少し田舎の方の道をドライブしているとたまに見かけることがある野菜の無人販売。
家庭菜園が趣味の方や今から家庭菜園を始めてみようという方は余った野菜を無人販売してみたいなと思ったことはありませんか?

でも無人販売って何かの許可が必要じゃないの?
基本的には家庭菜園で採れた野菜を無人販売するのに許可は必要ありません。
家庭菜園でたくさん採れて余ってしまった野菜は近所の方や知人に配っている方も多いと思います。
喜んでもらえるし無駄に処分しなくて済みますね。
私も祖父の家に遊びに行くと大根やスナップエンドウ、白菜などをもらえてとても助かっています。
それでも余るぐらいに野菜ができてしまったら無人販売で売ってしまうのもひとつの手です。
無人販売するための許可や販売方法について詳しく説明していきます。
家庭菜園は、無人販売は儲けることよりも趣味を楽しむ必要があります。
まずは自分が美味しいと感じる野菜を収穫し料理を楽しみましょう。
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家庭菜園の無人販売に許可は基本的には必要ない

無人販売をするにあたってまず必要な土地ですが、自身の所有している土地であれば許可は必要ありません。
また、家庭菜園で採れた野菜を販売すること自体も許可は必要ありませんのでどなたでも簡単に無人販売をすることが可能です。
ただしなんでも好きなように販売していいわけではありません。
無人販売にはどんな許可が必要?実は許可はいらない
では家庭菜園で採れた野菜を無人販売するにはどんな許可が必要なのでしょうか。
先述したように無人販売には特別な許可は必要ありません。
ただし自身の所有している土地、許可された場所以外で販売すると違反です。
またお店の広さや販売する野菜の加工など許可が必要になってしまう場合もあります。
知らないうちに法律違反をしてしまわないように次の章でしっかりと確認していきましょう。
無人販売ってどんな感じ?販売のルールは自分次第
その名の通り家庭菜園で採れた野菜を棚に並べ、料金箱にお金を入れてもらい野菜を買ってもらう販売方法です。
人件費もかからず場所もあまり取らないので初期費用がかからずとても簡単に始めることができます。
販売する野菜の量、値段、種類などを自分で決めることができ、また規格も自由なので曲がってしまったものや少し小さいものも販売できます。
規格外の野菜は相場より安く販売していることが多いので、私たち購入者側もつい手に取ってしまいますよね。
家庭菜園で余った野菜の処理に困っている方は簡単にできる無人販売をしてお小遣い稼ぎをしてみるのもいいでしょう。
無人販売のメリットとデメリットを紹介
家庭菜園で採れた野菜を無人販売するときのメリットは何があるでしょう。
- 半自動化できる
- 販売する野菜の種類、価格など自由に決めることが出来る
- 新鮮な状態でお届けできる
- 需要が増えている
メリットは大きくこの4つです。詳しく説明していきます。
<半自動化できる>
一度無人販売を設置し、営業開始してしまえばあとは野菜を補充するだけです。
たまに確認に行くだけでいいのでなにも難しいことはありません。
少しの手間でお小遣い稼ぎができると考えるとメリットと言えます。
<販売する野菜の種類、価格など自由に決めることが出来る>
野菜の種類も量も自分で好きなだけ販売することができます。
許可は必要になりますが野菜を加工して販売することも自由です。
手作りの漬物やジャムなどが置いてあると美味しそうだなと思ってつい購入してしまうことってありますよね!
また価格も個人で自由に設定することができます。
あまりに市場価格と差があるものはダメですがルールはないので自由です。
<新鮮な状態でお届けできる>
野菜を収穫してすぐに販売することができます。
ほんとうの意味での「採れたて」のお野菜をお届けできます。
消費者側の私から見てもとても魅力的なメリットです。
<需要が増えている>
流行り病が流行する時期など、人混みにあまり出たくないからこそ無人販売のニーズが増えています。
人と会わずに新鮮な野菜が購入できる無人販売はとてもうれしいですよね。
- 売上に波ができる
- 店によってこだわりに差ができる
- 盗難にあうリスクがある
デメリットは大きく分けて3つです。特に最後の盗難にあうリスクは次の章でも紹介しますが、しっかりと対策をしましょう。
<売上に波ができる>
天候や曜日、時間帯で売り上げに差ができ安定した収入を手に入れることは難しいかもしれません。
立地にも左右されるのでお店を出す場所もよく考えましょう。
<店によってこだわりに差ができる>
もし周りにも無人販売や直売所、道の駅などがあるなら他の店と比べられてしまいます。
店によってこだわりが違うので埋もれてしまわないようにコンセプトをしっかり決めないといけません。
<盗難にあうリスクがある>
これが一番避けては通れない大きなデメリットです。
もちろん無人なので盗難や売上額が合わないことがあります。
あまりにも盗難が多いと防犯カメラなどが必要になってお金がかかってしまいます。
無人販売にはメリットもデメリットもあります。
無人販売を始めてみたいと思った方はよく考えて始めるようにしましょう。
野菜を無人販売するのに家庭菜園で気を付けること

家庭菜園でたくさん採れた野菜を無人販売するには注意する点がいくつかあります。
販売方法によっては許可が必要なことや法律違反になってしまうこともあります。
以下のことに気を付けながら無人販売を始めましょう。
無人販売に挑戦するなら法律をチェック!窃盗にも注意
家庭菜園で作った野菜を無人販売する場合注意しなければならない点もあります。
- 出店場所に気を付ける
- 加工品の販売は許可が必要
- 防犯に気を付ける
上記3つが、気を付ける項目ですね。1つずつ見ていきましょう。
<出店場所に気を付ける>
初めに記述したように出店場所が自身の所有している土地なら問題ありません。
家庭菜園でできた野菜を販売することも許可は必要ありません。
ただし許可を得ていない場所で販売すると違法になります。
自身の所有している土地でも200㎡以上の広さだと許可が必要です。
きちんと許可されている場所で広すぎない大きさで無人販売を始めましょう。
<加工品の販売は許可が必要>
ジュースやジャムなど加工品にしてしまうと販売に許可が必要になります。
家庭菜園で採れた野菜をそのまま販売することに許可は必要ありませんが、皮をむいた野菜を販売することも加工になるので注意してください!
ただし半分や4分の1にカットするなど簡単な加工の場合は許可対象外になることもあるので地域の保健所に確認しましょう。
また完全無農薬で栽培したとしても必要な手続きをせずに「有機野菜」として販売してはいけません。
後述しますが種や苗を販売すると「種苗法」という法律違反になりますのでこちらにも十分注意しましょう。
<防犯に気を付ける>
せっかく始めた無人販売ですが、悲しいことに在庫と売り上げが合わないこともよくあるそうです。
100円の商品なのに1円しか払わない、そもそもお金を払わない人も一定数いるそうです。
また、酷いときには料金箱ごと持って行ってしまう人も居るようです。
ある程度は覚悟しておかないといけませんが、少しでも被害を減らせるように料金箱は鍵付きにしてしっかり固定するなど防犯対策をしっかりしましょう。
種苗法を知って違反しないように気を付けよう
無人販売をする上で絶対に覚えておきたいのが「種苗法」です。
「種苗法」とは種や苗を販売してはいけないという法律です。
野菜の品種を守るためにある法律で、個人で苗から種を取ることはできますが他人に販売してはいけません。
また、家庭菜園を今から始めてみようという方もホームセンターや道の駅などで個人が販売している種や苗を購入しないように気を付けましょう。
野菜は課税対象!脱税しないように気を付けて
無人販売で得た収益は課税の対象になります。
しっかり売上を確認し脱税にならないように気を付けましょう。
1年で売り上げが20万を超えた場合に納税の必要があります。
また、消費税の問題も出てきます。インボイス制度が導入されますので、不安な方は一度税理士さんに相談しましょう。
家庭菜園の無人販売をする方法とは?その他の工夫も紹介

では家庭菜園で採れた野菜を無人販売するためにはどんな準備や道具が必要なのでしょうか。
また無人販売以外にはどんな方法で売ることが出来るのでしょうか。
実は家庭菜園で採れた野菜はメルカリやヤフオク!などのフリマサイトでも販売することができるのです。
そのほか何種類か販売方法があるので紹介します。
無人販売を始めるのに必要なものを5つ紹介
家庭菜園で採れた野菜を無人販売する方法、必要なものはたったの5点です。
- 土地
- 家庭菜園で採れた野菜
- 雨を避けられる屋根
- 野菜を置く棚
- 料金箱
よく田舎で見られる無人販売の形ですね。見ていきましょう。
<土地>
これについては先ほど記述したように自身が保有する土地、または許可をもらった土地に200㎡以内で無人販売できます。
<家庭菜園で採れた野菜>
当たり前ですが商品である家庭菜園で採れた野菜が必要です。
できるだけ採れたてのものをきれいに洗って商品棚に並べましょう。
ものによっては袋詰めも必要なのでしっかりと販売できるように準備をしましょう。
<雨を避けられる屋根>
雨の日は販売しない!と決めてしまえば必要ないかもしれませんが日光によって野菜が傷むこともあるのでできるだけ屋根は用意しましょう。
<野菜を置く棚>
棚を用意するには自分で作成するパターンと業者に頼むパターンがあります。
大きなものでなければ1日で完成するので費用を抑えたい方は自分で棚を作成してみましょう。
業者に頼む場合、費用はかかってしまいますがおしゃれなものや防犯に特化したものもあるので財布に余裕のある方はおすすめです。
<料金箱>
盗難を避けるために鍵を付け、棚などにしっかり固定しましょう。
また長い竹の筒や賽銭箱のように手が入らないような形で作るのもおすすめです。
フリマアプリでも販売できる?無人販売以外の方法
これまで無人販売の案内をしてきましたが、他にも家庭菜園で採れた野菜の販売方法があります。
- フリマサイト
- スーパーで販売
- 直売所
販売方法や注意点を一つ一つ簡単に説明していきますね。
<フリマサイト>
各種のフリマサイトで野菜を販売することができます。
生ものですので発送方法や販売期間など各サイトの注意をよく読み販売しましょう。
またサイトによって手数料が異なりますので自分に一番合ったサイトを吟味して選びましょう。
<スーパーで販売>
直売所や無人販売で販売している野菜がバイヤーさんの目にとまり、スーパーの野菜売り場に並ぶことができます。
スーパーが代わりに販売してくれる委託販売とバイヤーさんとの間で直接販売する買い取り販売があります。
委託販売は売れた分だけが利益になり、買い取り販売は事前にスーパーに買い取ってもらっている状態なので売れ残りもスーパーの在庫になります。
もし無人販売をしていてバイヤーさんの目にとまったら契約内容をよく確認しましょう。
<直売所>
直売所に家庭菜園で採れた野菜を卸すこともできます。
運営団体や直売所のオーナーさんによってルールが異なるので問い合わせをしてください。
無人販売に比べて届け出や準備が多く必要になります。
まとめ

- 家庭菜園できた野菜を無人販売するのに許可はいらない
- 無人販売所を大きい店にする場合、野菜を加工して売る場合は許可がいる
- 許可なく種や苗を販売してはいけない
- 課税対象なので税金をしっかり払う
- 無人販売に必要なものはたったの5つ
- 無人販売以外にも家庭菜園の野菜を販売する方法はある
趣味で家庭菜園をしている方なら気になったことがある無人販売ですが、あまり必要な許可も無く意外と簡単にできることがわかりました。
野菜が余ってしまった方、今から家庭菜園を始めてみようという方、無人販売してみたいなと思ったらぜひ参考にしてみてください。
家庭菜園で採れたお野菜を美味しく料理して食べる。
とても素晴らしい世界観です。
無人販売に出せなくても、ご家族で美味しい野菜を楽しんで下さいね。
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