犬を飼っているお宅で避けられないことは、ペットのトイレ事情ではないでしょうか。
加齢や病気の影響でおしっこやうんちのコントロールができなくなり、介助が必要な状態になることもありますよね。
それぞれの犬の大きさにフィットするおむつを「ペットシーツ」で作ることができます。
わざわざ作り方を調べるより、「犬用おむつ」を使えばよいのでは?と思いますよね。
しかし、市販の犬用おむつは比較的値段が高いですし、犬の大きさによってはサイズが合わずに漏れてしまうこともあります。
この記事では、比較的安価なペットシーツを活用した「犬用ペットシーツおむつ」の作り方や犬用おむつの注意点などを紹介していきます。
大切な犬との時間を楽しく過ごせるように、ペットシーツを活用した作り方をマスターしましょう。
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犬用おむつの作り方はペットシーツで簡単に経済的に

市販の犬用おむつは比較的値段が高いですし、犬の大きさによってはサイズが合わずに漏れてしまうこともあります。
そこで活用できるのが、比較的安価で手に入りやすい「ペットシーツ」です。
ペットシーツを活用した作り方で、あなたの犬のサイズに合った「犬用おむつ」を自作することができます。
犬用おむつは紙おむつと布おむつの2タイプがある
そもそも「犬用おむつ」とはどのような時に使用するものなのでしょうか。
トイレの場所を覚えていない子犬、介護が必要な老犬に使用するイメージがあります。
それだけでなく、オス犬のマーキング予防やメス犬のヒート(生理)に対しても使用することができます。

家のあらゆるところでおしっこされてしまったら後処理がかなり大変…
犬用おむつには、「紙おむつ」と「布おむつ」の2つのタイプがあります。それぞれ見てみましょう。
- 使い捨てで後片付けが簡単
- 吸収量が非常に多く安心
- おむつ代の出費が大きい
手軽な分、費用がかかるイメージですね。「布おむつ」はどうでしょうか。
- 繰り返し洗って使える
- 費用がおさえられる
- カラフルで洋服のようにデザインを楽しめる
- 紙おむつよりは吸収量が少ない
- 毎度手洗いする必要がある
繰り返し洗って使えることは経済的ですが、毎回手洗いすることには抵抗がありますね。
私なら、やはり紙おむつを選ぶかもしれません。でも経済的な負担は大きいですね。ペットシーツおむつの作り方に興味が出てきました。
市販のおむつとペットシーツおむつの値段や用途を比較
この記事では「ペットシーツおむつ」と比較するためにも、以下では市販の「紙おむつ」について詳しく説明していこうと思います。
ではそのような「市販のおむつ」と「ペットシーツおむつ」にはどのような違いがあるのでしょうか。
- 一枚約30~60円
- SSS(超小型犬サイズ)~3L(大型犬サイズ)
- オス用、メス用、兼用がある
- ホールドタイプとバンドタイプの二種類
1枚60円もするなら、手作りを考えるかもしれませんね。ペットシーツおむつはどれぐらいなのでしょうか。
- 一枚約6~20円
- 犬によって自由にサイズ調整可能
- カバーしたい部分によって自由に形状も変えられる
比較してみるとペットシーツおむつを自作するほうが1枚あたりの値段がかなり安価です。
そして犬によってサイズや形状を変えられるという良さがあることが分かります。
それでは次からさっそくペットシーツを活用したおむつの作り方を2つ紹介したいと思います。
ペットシーツを活用した犬用おむつの作り方1
まず1つ目の方法はペットシーツ全体をそのまま使う方法です。こちらはおしっこだけでなくうんち漏れもカバーできるようになっています。
<使用するもの>
- ペットシーツ(レギュラーサイズ)
- テープ(ガムテープや医療用テープ)
- はさみ
<作り方>
- 犬の体型に合わせてペットシーツにしっぽ穴のための切り込みを入れる
- その切り込み部分をテープで止める
- その切込み部分からしっぽを出して、おなか側もしくは背中側を体に沿って巻く
- 反対側も巻いたところでテープを止めれば完成
しっぽ穴は、逆三角形にすると漏れにくいです。止めるテープは医療用テープの方が伸びがよく、犬の肌の負担が少ないです。
ズレが気になるようであれば犬用おむつカバーやマナーベルトで固定するのも良いと思います。
おしっことうんちの両方をカバーできるようになっていますが、うんちがゆるい場合や量が多い場合は漏れてしまう可能性があるので注意が必要です。
うんちはおむつの外でさせたいという方は肛門まで見えるように少し大きめにしっぽ穴を作ると、うんちは外にするということも可能です。
ペットシーツを活用した犬用おむつの作り方2
2つ目の方法は、ペットシーツを折り込み、おしっこをカバーをするためのおむつの作り方です。こちらも使用するものは作り方1と同じです。
<作り方>
ペットシーツを横向きに置く(横長の状態)
下から上に向けて3分の1を折り込む
その折り込み部分を半分で下方に折り戻す
- 最後に端の薄い部分だけでなく、水色の部分を少し含めて上へ折り戻す
- 上部の3分の1も同じように3回折り込んだところで両端をガムテープで止め、固定する
- 作ったペットシーツおむつを、おなか側からカバーするように体に沿って巻き、上部をテープで止める
上下を折り返すことによって上部や下部からおしっこが流れてしまうことを防ぐ役割を果たしてくれます。
こちらのタイプも作り方1と同様におむつと合わせて、犬用おむつカバーやマナーベルトで固定するとよりズレにくくなります。
こちらは市販のバンドタイプと同様、オス犬のマーキング対策や尿もれに適しています。
通常のおしっこの量は吸収しきれず漏れてしまう可能性があるので注意が必要です。
私も実家で犬を飼っていたのですが、祖父が特に可愛がって世話をしていました。
祖父はとても手先が器用な人だったのですが、男の子だった我が家の愛犬のためにこの方法でおむつを手作りしていたことを思い出し、紹介しました。
我が家の愛犬はかなり活発で常に家中を走り回っていたので(よく私や兄弟が追いかけ回されました…)上からおむつカバーを付けていたことを覚えています。
人間用おむつや布を活用した犬用おむつの作り方
ペットシーツ以外では、人間用おむつや布を活用して犬用おむつを作ることもできます。
人間用おむつは犬のサイズに合ったおむつに、しっぽ穴を作ってあげるだけなので簡単に作ることができます。
しかし、1枚約20~30円なので「ペットシーツおむつ」に比べると値段が高いです。
もともとのおむつのサイズも決まっているのでフィットするかは犬の種類次第という点もあります。
布を使って作る場合は、マナーパッド(人間用の尿とりパッドでも代用可)を付けることで犬用おむつとして、付けなければ犬用おむつカバーとしても使えます。
布おむつは繰り返し洗って使えることや好きなデザインで作ることができるというメリットがあります。
しかしマナーパッドで吸収できる量は少量に限られています。
また、「ペットシーツおむつ」に比べると布を犬のサイズに合うように切ったり縫い付けたりという手間がかかります。
犬用おむつのうんちどうする?おむつを作る際の注意点

犬用おむつの作り方について紹介しましたが、犬におむつを使用する際に気になるのが「うんちどうする」という問題ですよね。
犬用おむつを使用する際に「うんちどうする」と考えてしまうと思います。
「うんちどうする」の悩みは、犬のそれぞれの状態によって変わってくるかと思いますので、臨機応変に作り方を工夫してみてください。
うんちをおむつの中でさせたいのか、外でさせたいのかで対応が変わってくるので「ペットシーツおむつ」を作る際の注意点としてそれぞれ紹介したいと思います。
〈おむつの中でうんちをさせる場合〉
この場合はうんちが漏れてしまわないようにしっかりとお尻の穴までカバーする必要があります。
「作り方1」で、しっぽ穴を作る際には、お尻の穴はおむつに覆われている必要があるため、最小限のサイズのしっぽ穴を作ります。
おむつの中でうんちをさせる場合は、部屋はきれいに保つことができます。
しかしうんちがつきっぱなしの状態が続くと犬にとって不衛生ですよね。こまめにおむつを交換する必要が出てきます。
〈おむつの外でうんちをさせる場合〉
この場合はお尻の穴をしっかりとおむつから出しておく必要があります。
「作り方1」で、しっぽ穴のサイズが小さいとうんちがおむつに付いてしまうこともあるため、大きめの丸や三角形のしっぽ穴を作ります。
逆におむつの外にさせるようにする場合は、うんちがつきっぱなしになる心配はありません。
しかし便がゆるい時や排泄のコントロールができなくなってしまった時に部屋を清潔に保つことが難しくなってきます。
おむつを付けることは仕方の無いことですので、犬にとっても飼い主にとってもストレスにならない方法を選んで下さい。
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犬用おむつなぜ必要?排泄介助やメスのヒート対策に有効

今までペットシーツを利用したおむつの作り方を見てきました。しかし、なぜ犬用おむつは必要なのでしょうか。
- 病気や高齢化で排泄介助が必要になったとき
- トイレのしつけ中の子犬やオス犬のマーキング対策
- メス犬のヒート(生理)対策
上記でも触れましたが、おむつが活躍する場面は多くあります。なぜ犬用おむつが必要なのか、それはそれぞれ犬によって理由があるということですね。
しかしもちろん良い点だけでなく、使用する際に気をつけるべき点もあります。
正しく使用し、犬により快適に過ごしてもらうためにそのメリットとデメリット、使用時の注意点を紹介したいと思います。
犬用おむつを使用する際のメリットとデメリット
犬用おむつのメリットとデメリットを見ていきましょう。
- 部屋の中や愛犬の体を清潔に保つことができる
- 排泄の汚れや片付けを最小限に抑えることができる
- 基本的にシンプルな作りなので慣れれば簡単に着脱できる
一番のメリットは、やはり犬の体や部屋の中を清潔に保つことができるという点だと思います。
特に病気や高齢化によって排泄のコントロールができなくなってしまった場合は、犬用おむつは必須になってきますね。
- おむつ代の出費がかさむ
- 長時間使用しているとおむつの中が蒸れたり汚れがついた皮膚が炎症を起こしたりする
- 腰回りの毛が抜けてしまったりする
- 愛犬のストレス要因になる
大切な犬に不快な思いをさせたり、ストレスを与えてしまったりするということが分かります。
とても便利なものには変わりないですが、気をつけて使用したいと思いました。
犬用おむつを使用することでのストレスや誤食への注意点
おむつを使用することで不快な思いをさせてしまうことを最小限に抑えるために、以下の注意点に気をつけてみてください。
- ストレスになるため嫌がる時は無理につけない
- 蒸れたまま放置すると皮膚や毛に悪影響になるためこまめに確認して交換する
- 交換する時には皮膚や毛の状態を確認して必要に応じて拭いてあげる
- おむつの誤食に注意
4つの点が注意点になるようです。おむつの誤食は気をつけないといけませんね。

おむつを大量に飲み込んでしまうと手術しないといけない場合も…!!
無理に履かせず少しずつ慣らしてあげること、こまめに確認して交換してあげること、そしてなるべく使用中は目を離さないことが大切です。
犬用おむつがなぜ必要なのかは犬によってさまざまな理由があります。必要に応じて一番最適な使い方ができると良いですね。
まとめ

- 犬用おむつは「ペットシーツ」で自作することができる
- 作り方が分かればペットシーツおむつは材料も少なく簡単に作れる
- 市販のオムツに比べてかなり安価でワンちゃんのサイズに合ったものが作れる
- ワンちゃんの状態に合わせて作り方を工夫すると良い
- おむつは無理に履かせずワンちゃんのペースで慣らしていく
- 使用時はなるべく目を離さず、こまめに交換する
愛犬も大切な家族の一員ですから、ずっとずっと元気で長生きしてほしいものですよね。
「ペットシーツおむつ」の作り方を知ることで、おむつ代の出費も抑えることができます。
またあなたのワンちゃんにフィットするおむつを作ることができます。ぜひ試してみて下さい。
大切な愛犬との生活が、「ペットシーツおむつ」を使用することで更に快適になることを願っています。