発達障害の種類と特徴は大人も子供と一緒?接し方などについても解説

資格・仕事・人間関係

ここ最近、よく発達障害という言葉を耳にすることがあるかと思います。

発達障害にはいくつかの種類がありますが、共通している点は生まれつき脳の働きに異状があることです。障害の種類によって得意なことや苦手なことなどの特徴が異なります。

生まれつきのものなので、大人と子供で違いがあるというわけではありません。

症状が軽い方は大人になってから障害がわかったというケースも多く、大人の発達障害とも言われています。

この記事では発達障害にはどんな種類があるのか、それぞれ特徴と一緒に解説します。

「発達障害かな?」と感じたときはどうしたらいいのかも紹介しますのでチェックしてみてください。

また、大人の発達障害の方への接し方についても紹介していきます。種類ごとで接し方も変わってくるので参考にしてみてください。

発達障害の本もたくさん種類があり、何冊も持ち歩くのは大変ですよね。

出先のちょっとした時間にも読むことができるこちらの商品がおすすめです。

隙間時間を有効活用し、発達障害について理解を深めましょう。

発達障害の種類と特徴は大人も子供も一緒?脳が関係

ここ最近、発達障害という言葉を耳にしたことがある方は多いのではないでしょうか。

いくつか種類をひとまとめにしたものを発達障害といい、共通する点は生まれつき脳の働きに異状があることです。

この章では、発達障害の種類や特徴について詳しく説明していきます。

大人の発達障害とは?気づかない場合もある

発達障害という言葉は知っているけど、どういうものなのか曖昧な認識の方も多いのではないでしょうか。

大人になってから障害がわかったというケースも多く、「大人の発達障害」とも言われています。

発達障害は生まれつきのものであり、大人になってから発達障害になることはありませんが、症状が軽い場合は大人になるまで気づかないことがあるみたいです。

大人と子供で違いがないのに、なぜ大人の発達障害と言われているの?

大人の発達障害については、自分が発達障害であることに気づかず進学や就職で環境が変化した時に、問題が起こるケースがあります。

その環境が発達障害の特性と合わなかった場合、うつ病などを併発してしまうことが大人の発達障害では問題になっているようです。

ここまで聞くと、発達障害にマイナスなイメージをもってしまった方もいるかもしれません。

お話したとおり日常生活に支障がでるものもありますが、反対にある分野に関しては優れた能力を発揮する場合もあります。

次は、発達障害の種類や特徴について解説していきます。

大人の発達障害について種類と特徴を知ろう

発達障害は脳機能の障害ということはわかっていただけたと思います。

発達障害にはいくつか種類があります。それぞれ特徴も異なります。

さっそく、発達障害の代表的な種類や特徴について詳しく解説していきますね。

種類特徴
自閉症スペクトラム(ASD)
  • グループでの業務や活動が得意ではない
  • やり取りがうまくできない
  • 自分の伝えたいことを言葉にするのが難しい
  • 人の話に関心が持てない
  • 自分流で物事を進めようとする
注意欠如多動症(ADHD)
  • 細かい注意を払うことが苦手
  • 継続して注意することができない
  • 忘れ、抜け漏れが多い
  • 順序立てて課題を進めることができない
  • 落ち着きがない
学習障害・限局性学習症(LD・OLD)
  • 文字や単語、文章などを読むときに正確さに欠けたり、遅かったりする
  • 文章を読んで理解することが難しい
  • 発音が正確ではない
  • 文字や文章を書くことが苦手
  • 計算をすることが苦手
発達性協調運動障害(DCD)
  • 特に球技など、身体を動かすことが苦手
  • 身体の動きがスムーズではない
  • 細かな作業が苦手に感じる

なるほど、これらの種類を総称したのが発達障害というわけですね。

もう少しだけ、各種類について詳しく説明していきます。

<自閉症スペクトラム/ASD>

人との関わりが苦手で、コミュニケーションがうまくとれないのが特徴です。

興味や関心事が狭い範囲にしか見られず、独特な行動をしたり、こだわりが強く見られたりします。

感覚が人よりも敏感なことがあります。逆にほとんど何も感じないこともある人も、中にはいるみたいです。

<注意欠如多動症/ADHD>

うっかりミスが多かったり、じっとしていることができなかったり、不注意や多動性などが特徴です。

幼少期から失敗経験が多く、自分に自信が持てず自分を否定してしまう人が多いそうです。

自分を否定してしまうことで、不安になりうつ病などの二次障害を発症してしまう場合もあります。

<学習障害・限局性学習症/LD・OLD>

単に勉強が苦手ということではなく、認知する能力や聞きたいこと、見たことを処理する能力にムラがあります。読み書きや計算などを苦手と感じるのが特徴です。

幼少期には気にならなかったことでも、成長するにつれ求められるレベルが上がることで、症状が目立つようになり、その時に障害であることがわかったという場合もあるそうです。

<発達性協調運動障害/DCD>

不器用さや身体の動かし方に不自然さがみられるのが特徴です。

発達障害と一括りに言っても、これだけの種類があり、特徴もそれぞれ違いますね。

大人の発達障害は仕事にも支障が出る?対処法を知ろう

私たちの生活の中で、仕事は切り離せないものになるのではないでしょうか。

発達障害で仕事に支障をきたすこともあると思いますが、事前に業務内容の予習をするなど対処法はいくつかあります。

大人の発達障害で特に困りごとが多いとされるのが、ASDとADHDです。

私の知人も、就職してしばらくしてから違和感を覚え病院に行き診断してもらったところ、ADHDだと言われたそうです。

知人は勇気を出して病院に行ってよかったと言っていました。

最初は「まさか自分が・・・」と思ったそうですが、ちゃんとした診断がついてずっと感じていた違和感はなくなったそうです。

現在ではADHDと上手に付き合い、仕事に取り組んでいるそうです。

今回はASDやADHDの方が、仕事中に使える対処法を紹介するのでぜひ参考にしてみてください。

具体性のない指示を理解できない場合

具体性がなくわかりにくい指示については、上司や同僚に相談し、具体的に指示を伝えてもらうようにしましょう。

決められたルールがある業務に関しては、自分で予習をしておくのもいいでしょう。

理解できていないまま仕事を進めるよりも、きちんと理解した上で仕事を進める方が指示を出す側も安心して任せることができます。

わからないことがあればその場で解決しておくといいですね。

柔軟な対応が苦手な場合

仕事をする上で、柔軟な対応を求められる場面は多々あります。

問題に対して柔軟に対応できるように、事前に準備しておくことが大切です。

起きそうな問題ごとに、どのように対応したらいいのかを書き留めておくといいでしょう。

対応方法をマニュアルにしておくと、実際に問題が起きたとしてもある程度のことは自分で対処できると思います。

対処しきれない時は、すぐに上司に相談するようにしてくださいね。

予定の管理が苦手な場合

やるべきことに優先順位をつけるようにしましょう。

優先順位をつけてから予定を立てていくといいでしょう。

その上で、予定や計画に無理がある場合は上司や同僚に相談してみてください。

職場では、予想外の予定が入ってくる場合もあります。

ADHDの方は、視覚から情報を得るのが得意な人も多いので、やるべきことやもともとあった予定などを目で確認できるように日頃から工夫しておくといいでしょう。

予定やタスクは常に確認するようにし、何度も復習しておくと安心です。

うっかりミスが多い場合

自分がどのような場面でミスをしやすいのかを知るのが大切です。

ミスをしやすい場面に直面した時に、どのような対策をしたらいいのかを考えてみてください。

対策をまとめて自分で確認できるようにしておきましょう。

また、自分が行動しようとすることを周りの人に事前に報告しておけば、ミスが起きた場合も対処してもらえるはずです。

うっかりミスは誰にでもあることです。完璧を求めすぎてしまうと疲れてしまいますので、自分のできる範囲で対策をとるようにしましょう。

発達障害を持つ人の職業別の割合は?販売業が多い

発達障害の方が多く働いている産業や職業の割合を紹介します。

発達障害の方が多く働いている産業で最も多いのが、「卸売業、小売業」で、販売の職業です。

後に続く産業が、「サービス業」、「医療・福祉」となります。職業としては、事務的職業や専門的、技術的職業です。

引用:平成30年度障害者雇用実態調査 引用:厚生労働省

自分の特性を理解することで、さまざまな職場で活躍することができますよ。

働くことに問題を抱えている場合は、地域や民間の企業による支援やサービスを受けることができます。

一人で抱え込まず、支援やサービスを積極的に受けてみてくださいね。

就職先のことで悩まれている方の参考になれば幸いです。

発達障害についての本を読みたいと思った時にすぐ読めるのが電子書籍です。

何冊かの本を参考にしたい場合でも、保管場所にも困りません。

何冊もの本がこの一台で読むことができます。

発達障害の種類を診断してもらおう!専門家に相談を

最初の方で発達障害には種類があるとお話しました。

発達障害と一括りに言っても、症状もさまざまです。

周囲と違うことで違和感を覚え、不安に思うことがあれば専門機関に相談してください。

一人で悩まず、周囲の力も借りるようにしてくださいね。

発達障害かなと思ったら?医療機関を受診しよう

発達障害は、早い発見とそれに合わせた対処をしていくことが大切になります。

人より出来ないことが多いのはなぜ・・・発達障害?

不安に思うことがあればまず、専門医のいる医療機関を受診するようにしましょう。

医療機関での診断は、現在の状態や成長の経緯、行動の観察や知能の検査の結果などから、総合的に判断をします。

経過観察が必要とされる場合は、発達障害の種類などすぐに診断されないこともあるので覚えておきましょう。

医療機関できちんと診断してもらうことで、適切な治療を受けることができます。

治療をすることで、今辛いと感じている症状を緩和させることもできるはずです。

もし医療機関を探すのが難しい場合は、無料で相談できる地域の専門機関などを利用するのも一つの方法です。

次で、相談先について詳しく説明していきますね。ぜひ参考にしてみてください。

発達障害かな?地域の相談支援などを活用しよう

幼少期に異変に気づき発達障害かもしれないと不安に思うことがあれば、専門医に診断してもらうのがいいでしょう。

しかし、自分で医療機関を見つけるのが難しいようであれば、地域の相談支援を活用してみてください。

主に下記の場所で、子育ての相談や療育の相談を行ってくれています。

  • 地域の子育て支援センター
  • 家庭児童相談室
  • 児童相談所
  • 保健センター
  • 発達障害者支援センター
  • 療育センター

また、まずはかかりつけの病院に相談してみるのもいいでしょう。

相談機関などで相談をした上で、必要であれば発達の検査や支援、専門の医療機関などを案内してくれます。

発達障害専門の病院では、相談はもちろん、検査や診断、治療等を一通り行ってくれます。

発達障害に共通して言えることがある?特徴を5つ紹介

発達障害にはいくつか種類があり症状も様々ですが、共通点が5つあります。

発達障害の共通点についてお話するので、不安に思うことがあれば参考にしてみてくださいね。

  • 障害が完全に治るものではない
  • 障害は生まれつきのもの
  • 発症の原因ははっきりしていない
  • 2つ以上の障害が同時に現れることもある
  • 二次的な障害がおきることもある

なるほど、共通点を理解することで発達障害についてより深く理解をすることができますね。

<障害が完全に治るものではない>

生まれつき脳や神経系の情報伝達に違いがあり、障害自体が完治するものではありません。

ですので、早い発見とそれに合った対応が必要となってきます。

<障害は生まれつきのもの>

障害は乳幼児期から小児期にかけて発症します。大人になってから突然発症するというものではありません。

<発症の原因ははっきりしていない>

発達障害は遺伝子要因と環境的要因が関係していると言われていますが、実際のところはっきりとした原因は分かっていません。

ただ、親の育て方やしつけなどが原因で発症するものではないといわれています。

<2つ以上の障害が同時に現れることもある>

発達障害に加え、知的障害も一緒に発症する場合も中にはあります。

<二次的な障害がおきることもある>

発達障害の苦手さや難しさを理解してもらえず、うつ病などの精神疾患を引き起こしてしまうこともあります。

共通点をお伝えしましたが、自分だけで判断せず相談支援などを活用し、医療機関に受診するなどしてくださいね。

発達障害は種類によって接し方が違う?適切な方法紹介

ここ最近では、大人の発達障害が認知されはじめています。

そのため、家族や友人だけではなく、職場でも発達障害の方と接することもあると思います。

種類によって接し方も変わりますが、まずはその人のありのままを受け入れることが大事になってきます。

周囲のサポートは必要不可欠です。理解を深め、特徴に合った方法で接するようにしてみてください。

発達障害は周囲のサポートも大事!理解を深めよう

発達障害の方と接する機会がある人はたくさんいると思います。

発達障害の方にとって周囲のサポートは必要不可欠です。理解を深め、特徴に合った方法で接することが重要です。

種類ごとに接し方もかわってきます。そちらについては後で詳しく説明しますね。

発達障害の特徴はもって生まれてきたものになります。苦手なことを頑張ればできるというわけではありません。

個人の個性や能力などに合わせた環境づくりを考えていくことが大切になります。

特性を受け入れ、出来ないことがあればどうしたらいいのか教えてあげてください。

解決方法は抽象的な言葉ではなく、具体的な言葉で伝えてあげてくださいね。

周囲の理解は必要不可欠となります。回りの十分なサポートで、発達障害を持つ人でも仕事などで大きな成果をあげることも可能になります。

障害の種類別にそれぞれの特性に合った接し方を紹介しますので、参考にしてみてください。

自閉症スペクトラムの方への接し方は?具体性を意識

自閉症スペクトラム(ASD)の方は、曖昧な表現や指示などを理解するのが難しく感じます。

特に職場では、曖昧な表現は避けるようにし、具体的に業務内容や指示を伝えるようにしましょう。

また、業務に締め切りがある場合は、期日もしっかりと伝える事が大切です。

予定や目標を具体的に示してあげることで、理解しやすくなります。

情報を図や文章など、目で確認しながら口頭で伝えることでより伝わるかと思います。

注意欠如多動症の方への接し方は?チェック体制を意識

注意欠如多動症(ADHD)の方は、周りが気になってしまい集中できない、うっかりミスが多い傾向にあります。

マニュアルを提示し、業務に対してチェックを徹底するなどの対策をといいでしょう。

集中できる環境づくりも大切になってきます。職場では、パーテーションで仕切るなど集中できるように工夫してみてください。

整理整頓が苦手でデスクの上などを散らかしてしまう場合は、片付ける場所を明確にしてあげるといいでしょう。

片付ける場所にラベルを貼って、何をどこにしまえばいいのかを目で見て確認できるといいと思います。

学習障害の方への接し方は?特性に合わせた対応が必要

学習障害・限局性学習症(LD・OLD)の方は、それぞれ特性が違います。

そのため、その人の特性に合った接し方が必要になります。

文章を書くことが苦手な方には、メモを取るのではなく説明内容を写真に撮るなどして残してもらう方法が最適です。

読むことが苦手な方には、文字を大きくして読みやすいように表示してあげると理解しやすくなると思います。

苦手な部分を無理にどうにかしようとするのではなく、違う角度からのアプローチが有効的です。

発達性協調運動障害の方への接し方は?苦手を避ける

発達性協調運動障害(DCD)の方には、苦手な作業は極力お願いしないようにしましょう。

LD・OLDの方同様、その人に合った接し方が必要です。

作業しやすいようにグッズを活用するのもいいでしょう。

うまく作業ができなかったとしても、笑ったり冷やかしたりしないように注意してください。

本人が劣等感を覚えないように、温かい目で見守ってあげてくださいね。

発達障害の方にとって周囲の協力が重要で、障害の種類によって接し方もかわってくることはわかっていただけたと思います。

それぞれの特性に合った接し方を意識してみてくださいね。

まとめ

  • 発達障害は脳機能の障害のことをいい、ASDやDCDなどの種類があり特徴もそれぞれ異なる
  • 大人の発達障害の方は、仕事に支障がでないように対処する場合は予習や復習をしよう
  • 発達障害かもしれないと思った場合は、専門医のいる病院か児童相談所などに相談しよう
  • 発達障害には共通点があり、生まれつきのもので二次的な障害が起きる可能性もある
  • 発達障害の特性をありのまま受け入れ、周囲もサポートしてあげることが大切
  • 具体的な指示を出すやチェックを徹底するなど、障害の種類によって接し方も変わる

発達障害の種類や特徴はそれぞれで、必要なサポートも変わってきます。

大人の発達障害に関しては、個人の特徴や能力などに合わせた環境づくりを考えていくことが大切です。

大人になって周囲との違和感を覚えたとしても一人で悩まず、家族や専門機関に相談するようにしてくださいね。

あなたにとっての解決策が見つかることを願っています。

発達障害について学び、理解を深めたいと思っていても読書をする時間が限られている方もいるでしょう。

こちらの商品はお風呂でも使用することが出来るので、時間を有効活用することができますよ。

タイトルとURLをコピーしました