家庭菜園の土を再利用する!良い土作りでベランダ栽培と土の購入紹介

生活・趣味

家庭菜園で使った土は、もう使えないと思っていませんか?

家庭菜園で使った土は、再利用できます。処分しないで土を生き返らせてあげましょう。

一度使った土は不純物が混ざっていたり、栄養が不足していたりと、そのままではスムーズに家庭菜園を楽しめません。

きちんと再利用の手順を踏んで栽培すれば、野菜達も答えてくれ、楽しい家庭菜園を満喫できます。

そして、良い野菜を作るためには、家庭菜園の土作りが欠かせません。土作りは保水性、水はけ、通気性が大切です。

こちらでは古い土の再利用の手順や、良い土作りの仕方、新しい土の購入紹介など家庭菜園に必要な事を解説していきます。

本格的な家庭菜園にも憧れますが、まずは手軽にできるベランダ栽培をためして、野菜作りを楽しみましょう。

これで土の再利用ができます。ひとつで粗目、中目、細目の三役がこなせて、とても便利な一品です。

土をリサイクルする際に、丁寧なフルイがけは土の仕上がりに違いが出ます。

家庭菜園の土を再利用する!その理由と手順の説明

家庭菜園で一度使った土は、育てた植物の根や雑菌、害虫など様々な痕跡が残ったままです。

続けて使用しても、それらの残りものせいで上手に育ってくれません。

そのための、土を再利用する方法や、なぜ家庭菜園の古い土はそのまま使うことが出来ないのか、解説していきたいと思います。

家庭菜園の土をそのまま使い続ける事がダメな理由

家庭菜園で収穫した後の土を、一度使っただけで捨てるのは、もったいないと考えませんか?

私は以前、家庭菜園の土をそのまま使い続けて失敗した事があります。

収穫が終わった土を、根やゴミをとりそのまま使ったのですが、前と同じように育てているのに、あまりうまく育ちませんでした。

後でわかったことですが、土が悪かったようです。土はゴミを取ったくらいでは、使い回しができないことをこの時学びました。

では、一度使った土を、どうしてそのまま使う事ができないのか、詳しく説明していきます。

古い土の問題点
  • 前回育てた植物の根やゴミなどが混じっている
  • 土の中に植物を育てる栄養分が足りなくなっている
  • 病原菌や害虫など、ウイルスに汚染されている
  • 栽培するために適した団粒構造だんりゅうこうぞう(水はけ)がこわれている
  • 連作障害が起きやすくなる

使い終わった土は、こんなにも問題があるのですね。一つずつ説明します。

<前回育てた植物の根やゴミなどが混じっている>

一度栽培した土には、前回育てた植物の根や、枯れ葉などのゴミが残っていて、それが新しい植物の生長せいちょう(根の育成)を妨げます。

雑草の根や種が残っていれば、知らぬ間に大きくなって栄養分を奪ってしまいます。

<土の中に植物を育てる栄養分が足りなくなっている>

古い土は、前回育てた植物が土の中の栄養分を使ってしまい、次の植物の分が足りなくなっています。

その状態ではうまく生長せいちょうできずに枯れてしまう事があります。

<病原菌や害虫など、ウイルスに汚染されている>

家庭菜園での悩みには、害虫や植物の病気、ウイルスなどの心配があります。

前作の植物が病気にかかっていれば、根から土に、病原菌やウイルスが移っている可能性もあります。

また、害虫の卵が混ざっていると、孵化して根を食べてしまうケースも考えられます。

<栽培するために適した団粒構造だんりゅうこうぞう(水はけ)がこわれている>

団粒構造だんりゅうこうぞうとは、大小の粒と粒の集合体が形づくった構造の事で、植物が育つのに良いとされているフカフカの土であることです。

新しい土にはこの団粒構造だんりゅうこうぞうがあり、水はけや通気性にすぐれていますが、一度栽培した古い土は、土の粒が細かくなり水はけや通気性が悪くなっています。

そのため、根腐れなどの傷害が起きやすくなります。

<連作障害が起きやすくなる>

連作障害とは同じ「科」の栽培(例えばナス→ピーマン、同じナス科)を何度も続けてすると、同じ栄養分が減っていくので、育ちにくい環境になります。

畑などでもありますが、プランターやベランダ栽培には要注意です。

一度使った古い土を使用するには、これだけの問題点があるということがわかりました。

では、この問題点を解決しながら、古い土を再利用するための手順を紹介します。

家庭菜園で再利用するために古い土をリサイクルする

本格的に土をリサイクルする際は、「苦土石灰」や「堆肥」など混ぜる方法がありますが、今回は手軽にできる土の再生材を使う手順を紹介します。

用意するもの
  • 古い土→一度利用した土、乾燥させておく
  • ゴム手袋や軍手→手荒れやケガ防止
  • スコップ→土を混ぜたり入れ替えたりする
  • ふるい→園芸用のふるい(粗目、中目、細目があれば仕上がりがよくなる)
  • ビニール袋(大、小)→ふるいにかけたり、消毒したりする時に使う
  • 園芸シート→土を広げるため
  • 土壌改良材→土のリサイクル材
  • 肥料→元肥(マグァンプK中粒:効き目1年、大粒:効き目2年)
  • 殺虫剤→害虫予防にまく(オルトラン粒剤、虫が予防できるマグァンプD)
  • ジョウロなど→水やり道具

道具類は改めて用意しなくても、100均のモノや、家にあるもので代用可能です。その他にエプロンや長靴があると作業中に服が汚れなくて便利です。

では、簡単にできる土のリサイクル手順を紹介します。

  1. 古い土をフルイにかける
  2. フルイにかけた土を消毒する
  3. 土のリサイクル材や殺虫剤、肥料を混ぜる

そんなに難しい作業ではありませんが、少し力作業なので頑張りましょう。では一つずつ説明しますね。

<古い土をフルイにかける>

乾燥させておいた古い土をフルイにかけて、残っている植物の根やゴミ、枯れ葉、肥料カスなどを取り除きます。

出来れば粗目→中目→細目のフルイにかけるのが理想です。この時、細目にかけて出た土は団粒構造だんりゅうこうぞうがなくなった細かい土なので、処分しましょう。

用意したビニール袋の中でフルイにかけると、後の作業が楽になります。

<フルイにかけた土を消毒する>

冬場には、フルイにかけた土をビニール袋に入れて、熱湯をまんべんなく入れ、袋の口を閉じ、半日~一日置いておきます。

そのあと、園芸シートに土を広げて2~3週間ほど屋外に置き、霜や寒さに当てます。この時、時々シャベルでかき混ぜるようにします。

夏場は土を水で湿らせ黒いビニール袋に入れて、直射日光に当てます。時々ひっくり返し、一か月程、日光に当てるようにしましょう。

この時、土が乾いているようなら水で湿らせてください。コンクリートの上ですると温度が高くなるので効果的です。

※ベランダでの作業では、土を置いておいたり、広げたりしておくのが邪魔になると思います。そんな時は、時間短縮などの工夫を考えてみてください。

<土のリサイクル材や殺虫剤、肥料を混ぜる>

土をリサイクルさせるために、お手軽にできる土のリサイクル材を、袋に書いてある量を目安に、入れて混ぜます。

そのあと、殺虫剤や肥料(根の生長せいちょうに伴った緩効性粒状肥料:マグァンプK)を土全体にしっかり混ぜ合わせます。

これで、土のリサイクルができました。この土を利用して、プランターや鉢で家庭菜園を楽しみましょう。

土を再利用する時に、鉢植えの上でフルイがけをするのにちょうどいい大きさです。

根っこも簡単にとれて、作業効率が、格段とあがります。

家庭菜園の土を処分!5つの方法とゴミに出せないワケ

家庭菜園で、同じ土を使うためにリサイクルする際、余った土が出る時があります。

他にも、害虫やウイルスに汚染された土は、処分対象になりますよね。

ですが、その不要になった土はどのように処分するのか、わからない方も多いと思います。

基本的に、土は一般ゴミとして出すことはできません。簡単に捨てられないのです。

土はどうやって処分するのでしょう?処分の仕方を紹介します。

リサイクルで余った土をどうする?処分の仕方を解説

土を再利用するためにリサイクルすると、どうしても余った土や使えない土が出てきますよね。

土の処分に困るからと家庭菜園やガーデニングをあきらめてしまうのも、もったいないと思いませんか?

そこで、土はどうやって処分するのか、5つの方法を説明していきます。

自宅の庭にまく(無料)

最も手軽な方法として、自宅の庭や畑、自身の土地などにまいて、処分する方法です。コストもかからず、手間もかかりません。

自治体で処分(無料)

処分方法は各自治体での問い合わせや、HP、ゴミ捨てのガイドブックを参考にしましょう。

自治体によって、引き取ってくれない所や、専用のゴミ袋を購入しなければならない所があります。

園芸店で処分(無料~商品購入費)

家庭菜園で使う土や苗、種などを購入した園芸店で、引き取ってくれる可能性がありますが、頼む時に、商品を購入するなどの条件になる場合があります。

ホームセンターで処分(無料~商品購入費)

ホームセンターによって無料でひきとってくれる場所がありますが、代わりに商品を購入することが条件になる事があります。引き取り代表店は「島忠」と「ユニディ」です。

不用品回収業者で処分(50~100円/㎏)

土の回収は、不用品回収業者のHPではほとんど掲載がありませんが、園芸用品やその土などであれば、単品の回収ということで、個別での問い合わせをしてみましょう。

土の処分方法を紹介しましたが、費用など、それぞれ問い合わせしてみることをオススメします。

土の処分方法がわかれば、家庭菜園で土を再利用することも、安心してできますね。

不要になった土を一般ゴミに出せない理由

土は簡単に捨てることはできません。なぜなら、土は「自然物」で「廃棄物」にはならないからです。

それは、土は燃えないことから「焼却処分」が出来ないためとも言われています。

土や石、砂の分別は困難を極めます。それらの分別がついていないと、ゴミ処理場の粉砕機など、機械の故障につながる可能性があります。

そのため、土や石、砂を「処理困難物」として分類されています。

そして悲しい事ですが、一般ゴミに出せない理由から不法投棄を考える人がいます。

不要な土の処分方法に困り、他人の土地や、公園などに不法投棄することは、絶対にしないようにしましょう。

不法投棄は場合によって、いらない問題が発生します。マナーを守るようにしましょう。

家庭菜園の土を購入してベランダ栽培を楽しもう

家庭菜園は畑でなくても、ベランダで手軽に楽しむことが出来ます。

手軽に家庭菜園を楽しむなら、培養土の購入をオススメします。

ですが、培養土は様々な種類があるので、栽培する植物に適したモノを選びましょう。

では、家庭菜園を楽しむための良い土作りや培養土の選び方、初心者向けのベランダ栽培について紹介していきます。

家庭菜園で野菜をスクスク育てる良い土作り

家庭菜園で大事な事は土作りと言われています。良い土とは何でしょうか?

  • 水はけや水持ちがいいこと
  • 通気性がいいこと
  • 適度な酸度であること

この3つがそろっていれば、害虫や病気などの被害が少ないとされていますが、それぞれの野菜による肥料や酸度のバランスがあるので気を付けましょう。

野菜の多くは中性~弱酸性の土を好み、アルカリ性成分が多い土は根が健やかに育ちません。

また、家庭菜園の土作りで重要なのは、上記でも書きましたが、団粒構造だんりゅうこうぞうです。

団粒構造だんりゅうこうぞうの粒と粒の間に肥料養分や水分が蓄えられるので「排水性・保水性・保肥力」が整った理想の土になります。

目安として、土を少量の水で湿らせて手で握り、指で押しくずしたとき、ホロホロくずれていく感じなら、良い土です。試してみてください。

家庭菜園の土を購入する!初心者向けオススメ培養土

初心者が家庭菜園をする時に、腐葉土や赤玉土、肥料などそれぞれの野菜に合わせて基本用土を作るのはハードルが高い作業です。

そこで、家庭菜園用の培養土を購入すれば、難しい作業も省略できます。ですがやはり、培養土であれば、どれでもいいわけではありません。

そこで、家庭菜園に向いているオススメ培養土を紹介します。

<花、野菜用培養土>

あかぎ園芸野菜のための畑の土
ハイポネックスハイポネックス
野菜の培養土
アイリスオーヤマ粒状配合・花、野菜の培養土
あかぎ園芸野菜の土、カルシウム入
アイリスオーヤマゴールデン
粒状培養土

ガーデニング用の花や苗を植える時に使いやすい培養土です。

<種まき、さし芽用培養土>

あかぎ園芸種まき・さし芽の土 
刀川平和農園さし芽・種まきの培養土
ハイポネックスさし芽・種まき・育苗の土 
タキイ種苗タキイ野菜と
花の種まき培土
スミリン農産たね培土1号

種まき用培養土は発芽などに、重要な通気性、保水性に優れた培養土です。

普通の培養土は、種まきなどで使うと肥料が強く、発芽、発根に影響が出るかもしれません。

種をまくときは、「種まき用培養土」を購入することをオススメします。

培養土には様々な種類がほかにもあり、バラ専用やブルーベリー専用など「専用培養土」があります。

それぞれの目的に沿った培養土を購入して、家庭菜園を楽しみましょう。

リサイクルした土でベランダ栽培を楽しもう

自宅のベランダで、手軽に作れる野菜やハーブを栽培するのは楽しいですよね。

ベランダ栽培は、季節により日当たりの調節や、風通しの問題が難しいと思われがちですが、栽培する野菜にもいろいろ種類があります。

日当たりが必要な野菜や、半日陰でも育つ野菜と、ご自宅のベランダに適した野菜を育てれば、楽しい家庭菜園が実現できます。

ここでは、プランターの種類や初心者向けの野菜を、紹介していきます。

<プランターの種類>

プランターは小さいほど難しいとされています。なぜなら、小さいと水切れや根詰まりを起こしやすいからです。

簡単に失敗しないなら、なるべく大きいプランターがおススメです。他に、家庭菜園で重要なのは、野菜の種類にあったプランター選びをすることです。

小型 
深さ10〜15cm
ラディッシュ、小松菜
水菜、からし菜
チンゲン菜、ルッコラ
三つ葉、パセリなど果菜類
中型
深さ15~20cm
小松菜、水菜
かぶ、ほうれんそう
レタス、春菊
タマネギ、ねぎ
いちご、えだまめ
しそ、バジル
パクチーなどの葉采類
深型 
深さ30cm以上
トマト、なす
キュウリ、ピーマン
ゴーヤ、オクラ
インゲン、ブロッコリー
カリフラワー、にんじん
じゃがいも、レンコンなど根菜類

野菜によって、向いているプランターがあるので気を付けましょう。

次に初心者さん向け、季節によるオススメ野菜を紹介します。

春・夏ミニトマト、ズッキーニ、
枝豆、ナス、ラディッシュ、
ピーマン
秋・冬ジャガイモ、ブロッコリー、
大根、タマネギ、
イチゴ、カブ
通年ホウレンソウ、ベビーリーフ

ベランダは、季節や時間によって、日が当たる場所が移動します。

植物は、日光や水分から光合成を行いますが、移動できない植物は森林の中でも光合成を行うように進化してきています。

そこからも、植物の種類によっては、日照が6時間以上必要な陽性植物や、3~4時間(半日ほど)必要な半陰性植物、1~2時間程度の日陰を好む陰性植物がいます。

陽性植物ピーマン、トマト
ナス、トウモロコシ
キュウリ、ダイコン
スイカ、サツマイモなど
半陰性植物イチゴ、ネギ
ホウレンソウ、カブ
レタス、シュンギク
ジャガイモ、サトイモ
ショウガ、コマツナ
アスパラガス、パセリ
ワサビなど
陰性植物ニラ、シソ
ミツバ、セリ
フキ、ミョウガなど

様々な視点から、野菜や土を紹介しました。ベランダで栽培する時の参考にしてください。

また、ベランダはアパートやマンションの共用部分です。 それぞれの住宅に沿って、ルールや規約などを調べ、ご近所とのトラブルに気をつけましょう。

ベランダで家庭菜園をすることで、緑の癒やしや、収穫する楽しみができます。ぜひ、チャレンジしてみてください。

まとめ

  • 家庭菜園で使った古い土はそのままだと植物の根やゴミが残っている
  • 家庭菜園の土を再利用するには手順を踏んでリサイクルする
  • リサイクルするために出た土などを処分する方法は5つある
  • ベランダ栽培を楽しむには土を再利用する際に良い土作りをする
  • 家庭菜園の初心者向けにオススメの培養土と育てやすい野菜がある

家庭菜園は、土の再利用や100均など、うまく利用すれば低コストで楽しめます。

ベランダで手軽に楽しめるのもお得感がありますね。サッシを開くと、緑があふれていることにも癒やされます。

皆さんが、家庭菜園について知りたい事が出来た時、この記事が役に立てば幸いだと思います。

土を入れてフルイがけをする時に、重すぎず、丁度いい大きさで使いやすい園芸フィルターです。

古い土の再利用に、家庭菜園の初心者にも扱いやすい商品です。

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