自転車を頻繁に利用する人は、途中で自転車に乗れなくなるような経験をしたことがあると思います。
そんなときタクシーを呼んで自転車を運べたら助かりますよね。
では、自転車をタクシーに乗せて運ぶといったことはできるのでしょうか?
結論から言うと、タクシーで自転車を運ぶことは可能です。
自転車に乗っていてタイヤがパンクした人や途中でけがをしてしまった人にとっては役立つサービスですよね。
私も昔自転車で転んでケガをし、運転できなくなったことがあります。
なんとか自転車を押して帰りましたが、その時にタクシーを使えることを知っていたら利用していたでしょう。
ただし、タクシーによる自転車運搬サービスは注意が必要です。
今回はタクシーで自転車を運ぶ方法とその注意点について説明します。
また、自転車を運ぶその他の手段についても紹介しますので、参考にしてください。
自転車を運ぶのにタクシーが有効!方法と注意点を紹介


自転車のタイヤが突然パンク!こんなとき自転車をタクシーで運ぶことはできる?
自転車に乗っているときにトラブルが起き、自転車を運転することができなくなったらどうすればいいでしょうか。
実はタクシーで自転車を運ぶことができるんです。
自転車のタイヤがパンクしたり、転んでけがをしてしまったりと、突然のトラブルの時は助かりますよね。
ですが、自転車をタクシーで運ぶには注意すべきポイントがあります。
ここでは、自転車をタクシーに乗せて運ぶ方法とその注意点について紹介します。
タクシーで自転車を運ぶ方法は主に2つある
タクシーを使って自転車を運ぶ方法は大きく分けて2つです。
- 自転車をタクシーの車内に積み込む方法
- 自転車をタクシーの車外に固定する方法
なるほど、中と外の両方のパターンがあるのですね。詳しく方法を見ていきましょう。
<自転車をタクシーの車内に積み込む方法>
自転車をタクシーで運ぶには、まずタクシーの車内に自転車を積み込む方法が考えられるでしょう。
しかし、車内に自転車を収納するには、自転車とタクシーの両方の観点から条件がそろわなければなりません。
では、どんな条件なのでしょうか。まずは自転車の種類や状態に着目してみましょう。
- 自転車のサイズは小さい方がよい
- 折りたたみ自転車やパーツを解体している状態の自転車
- 自転車が泥などで激しく汚れていない状態
なるほど、このような条件がそろえば、自転車をタクシーの車内に乗せられる可能性が高まりそうです。
では、次にタクシーの種類についての条件を見てみましょう。
- ミニバンタイプなどの車内が広いタクシー
最近では、ミニバンタイプのタクシーも増えてきましたよね。
ミニバンタイプであれば、後部座席を収納してスペースを確保することができるので、一般的なサイズの自転車でなら車内に積み込むことも可能でしょう。
車高が高くてスライドドアなので、自転車に限らず大きな荷物が乗せやすいですよね。
従来タイプであるセダンのタクシーなら、ミニバンタイプに比べ車室空間が狭いので、自転車を乗せるのは不向きであると言えるでしょう。
セダンタイプのタクシーの場合は折りたためる自転車や、パーツを解体したものであれば積めるかもしれません。
つまり、自転車の種類や状態とタクシーの種類という2つの観点から判断して、条件を満たせば自転車をタクシーの車内に積み込むことができるでしょう。
では、条件が合致せず、車内に自転車を積み込めない場合はどうすればいいのでしょうか。
その場合は、タクシーの車外に固定する方法をとることができます。詳しく見ていきましょう。
<自転車をタクシーの車外に固定する方法>
自転車を車外に固定する場合は、サイクルキャリアという器具を車に取り付け、その器具に自転車を固定することで、自転車を運ぶ方法を取ります。
サイクルキャリアには車の屋根に取り付けるタイプや車の後部ドア等に取り付けるタイプなど様々な種類があります。
このサイクルキャリアを使えば、セダンタイプのタクシーでも一般サイズの自転車を運ぶことができるでしょう。
しかし、自転車を車外に固定する場合、もし雨が降ると自転車が雨ざらしになってしまうのがデメリットです。
自転車に直接雨が当たることに抵抗があるなら、あらかじめカバーのようなもので自転車を覆っておく方が良いでしょう。
タクシーで自転車を運ぶときの注意点を3つ紹介
ここまではタクシーで自転車を運ぶ方法について説明しました。
では、実際にタクシーに自転車の運搬を依頼するときに、気をつけることはあるでしょうか。注意ポイントは以下の3つです。
- 乗車拒否される恐れがある
- 配車予約の際に自転車を運ぶことができるか確認する
- タクシーに傷や汚れを付けないように配慮する
タクシーで自転車を運ぶことは簡単ではありません。注意ポイントをおさえましょう。
<乗車拒否される恐れがある>
タクシーに自転車を乗せる旨を伝えると、乗車を拒否される可能性があります。
自転車を乗せるとなると、スペースの確保が必要ですし、自転車が元々汚れていれば、タクシーにも汚れが付着するかもしれません。
そうなると、次のお客さんを乗せることができなくなる恐れがありますよね。
であればタクシーにとっては損失なので、自転車を乗せることを嫌がられるのも無理はないでしょう。
ですので、乗車拒否をされるかもしれないという覚悟を持っておきましょう。
<配車予約の際に自転車を運ぶことができるか確認する>
突然自転車のタイヤがパンクするなどの問題が発生し、近くを通りかかったタクシーを呼び止める場合は、上で触れた通り、乗車拒否をされる可能性があります。
ですが、電話でタクシーの配車を予約する場合は、あらかじめ自転車を運びたいということを伝えておきましょう。
そうすれば、会社として難しい場合は初めから断られるでしょうし、可能な場合は自転車を乗せることができるタイプのタクシーを配車してくれるはずです。
タクシーを呼んで、いざ来たときに自転車を運んでほしいと言っても、設備上できなければ、またタクシーを呼び直さなければなりません。
また、設備上自転車を乗せることができても、ドライバーの判断で乗車拒否をされてしまった場合も同じです。これでは二度手間になってしまいますよね。
そんな事態を避けるためにも、配車予約の際には、自転車の種類や状態について詳しく説明した上で、運搬を依頼しましょう。
<タクシーに傷や汚れを付けないように配慮する>
タクシーに自転車を積む際には、傷や汚れが付かないように配慮するのが最低限のマナーです。
自転車が汚れている場合には、さっと汚れを拭き取ることができるといいですよね。
特に雨の日は、泥や水滴をタクシーに落とさないように気をつけなければいけません。
できれば簡単な掃除グッズを携帯しておくことをおすすめします。
また、「輪行袋」と呼ばれる、折りたたんだり解体したりした自転車を収納できる袋に入れるのもいいでしょう。
輪行袋を持っていなければ、大きなゴミ袋などを活用することもできますよ。
いずれにせよ、自転車を乗せるためには、汚れや傷からタクシーを保護できるよう配慮することがマナーでしょう。
自転車を運ぶサイクルタクシーを利用するのも得策
ここまで見てきた通り、タクシーで自転車を運ぶには、条件がそろわなけれなならなかったり、乗車拒否をされる可能性があったりと実はハードルが高いですよね。
そもそも自転車を運ぶサービスを取り扱っているタクシー会社に依頼するのがベストでしょう。
最近では「サイクルタクシー」と呼ばれる自転車を乗せることができると謳っているタクシーもあります。
サイクルタクシーはその多くがミニバンタイプで、さらに上で挙げたようなサイクルキャリアを装着しているので、自転車を車内・車外の両方で積み込むことができます。
実際に私もサイクルタクシーを利用したことがあるのですが、自転車で出かけていて、急に天気が悪くなった時などはとても便利ですよ。
また、飲食店でお酒を飲むときにも、自転車で行って、帰りはサイクルタクシーを使えば、自転車を運びながら帰宅することができます。
タクシー会社によっては、簡単な修理などのサービスをしてくれるようなものもあるので、ホームページなどでチェックしてみましょう。
自転車を運ぶのは電車でも可能?他の乗り物も紹介

ここまでタクシーで自転車を運ぶ方法について見てきました。

タクシー以外の乗り物で自転車を運ぶことはできるの?
確かに、他の乗り物で自転車を運ぶことができるのかは気になりますよね。
例えば、公共交通機関である電車でも、自転車を運ぶことができるのです。
例えば旅行先などでサイクリングを楽しみたい場合などには、電車を利用できるととても便利ですよね。
ただし電車内に自転車を持ち込むには、鉄道会社ごとのルールがあります。
ですので、実際に自転車を伴って電車に乗る場合は、あらかじめ利用する鉄道会社のホームページをチェックするなどして、規定を確認しておきましょう。
ここでは、多くの鉄道会社に共通している主なルールと注意点について説明します。
また、電車以外に自転車を運ぶ方法があるのかということについてもあわせて紹介しますので、チェックしてみてください。
電車に自転車を積み込むための主なルールを解説
電車に自転車を積むことは条件を満たせば可能ですが、鉄道会社ごとにそのルールは異なります。
ですが、共通する基本的な条件は以下の2つです。
- 自転車を折りたたんだ状態であること、また、タイヤなどのパーツを分解していること
- 自転車を収納する専用の袋(輪行袋)に入れていること
ではそれぞれのルールの詳細をチェックしてみましょう。
<自転車を折りたたんだ状態であること、また、タイヤなどのパーツを分解していること>
自転車を持ち込むには、当然ですが、手回り品として小さくする必要があります。
折りたたみ自転車であれば折りたたみ、そうでないものはパーツを解体して、コンパクトにしておきましょう。
JRや私鉄各社では手回り品のサイズについて規定されていますが、その多くは「3辺の合計が2.5m以内、1辺の最長を2m以内、重量は30㎏」となっています。
例として、JR東日本ホームページに記載されている手回り品についての規定を紹介します。
JR東日本 手回り品についての規定<持ち込める荷物>
携帯できる荷物で、タテ・ヨコ・高さの合計が250センチ(長さは2メートルまで)以内で、重さが30キロ以内のものを2個まで持ち込むことができます(ただし、傘、つえ、ハンドバッグなど身の回り品は個数に数えません)。
引用 JR東日本「手回り品」 JR東日本ホームページ
なるほど、サイズについて明確に書かれているので、どのくらいまで自転車を小さくする必要があるのかがわかりますね。
<自転車を収納する専用の袋(輪行袋)に入れていること>
電車に自転車を積み込むためのもう一つの条件は、折りたたんだり解体したりするなどして小さくした自転車を、専用の袋に入れることです。
こちらについてもJR東日本の規定を参考にしてみましょう。
JR東日本 手回り品についての規定<持ち込める荷物>無料のもの
サイクリングやスポーツ大会などに使用する自転車は、解体し専用の袋に収納したものまたは、折りたたみ式自転車においては折りたたんで専用の袋に収納したもの
引用 JR東日本「手回り品」 JR東日本ホームページ
こちらは自転車についてはっきりと書いてありますね。
自転車を電車などの公共交通機関に乗せる際に、自転車を収納する専用の袋のことを「輪行袋」と言います。
「輪行」とは、自転車を分解して専用の袋に収納して、公共交通機関を用いて運搬することです。
輪行袋は先ほどの規定のサイズになるように収納できるものでなければなりません。
しかも、ハンドルやサドルの一部がはみ出すことなく完全に収納できるバッグでなければならず、自転車専用の袋でないものを使うのは禁止されています。
輪行袋を持っていないからといって、ゴミ袋などを代用するのはやめましょう。
電車に自転車を積み込むための注意ポイント3つを紹介
自転車を電車に乗せるためには、自転車の大きさを規定のサイズまで小さくすることと、輪行袋に入れることが条件であることがわかりました。
しかし、それだけを守ればいいというわけではありません。
電車に自転車を乗せることで、他の乗客に迷惑をかけるような事態にならないよう配慮が必要です。
では、電車に自転車を積み込むときに注意したいポイントを3つ紹介します。
- 混雑する時間帯は避ける
- 先頭車両もしくは最後尾車両に乗る
- ドア脇などの邪魔にならないところに置き、自転車の横に立っておく
どれも自転車を電車に積むときのマナーとして大切ですよね。では、それぞれの注意すべきポイントについて詳しく見ていきましょう。
<混雑する時間帯は避ける>
当然のマナーですが、電車が混雑している時間帯や路線では、自転車の持ち込みをやめましょう。
ラッシュアワーの時間帯や、通勤路線に自転車を持ち込むと他の乗客にとってはとても迷惑です。
実際に、JR東日本のホームページにも、「お願い」として混雑時の大きな荷物の持ち込みについて配慮するよう求める記載があります。
JR東日本 手回り品についての規定<持ち込める荷物>お願い
・特に大きな荷物などを持ち込まれる場合は、時間帯によっては他のお客さまのご迷惑となることがありますので、細心のご注意をもってお取扱われるよう、ご協力をお願いいたします。
・他のお客さまにご迷惑をおかけするおそれがある場合や列車が大変混雑している場合などは、持込みをお断りする場合があります。
引用 JR東日本「手回り品」 JR東日本ホームページ
上記のように書かれています。つまり、混雑時には自転車に限らず大きな荷物を持ち込むことは遠慮してほしいということですね。
<先頭車両もしくは最後尾車両に乗る>
自転車を電車に乗せる際は、乗車する位置にも注意しましょう。
できれば先頭車両か、最後尾車両がいいでしょう。
スペースも広く、人が少ない可能性も高いので、電車の前か後ろがおすすめです。
<ドア脇などの邪魔にならないところに置き、自転車の横に立っておく>
最後は、車両内のどこに位置取りをするかですが、先頭車両であれば運転手室の後ろ側、最後尾車両なら車掌室の前のスペースが良いでしょう。
先頭車両や最後尾車両が難しい場合で、電車がすいているなら、乗降口のドア脇に置いておくのも良いですね。
いずれにしても、自転車が倒れないよう支えながら、座らず立って乗車するのがマナーでしょう。
自転車を伴って電車に乗る際は、基本のルールに加え、この3つのポイントを守るよう心がけましょう。
サイクリング等ではサイクルトレインの利用がおすすめ
ここまでで、自転車を電車に乗せるにはルールとマナーを守って、自転車を分解して袋に入れる「輪行」をすることが必要であると説明しました。
しかし、自転車を分解して、袋に詰めて…って簡単に言うけど実際は難しいですよね。
そんなときにおすすめなのが自転車を分解することなくそのまま乗せることができる「サイクルトレイン」です。
サイクルトレインは地方のローカル線や私鉄路線で、少子化などにより利用客が減少したことをきっかけに広まりました。
空いている電車を有効活用し、自転車をそのまま持ち込めるようにすることで、サイクリングを趣味とする人々を観光客化しようと考えたのです。
自転車を分解することなく、そのまま電車に持ち込むことができたらとても便利ですよね!
また、サイクルトレインのホームページにはその地域の観光情報やサイクリングのモデルコースが記載されています。
自分の自転車でサイクリングと観光を気軽に楽しみたい人にはうれしい情報ですよね。
私もサイクルトレインを活用して、電車と自転車の両方で自然を楽しみたいです。
サイクリングの後は、その土地の美味しいものを食べることができたら最高の旅行になりますね!
サイクルトレインは地方路線を中心に全国で数多く運行していますが、それぞれにルールがありますので、各鉄道ホームページをチェックしましょう。
どのサイクルトレインにも共通する主なルールは以下の通りです。
- 車内では自転車をゴムなどで固定する
- 列車が止まってから自転車を動かす
- 駅や車内では自転車に乗らない
- 小学生以下の子供は大人と一緒に乗る
- 自転車の持ち運びは自分で行い、他の乗客と距離をあける
- 自転車も黄色の点字ブロックの内側で電車を待つ
- すれ違うときは歩行者を優先する
- 混雑した車内では一声かけてスペースを譲り合う
ルールを守り、マナーをもって、楽しくサイクルトレインを利用しましょう。
自転車を運ぶことのできる他の乗り物について紹介
ここでは、電車以外の乗り物について、自転車を運ぶことができるものを紹介します。
自転車の運搬に利用できる主な乗り物はこちらです。
- 新幹線
- バス
- フェリー
- 飛行機
ではそれぞれの主な利用の仕方について見ていきましょう。
<新幹線>
基本的には電車と同じで、自転車の分解・折り畳みと輪行袋への袋詰めが必要です。
新幹線の場合は、各車両の一番後ろの席を予約すれば、座席と後ろの壁のすきまに自転車を置くことができます。
ただし、2020年よりJRでは車両の最後部席を「特大荷物スペースつき座席」という名称で、チケットを販売することになりました。
これにより、東海道新幹線、山陽新幹線、九州新幹線、西九州新幹線では、大きな荷物を持ち込む際には特大荷物スペースつきの最後部席を事前予約しなければならなくなりました。
事前予約が必要な特大荷物とは、荷物の3辺の合計が160㎝を超えるものを指します。
特大荷物スペースつき座席は通常の席と同じ料金で予約することができますが、事前予約なく、特大荷物を持ち込んだ場合は持込手数料1,000円(税込)がかかります。
しかし、自転車等のスポーツ用品や楽器、車いす、ベビーカーなどは事前予約なく新幹線に持ち込むことができ、デッキ等特大荷物スペース以外であれば置くことができます。
が、上記のようなものでも、特大荷物スペースを利用したい場合は、特大荷物スペースつき座席を予約するようにしましょう。
詳しくはJRおでかけネットの詳細ページをチェックしてみてください。
参考 新幹線への「特大荷物」の持ち込みについて JRおでかけネットホームページ
<バス>
バスも、基本的には電車と同じで、自転車の分解・折り畳みと輪行袋への袋詰めが必要です。
路線バスについては、各バス会社により持ち込みのルールは異なりますが、基本的には長さ1m以内、容積0.027㎥以内、重量10㎏以内であれば無料で持ち込むことができます。
それを超えるものについては、長さ2m以内、容積0.25㎥以内、重量30㎏以内であれば、手回り品料金を支払うことでバス内に持ち込めるようです。
ただし、混雑時は持込を断られる可能性があるので、時間帯に注意しましょう。
高速バスについては、トランクルームを利用することができますが、積み込みは自身で行わなければなりません。
また、先ほどのサイクルトレインのような、自転車を分解せずに乗り入れることができるサービスが、バスにもあるようです。
気になる場合は「サイクルバス」で検索して、調べてみましょう。
<フェリー>
結論から言うと、フェリーは自転車を乗せることができる場合がほとんでです。
しかし、乗せ方や料金などはフェリー会社やフェリーの種類によって大きく異なるので、事前にホームページ等で確認することが大切です。
自転車を輪行袋に入れずにそのまま持ち込むことも可能な場合が多いようです。
ただし、長距離を航海する大型フェリーなどでは、自転車の持ち込み料金が高額になる可能性があるので、金額を安く抑えたい場合は、輪行袋に入れた方がいいでしょう。
島に住む人の生活の交通手段となりやすい中型フェリーでは、そのまま自転車を乗せることができ、金額も安価であることがほとんどです。
小型の旅客船は自転車の持ち込み自体ができないケースもあるので、ホームページや電話で事前に確認しておきましょう。
<飛行機>
飛行機の場合は自転車を折りたたみもしくは解体し、収納する必要があります。
ANAのホームページによると、普通席の場合は、20㎏以内で3辺の合計が203cm以内であれば、無料で持ち込みが可能のようです。
3辺の合計が203cmを超える場合は、貨物室に搭載可能な場合にのみ預かってもらうことができますので、その場合は案内センターに問い合わせましょう。
自転車が20㎏を超える場合は超過料金がかかるので、注意が必要です。
参考 手荷物「自転車・スポーツ用品(国内線)」 ANAホームページ
自転車の取り扱いについては、各航空会社や運航便によって異なりますので、利用する前にホームページ等でチェックしておきましょう。
自転車を運ぶサービスは輸送もある!利用方法を紹介

ここまでは、乗り物で自転車を運ぶ際の方法と注意点について説明しました。
しかし、自転車を伴って乗り物に乗るのは大変なこともありますよね。
実は、荷物として自転車を輸送するサービスがあるのです。
自転車をもって遠出をするには、電車やバスなどで輪行することができますが、当然手荷物が増えてしまいますし、周囲への配慮が必要ですよね。
自転車輸送サービスであれば、指定した場所に自転車を輸送してもらうことができるので、自分で持ち運ぶ必要性がなくなります。
ここでは遠方に自転車を運ぶのに、とても便利な自転車輸送サービスについて説明しますので、ぜひチェックしてみてください。
自転車輸送サービスの主な利用方法を紹介
では自転車輸送サービスは実際にどのようにして利用するのでしょうか。
配送会社によって異なる部分もありますが、主な流れは以下の通りです。
- 自転車輸送サービスを申し込む
- 自転車をダンボールに梱包する
- 運送業者が自転車を集荷して輸送する
- 目的地で自転車を受け取る
なるほど、簡単にできそうですね。では、具体的にどのような作業をするのかを見ていきましょう。
1.自転車輸送サービスを申し込む
まずは自転車輸送サービスに申し込みをしましょう。お手軽なネット申し込みがおすすめです。
2.自転車をダンボールに梱包する
輸送したい自転車を、ダンボールで梱包します。
輸送会社によっては、指定の梱包キットを送ってくれる場合もあるので、ホームページをチェックしましょう。
3.運送業者が自転車を集荷して輸送する
指定した日時に輸送業者が自宅まで自転車の集荷に来てくれて、受け取った自転車を目的地まで輸送してくれます。
利用する側は自宅にて自転車を受け渡すだけでいいので、とっても楽ですよね。
4.目的地で自転車を受け取る
指定した場所で輸送スタッフから自転車を受け取ります。
代表的な自転車輸送サービス3つを徹底比較!
ではここで自転車輸送サービスを取り扱っている代表的な会社を紹介します。
サービスの基本情報について掲載するので、自分に合った輸送サービスを利用してみてください。今回紹介する自転車輸送サービスは以下の3つです。
- シクロエクスプレス
- ヤマトホームコンビニエンス
- 佐川急便
ではそれぞれのサービスの具体的な内容についてチェックしてみましょう。
<シクロエクスプレス>
サービス | シクロエクスプレス |
配送料例(税込) | 東京―大阪 片道¥6,050 |
取扱サイズ | 3辺の合計が260cm以内 |
申込方法 | ホームページ |
梱包 | 配送キット別売¥3,850(税込) 会社が認める輪行箱を所有している場合は使用可 |
公式サイト | https://cycloexpress.co.jp/index.html |
シクロエクスプレスは自転車専門の輸送サービスなので、使い勝手がいいでしょう。
輸送料も他社と比べてリーズナブルなので、気軽に利用できます。
<ヤマトホームコンビニエンス>
サービス | ヤマトホームコンビニエンス(らくらく家財宅急便) |
配送料例(税込) | 東京―大阪 片道¥12,375 |
取扱サイズ | 3辺の合計が450cm以内 |
申込方法 | ホームページまたは電話 |
梱包 | スタッフが梱包してくれる |
公式サイト | https://www.008008.jp/transport/kazai/ |
ヤマトホームコンビニエンスのらくらく家財宅急便は、自転車以外にも大きな家具や家電を輸送してくれるサービスです。
スタッフが梱包してくれるので、こちらの手間がないというのがうれしいですね。
また、取扱サイズが大きいので、折りたたんだり分解したりできない一般自転車には最適です。
<佐川急便>
サービス | 佐川急便(飛脚ラージサイズ宅配便) |
配送料例(税込) | 東京―大阪 片道¥7,865 |
取扱サイズ | 3辺の合計が260cm以内 |
申込方法 | 電話または営業所への持ち込み |
梱包 | 自分で用意したダンボールで梱包 |
公式サイト | https://www.sagawa-exp.co.jp/service/h-largesize/ |
佐川急便の飛脚ラージサイズ宅配便は3辺の合計が160cmを超える大きな荷物を輸送するサービスです。
このサービスのメリットは、宿泊施設やサイクリング会場などを受取人とすることができるところです。
一方で、集荷の際は自分でダンボールを準備し、梱包しておかなければならないのがデメリットでしょう。
まとめ

- タクシーで自転車を運ぶことはでき、その主な方法は車内に収納するか車外に固定するかの2つである
- タクシーの車内に収納する際は、自転車を折りたたんだり解体したりして輪行袋に入れなければならない場合もある
- タクシーで自転車を運びたいときは、配車予約さの際にあらかじめその旨を伝えておいた方が良い
- 自転車を運ぶには、電車など他の乗り物を利用することもできるが、ルールとマナーを守り、他の乗客へ迷惑をかけないよう配慮をする
- 自転車を遠方に運ぶには自転車輸送サービスもあり、それぞれの特徴を比較して、自分に合ったものを選ぶ
自転車を遠方に運ぶには色々なサービスがあることがわかりました。
思わず旅行先で自転車を使って観光したくなったのではないでしょうか。
どんなサービスを利用する際にもしっかりとルールやマナーを守りながら、気持ちよくサイクリングを楽しみたいですね。