。是非参考にしてみてください。
孤独感が強い心理はどの様な状態なのかを解説
孤独感が強い心理というものはどういう状態なのでしょうか?
孤独感とは一般的に「自分は独りである」と感じたときの、心理状態といえるでしょう。
独身の人や一人暮らしの人が、実際に本当に一人だからこそ感じる孤独もあるでしょう。
恋人や友人とケンカした後の、味方がいなかったり、誰かと一緒にいても気持ちを分かり合える人がいなかったりすると、なぜか孤独を感じてしまいませんか?
孤独感が強い心理とは心のつながりを感じられていない心理になっている人が多いようです。
例えば、大切に思われていない、理解されていない、必要とされていない、などを感じてしまった時に孤独を感じるのです。
孤独感が強い人の共通の特徴と傾向の解説
共通した特徴や傾向があるので、自分に当てはまらないかを確認してみてください。
- 性格が寂しがりや
- コミュニケーションが苦手
- 嫉妬心が強く他人と比較してしまう
- 趣味や楽しみがない
- 承認欲求の強い人が多い
このような共通した特徴があるのです。詳しく見ていきましょう。
<性格が寂しがり屋>
基本的に寂しがり屋の人は自ら積極的に行動するタイプでない人が多く、誰かにかまってもらえることに喜びを感じる人が多くいます。
そのため誰にも相手にしてもらえず寂しいときは孤独感を抱いてしまうのです。
<コミュニケーションが苦手>
コミュニケーションが苦手な人は会話に対して苦手意識を持っている人が多くいます。
積極的に自分から声をかけられなかったり、円滑なコミュニケーションが取れなかったりする事で、人との良好な関係を築きにくい傾向にあります。
そのため、ひとりの時間が増えるので孤独感が高まるのです。
<嫉妬心が強く他人と比較してしまう>
嫉妬は、孤独感を招いてしまうこともあります。
充実している友達と自分を比べて、自分は一人だと落ち込んでしまい孤独感を抱くのでしょう。
他人と自分を比べることで不安や寂しい気持ちになり、この嫉妬心を抱いている限りは孤独感を招いてしまうでしょう。
<趣味や楽しみが無い>
趣味や楽しみを持っていない人ほど、孤独感を抱きやすいといわれています。
何故なら、趣味や楽しみがあるひとは仲間達と一緒に過ごす時間があったり、趣味にひとりで没頭できたりするからです。
その時間は孤独感を抱くことはないでしょう。しかし趣味や楽しみがないと、考える時間が増えます。
疎外感を抱く原因になり、孤独感をより強めてしまう傾向があるのです。
<承認欲求の強い人が多い>
承認欲求が強めの人たちは孤独感も抱きやすいのです。
何故なら、自分を認めてほしいという承認欲求は相手に少し否定されることがあれば、相手との距離を感じてしまうのです。
私の理解者はいない、誰もわかってくれないと思う気持ちから、孤独感を覚えてしまうのです。
なぜ孤独を強く感じてしまうのか?原因を知ろう
なぜ、孤独感が強くなってしまうのかを考えた事はありますか?ここでは、原因を解説していきます。
自分では気づいていないかも知れない原因が分かると、対処もしやすくなりますよね。
- 自己主張が苦手
- ネガティブな思考が強い
- 周りの目が気になる
- 親や家族の愛情不足
- 別れや失恋の経験
当てはまる人も多いのではないでしょうか?原因を詳しくみていきましょう。
<自己主張が苦手>
自己主張がうまく出来ない人は孤独感を強めてしまう人が多いかもしれません。
人に否定されることがあったり、自分の考えや意見が他の人と違ったりすることを、極端に怖がると、なかなか自分の意見を主張できませんよね。
周囲の人たちから見た印象も、自分の意見を言わない人に対しては、自分の意思がない他人任せな人と思われる可能性もあるでしょう。
その結果、自分の意見や考えを主張しなければ、他人と深い関わりができなくなる場合もあり、ひとりでいるような感覚に陥り孤独感を払拭できないのです。
<ネガティブな思考が強い>
ネガティブな思考が強いと、孤独感を強めてしまう原因になる可能性があります。
友人や恋人との間で起きた出来事や、何気ないひと言もマイナスに捉えてしまうと悪い方向に考えてしまい、人に対して疑心暗鬼の状態に陥ってしまいます。
その状態が続くと知らずと人を遠ざけてしまっていることもあるでしょう。
ネガティブな思考と、自己肯定感の低さが孤独感をより強めてしまう原因になっているのでしょう。
<周りの目が気になる>
自分が発言する時や、行動をする時に周りの人の目を気にしすぎてしまうのも、孤独感を強く抱いてしまう原因になり得ます。
嫌われたくない、変だと思われたくないという思いから、自分の本音や話したい話題を後回しにしてしまうため、上辺だけの付き合いになってしまう事もあるでしょう。
自分に自信がないが故に、周りの目を気にしてしまい、孤独感を強く抱いてしまうのです。
<親や家族の愛情不足>
孤独感が強い人の中で、親や家族からの愛情が薄かった人は大人になっても、孤独感を強く抱いてしまいます。
親や兄弟との仲が悪かったり、あまり良くなかったりすると、可愛がってもらえず、褒め言葉をもらう機会もないですよね。
子どものころに親や兄弟からたくさんの褒め言葉をもらうことで、人は自分に自信がつき、存在意義を見出せるのです。
無償の愛を、親から受け取れなかったことで、自分に対する無価値感を抱いたまま大人になってしまうのです。
大人になっても孤独感を強く抱く原因となります。
<別れや失恋の経験>
失恋などの経験で孤独を感じた事がある経験をした人は多いのでは無いでしょうか?
私は以前、遠距離恋愛をしていた頃に、物理的には最初から離れているにもかかわらず、別れを経験した時に、心の孤独を感じました。
大切な人がいなくなったという虚無感によって孤独感が生まれるので、孤独感の原因のひとつになります。
孤独感の強さが人に与える影響の危険性とは
実は孤独感が強い事で人に与える影響の危険性のある事が立証されています。
特に高齢者の健康と寿命に悪影響を与える可能性があるのは、孤独や社会的孤立です。
例えば孤独がストレスホルモンと炎症のレベルを上げ、それによって心臓病や2型糖尿病、認知症、さらには自殺を図るリスクが高くなることが、2013年に明らかになっています。
孤独感を強く抱くとこの様な病気を招くことがあるかも知れないと思うと怖いですよね。
しかし、怖がる必要はありません。孤独感に向き合いひとりの時間も楽しめる工夫ができれば、孤独感を抱かなくても済むのです。
孤独感が強い時の対処法を紹介!孤独も悪くない

ここからは孤独感が強い時の対処法をお教えします。
孤独感はいつか過ぎ去るものです。孤独感は無くそうとするのではなく、受け止めることが大切です。
孤独感が強い時の対処法はどうしていますか?気分転換ができれば、気持ちを切り替えられますよね。
孤独感が強い時の対処法を知って、過ぎ去るのを待ってみるのはいかがですか?詳しく紹介します。
孤独を感じた時のオススメな対処方法の4選
孤独感を抱いてしまった時に参考にしてもらいたい、オススメ対処方法をご紹介します。
- 夢中になれる趣味をみつける
- 他人との比較を辞めて自信をもつ
- 体を動かして無心になる
- SNSの頻度を減らしてみる
- ボランティアなどに参加してみる
<夢中になれる趣味をみつける>
周囲を気にしすぎて、周りに目を向けてしまうと「嫌われていないか」「自分はそこに加われていないのか」など、無駄な心配ばかりしてしまうもの。
周りの人に目を向けるのを辞めてしまえば気にならなくなりますよね。
趣味を見つけて、色々考えていた時間を趣味の時間にしてみましょう。
自分が夢中になれるものがあるだけで、周囲を気にしている暇などなくなりますよ。
<他人との比較を辞めて自信をもつ>
孤独を感じた時に大切なのは、他人との比較を辞めて、自分自身に自信をもつことです。
自信をつけるために出来る事とは、自分の若い頃と現在を比べて何が成長しているかという部分を見つけてみてください。
それはどんな事でもいいのです。他人への寛容さや、その場に応じた言葉使いができる様になっている事などです。
相手の話を聞き長所を見つけられる姿勢、感情を自分でコントロールできるなど、以前の自分と比べて成長している自分を認めてあげる事で自信へとつながるのです。
<体を動かして無心になる>
日々のストレスが孤独感を招いている可能性もあります。運動をする事でストレス解消につながります。
体を動かすことを習慣にできれば気持ちが自然とポジティブになり孤独感を忘れるでしょう。
運動する習慣を身につけると孤独感から解放されるので有効的ですよ。
<SNSの頻度を減らしてみる>
孤独を感じている時は、普段は楽しく使えるSNSも使用を控えることをおすすめします。
SNSを見てしまうと、他人と自分の生活を比較してしまう可能性があります。
劣等感を覚えてしまい、より強い孤独を感じてしまわないためにもSNSを控えた方が良いと思います。
SNSを見ても気にしないようにするというのはなかなか難しいものです。思い切って離れると、精神的に安定するのではないでしょうか。
<ボランティアなどに参加してみる>
人々のためのボランティア活動や自分が共感を得る団体や、助けたいと感じる、コミュニティに参加する事で、孤独という感情から離れてみましょう。
誰かや周りを助けるというアクションを起こすと、満足感や幸福感を得ることができるのです。
孤独には有害と健康の二種類がある!違いを解説
実は孤独の中には2種類の孤独の違いがあります。
- 有害的なネガティブな孤独
- 健康的なポジティブな孤独
このポジティブとネガティブの、二種類の孤独を詳しくご紹介していきます。
<有害的なネガティブな孤独>
有害的なネガティブ孤独とは、悪影響を及ぼす孤独感とし、不安や恐怖心から独りを選択する事です。
孤独感を、より強めてしまう原因のひとつが、ネガティブな思考となっていることがあります。
疑心暗鬼の心理状態が続くと知らずと、人を遠ざけてしまい孤独になっていることが多いのでしょう。
この様な感情が続くと、虚無感や喪失感を抱えてしまい健康的な悪影響を及ぼすことがあるのです。
<健康的なポジティブな孤独>
健康的なポジティブ孤独とは、独りで過ごすのも悪くないと思える孤独の事を指しています。
孤独の違いの鍵となるポイントが、積極的な動機が有るのか無いのか、とされていて「自己決定理論」が関係してくるのです。
「自己決定理論」とは、自分自身で決定したという気持ちが大きくなればなるほど、(自己決定性が高い)仕事や勉強などのパフォーマンスが高まります。
心身ともに、健康的に良い影響を及ぼすという理論となります。
つまり、独りで過ごしたいと自ら判断をして孤独を楽しんでいる心理状態は、健康的なポジティブ孤独といえるでしょう。
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そう思っているあなたは、こちらの本をまず読んでみて下さい。
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孤独感に強い人は上手にひとりを楽しめる人たち

孤独感に強い人は上手に孤独を楽しんでいる様に見えたり、憧れたりしたことはありませんか?
ひとりを楽しんでいる人たちを見ると、キラキラしているように見えますよね。
私は独りを寂しいと思うタイプで、ひとりで映画にも行けません。最近ひとりでカフェに行けるようになったくらい、ひとり行動がとても苦手です。
店員さんにどう思われるかな?など周りの目を気にしてしまうタイプなので、孤独感に強い人に憧れています。
孤独感に強い人は上手に自分の感情と向き合うことができているため、自分の気持ちに正直で、自分で自分のご機嫌をとれることができる人たちなのです。
その様な、孤独感に強い人が上手にひとりを楽しんでいる様になるためには、まずはこの記事を参考にしてみてください。
ひとりを楽しむことでより人生を充実させるのに是非お役立てください!
孤独感に強い人は自分をしっかり持っている人が多い
孤独感に強い人は自分をしっかり持っている人が多いのです。詳しく紹介します。
- 周囲に流されない
- 自分の為に時間作りができる
- 利益関係よりも公平性の判断ができる
- 責任感をもてる
孤独感に強いと、この様な特徴があるのです。詳しく見ていきましょう。
<周囲に流されない>
意見をしっかり伝えられる強さがある為、周りの意見に流されません。
周りの言葉を気にすると、自分の意見とは違った発言をして後悔する場面に遭遇したことはありませんか?
集団生活の中にいると流されない意思を持ち続けるのは難しいですよね。
しかし、周りを気にすることなく、意志を貫くことができるのはかっこいいですよね!
<自分の為に時間作りができる>
孤独に強い人は周囲に振り回される事なく自分の時間を確保する事ができます。
誰かに合わせて何かをする事がないので、有効的な時間の使い方ができ、自分のやりたい事を考えながら日々を過ごせるのです!
<利益関係よりも公平性の判断ができる>
孤独に強い人はこびる事なく、利益関係よりも公平な目で正しい判断ができます。
自分が有利になる付き合いを望まない為、公平な目で判断してもらいたいとの気持ちがあるので自分にも厳しくできるのです。
こびない関係を築いていく事で、人間関係がギクシャクしないのです。
それだけでもとても魅力的ですよね!充実感が強く孤独と感じないケースもあります。
<責任感をもてる>
周りに頼ることがないため、仕事や言動に自己責任をもつことができます。
また、周囲に迷惑を掛けたくない気持ちから最後までやり遂げる特徴があるので、責任感をもてるといえるでしょう。
スキゾイドパーソナリティ障害の特徴を知ろう
孤独感に強い人の中には、スキゾイドパーソナリティ障害の人もいる事を知っておきましょう。
まず、パーソナリティ障害とは、様々な性格(パーソナリティ)がある中で、他の人と考え方や、感情のバランスが極度に偏ってしまう事です。
生活に支障をきたすようなこともあり、少なからず誰にでも見受けられる性格である事が多いため、判断が難しいのもひとつの特徴です。
その中でも、世の中の一般人口の7.5%程いる、スキゾイドパーソナリティ障害をもつ人の特徴を知って理解を深めましょう。
- 孤独を自ら好む
- 欲を持たず質素な人が多い
- 淡白で目立たない
大きく分けて3つの特徴をお教えします。是非、参考にしてみてください。
<孤立を自ら好む>
スキゾイドパーソナリティ障害の一番の特徴としては、独りが好きで他人との関わりを求めません。
友人もほとんどいなくても平気で、基本的に孤独を愛せる人なのです。家族とも関わらない人もいるくらいです。
親しくなったと思っても、距離が縮まらず、厚い壁を感じたり、どこかよそよそしく感じたりするでしょう
<欲を持たず質素な人が多い>
スキゾイドパーソナリティ障害をもつ人々は、静かで淡々とした生活を好み、贅沢や華美に走ることを嫌います。
物質的なものより、内面的なものや、精神的なものに価値の重きを置きます。
また、名誉欲や出世欲などの欲にあまり関心がなく、このような欲によって生まれる生存競争の世界から距離を置きたいと考えている人が多いのです。
<淡白で目立たない>
基本的に、表情や感情表現など淡白なところがあります。
しかし、鈍感なわけではないので、わずかな感情の動きにも敏感な傾向があります。
人間関係に無駄な時間やエネルギーを割く事がないために、自分の仕事に集中することができます。
このように、スキゾイドパーソナリティ障害をもつ人の特徴とは、性格の延長の様なもので見分けるのがとても難しいのです。
孤独感に強い人の中には、スキゾイドパーソナリティ障害の人もいると知っておきましょう。
まとめ

- 孤独感が強い心理は心のつながりを感じられていないことが原因
- 孤独感が強い人は共通の特徴と傾向があることを知ろう
- 孤独感を強く抱く原因を知れば正しい対処法につながる
- 孤独感が人に影響を与える危険もある事を知っておこう
- 孤独感が強くなってしまった時には対処法を試してまぎらわそう
- 孤独感に強い人は上手にひとりを楽しんでいるので参考にしよう
この記事では孤独感が強い人の心理状態や、孤独感が強い心理状態の対処方法、孤独感に強い人の特徴などをお伝えしました。
孤独感とは、本当に広い意味があると思いますので、孤独感に強いからと言って素晴らしい、孤独感に弱いからがっかりする必要はありません。
自分に合った孤独感との向き合い方を考えてひとり時間も楽しく過ごしてみましょう。
孤独はネガティブに考えがちですが、決してそんなことはありません。
自分だけの時間を充実させると考えれば孤独も悪くありません。
孤独をポジティブに考えられると良いですね。