衣替えの季節になるとダウンジャケットを自宅で洗うかクリーニング店に出すべきなのか悩ましいアイテムの一つですよね。
しかし自宅でのダウンジャケットの洗濯は失敗しやすいイメージがありませんか?
失敗を防ぐポイントは、原因とそれによって起こる失敗例を知っておく事が大切です。
どのように洗えばきれいな状態のダウンジャケットに出来るのか正しい洗い方のご紹介をします。
洗い方さえ間違わなければ自宅でも洗濯することができますし、お気に入りのダウンジャケットを長く着る事ができますよね。
ダウンジャケットを洗濯する時に失敗しない為にも、是非お役立てください。
ダウンジャケットの洗濯は失敗の例を知ることがカギ

ダウンジャケットを洗濯で失敗するのは怖いですよね。
しかし、自宅で洗う事ができたらクリーニング代も節約でき、キレイな状態のダウンジャケットを着ることが出来ると気分が良いですよね。
失敗するとダウンジャケットがどのような形になってしまうのかを知ることも大切なポイントなんです。
実は私は薄手のインナーダウンを普通に洗えるものだと洗濯機に入れてぺしゃんこにしてしまった経験があります。
ぺしゃんこになってしまったダウンジャケットをどうにか復活しないものかと色々試したのですが、当時は情報も少なくとても困りました。
結局、私のお気に入りのインナーダウンは復活することが出来ず、やむなく処分することになりました。
色々と調べて知識をつけた今の私なら復活させることが出来るのにと、思い出しても悔しいです(笑)
しかし無知による失敗は、やり方を知っていれば防げる可能性がありますよね。
今では1シーズンに2回お気に入りのダウンジャケットを洗えるようになり、毎年ふわふわのダウンジャケットを着られる事で家族みんな喜んでくれています。
ダウンジャケットはぺしゃんこになるだけではありません。他にもどのような失敗例が起こりうるのかを確認しましょう。
ダウンジャケットの洗濯でありがちな失敗例5選
ダウンジャケットの洗濯に失敗した経験がある人はこの失敗例の想像がつきますよね(笑)
- ぺしゃんこにボリュームダウン
- 色落ちしてしまって色むらができてしまう
- 中の羽毛が固まって団子状になる
- ダウンジャケットの撥水加工がとれる
<ぺしゃんこにボリュームダウン>
ダウンジャケットの洗濯の中で失敗の例として最も多い失敗ともいえるのがこのボリュームダウンしてしまう事ではないでしょうか?
中綿ダウン(羽毛)は必要な油分により羽毛が空気をしっかりと含みボリュームを保って暖かさをキープしてくれています。
そのため生地表面の汚れをしっかり落とそうと洗浄力の強い洗剤を使ってしまう事が原因です。
このダウン(羽毛)の必要な油分まで洗い落としてしまっているのです。
またはしっかり乾燥が出来ていない事も考えられますので、注意が必要です。
<色落ちと色むらが出来てしまう>
ダウンジャケットの洗濯後の色落ちと色ムラになってしまう原因は、皮脂や汗などの汚れがしっかり落とせていない事が原因のひとつです。
皮脂や汗などが残ってしまっている状態だと生地が劣化してしまいます。
生地の傷みの部分が退色してしまうため色落ちや色ムラをしてしまった状態になっている事が多いのです。
皮脂や汗などの汚れをしっかり落としておくことで防ぐことができますね。
また生地にあった洗濯洗剤を選ぶことも大きなポイントになってきます。
<中の羽毛が固まって団子状になる>
中の羽毛が偏って丸まってしまう原因は脱水時に原因があります。
水分を含んだ羽毛が偏り、団子になったまま乾燥させると起きてしまうのです。
脱水の前に一度この水分を含んで固まっている羽毛をしっかりほぐして形を整えましょう。
その後干すまたは乾燥機にかける事で防げるのです。ひと手間ではありますが重要ポイントです。
<ダウンジャケットの撥水加工がとれる>
洗濯をすることで撥水加工が取れてしまう場合もあるのですが、撥水加工と防水加工の違いは知っていますか?
撥水加工と防水加工の違い
<撥水加工>
生地の表面に加工されている水を弾いてくれる加工で通気性がよく蒸れない
<防水加工>
生地の裏側に加工されていることが多く水を通さない加工で通気性が悪い
ダウンジャケットに加工されているのは撥水加工が多く水を弾いてくれます。
この撥水加工に関しては洗濯で取れてしまった可能性も低くはないのですが日常の生活で落ちてしまっていることも考えられます。
気になる方は撥水加工スプレーなどをしてお手入れしましょう。
このようにダウンジャケットの洗濯を失敗しない様にするにはあらゆる注意が必要です。
自宅でも洗濯ができるポイントと注意点をお教えします。
ダウンジャケットの洗濯を自宅でチャレンジする方法

ダウンジャケットの洗濯を自宅でも出来るように手順や洗濯アイテムの紹介、また失敗しない為の注意点を解説します。
ダウンジャケットの洗濯を自宅でしてみようと考えている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
そのダウンジャケットは洗濯できる?洗濯表示の確認
ダウンジャケットの洗濯は自宅で出来るものと出来ないものがあります。
まずはお持ちのダウンジャケットが自宅で洗えるかどうかの確認は必須です。
洗濯の前に洗濯表示を見られる方は少ないのではないでしょうか?実は私は恥ずかしながら洗濯表示マークの意味も知りませんでした。
そんな方のために、ここではダウンジャケットの洗濯表示の意味をお教えします。ご確認ください。
洗濯表示マーク(洗濯・水洗い可)があるもののみ洗濯が可能です。
- 洗濯桶に手が描いている
- 洗濯桶の中に温度が描かれている
- 洗濯桶の中に温度と下に一本線がある
- 洗濯桶の中に温度と下に二本線がある
ダウンジャケットにこのような表示マークがついていれば自宅で洗濯出来ます。
こちらの洗濯表示マークの解説をしていきますね!
- 液温は◯℃を限度 手洗いができる
- 液温は◯℃を限度 洗濯機で洗濯ができる
- 液温は◯℃を限度 洗濯機で弱い洗濯ができる
- 液温は◯℃を限度 洗濯機で非常に弱い洗濯ができる
失敗をしてお気に入りのダウンジャケットをダメにしない為にも必ず確認しましょうね。
ちなみにこの洗濯桶にバツが描かれているマークは自宅での洗濯は不可の洗濯表示マークです。
水洗いが不可の場合はドライクリーニングが出来るものであれば、クリーニング店でお任せしましょうね。
最後にダウンジャケットの素材を確認しましょう。
ダウンジャケットの素材がウールやツイードなどであれば、縮んだり、変色してしまったりする可能性が高いので自宅での洗濯はおすすめできません。
ダウンジャケットにピッタリな洗濯アイテム
次にダウンジャケットにピッタリな洗濯のアイテムのご紹介です。
ダウンジャケットを洗う際の洗濯用洗剤は、おしゃれ着用の中性洗剤を用意します。
襟や袖口をキレイにする際にスポンジもあれば便利です。
市販のものでオススメなのはオシャレ着用洗剤の「エマール」や「アクロン」です。
オシャレ着用の中性洗剤をご使用頂くことで失敗しにくくなります。
また、襟や袖口などの部分汚れは「ウタマロ洗濯石けん」など固形の石けんを使って先に前洗いをして汚れを落としておくとその後の洗濯がスムーズですね。
ダウンジャケットの洗濯方法の手順を教えます
ここからはダウンジャケットの洗濯方法の手順をご紹介します。
手洗いでする方法、洗濯機を使う方法、両方の洗い方をまとめましたので是非ご活用ください。
- 準備
- ぬるま湯で押し洗い
- すすぎ洗いと脱水
- 干し方
<準備>
初めにお手入れ前に準備をしていきましょう。最初に白い布に洗剤をつけてダウンジャケットの目立たない所をたたきこんでみましょう。
色がつく場合は自宅での洗濯は中止してクリーニングに出しましょう。
確認が終わったらフードを外せるものは外しておきましょう。ジャケットと一緒に洗うのではなく、別々に洗いましょう。
固形石けんや中性洗剤を溶かしたものと、スポンジを使って汚れのひどい襟、袖口を軽くたたくようにあらかじめ落とせる汚れを落としておきましょう。
最後にダウンジャケットを裏返してボタンやファスナーをしめます。これで準備完了です。
<ぬるま湯をためて押し洗い>
中性洗剤を溶かしたぬるま湯を浴槽などにためて、下準備をしたダウンジャケットを軽く畳んでゆっくりと浸けましょう。
この時、羽毛はなかなか水を吸わないので手でしっかり押さえて吸収させていくことがポイントですね!
そして、押し洗いをします。ポイントはもみ洗いやこすり洗いではなく、押し洗いです!
もみ洗いやこすり洗いは摩擦が起きてしまいます。生地や羽毛を傷める原因になるので必ず押し洗いです!
洗い終われば洗濯機に入れて軽く脱水(1分以内)しましょう。脱水することで、すすぎの泡切れをよくする効果があります。
<すすぎ洗いと脱水>
すすぎも押し洗いが基本です。お湯を入れ替えてすすぎを2.3回繰り返します。しっかりとすすぎ洗いをしましょう。
すすぎも押し洗いが大切です。中の羽毛が固まって団子にならないようにその都度広げながらすすぎましょう。
柔軟剤は最後のすすぎの時に入れるのがいいですね。
ふわふわにしたくて柔軟剤をたくさん入れたくなりますが、入れすぎてしまうと逆にダウンが膨らまくなるので気を付けましょう。
すすぎ終わればダウンジャケットを押してしっかり水気を絞ります。
最後にタオルに挟んで、タオルに水気を吸い取り軽い脱水を行います。
<干し方>
洗濯が終わればすぐにシワを伸ばしましょう!羽毛に空気を入れるイメージで振りさばきましょう。
少し厚みのあるハンガーを使って型崩れの防止をしながら風通しのいい日陰に干します。
2.3日かけて奥までしっかり乾かすのが大事なポイントです。
生乾きになるとカビが発生する原因になり、嫌な臭いがしてしまう場合もあるのでしっかり乾燥させましょう。
また乾かす際は裏返して干すと、中の縫い目など乾きにくい所もしっかり乾いてくれるのでオススメです!
数日経って完全に乾きましたらダウンジャケットをバサバサと空気を入れるように振りさばきます。
よりふんわりとした仕上がりにするために大事なポイントなんです。
最後の押し上げに防水スプレーをして、乾かすことで、防水&汚れ防止になりますよ。
- 準備
- 洗濯機に投入(洗い&すすぎ)
- 脱水
- 干し方
やはり手洗いは時間と手間がかかります。時間に余裕がないときに洗濯機を使用してダウンジャケットが洗えたら助かりますよね。手順をご紹介します。
<準備>
手洗いの時と同じです。最後にファスナーをしめたら、形を整えておりこみましょう。おりこんだダウンジャケットを洗濯ネットに入れたら準備OKです。
<洗濯機に投入(洗い&すすぎ)>
洗剤も、手洗いの時と同じく中性洗剤で洗いましょう。洗濯のモードは必ず「手洗い」か「ドライ」モードで行います。
力が強すぎるとダウンジャケットを傷めてしまう可能性があるので、通常より優しく洗えるモードで洗濯してください。
洗濯機の機種によっては、名前が違うものがあるのでその際は「丁寧」や「ソフト」などで洗いましょう。
また先に洗濯機に水をためてダウンジャケットを何度も手で押してしっかり沈めましょう。
水に浮いてしまうのでしっかり洗濯機の中で沈んでいることを確認しましょう。
<脱水>
脱水は、1分以内に設定しましょう。長い時間の脱水に設定してしまうと、ダウンジャケットの羽毛が偏ってしまう場合があります。
必ず脱水は短い時間で何度か繰り返し行うのがコツです。
<干し方>
干し方に関しては手洗いの時と全く同じで大丈夫ですので、参考にしてみて下さい。
洗濯機で簡単に洗うことができるととても時短になりますよね。
また手洗いでも洗濯機で洗う場合でも脱水の工程がひと手間ですがダウンジャケットの洗濯を失敗しない重要ポイントですね!
ダウンジャケットの洗濯はコインランドリーに任せよう

ダウンジャケットの洗濯を失敗してしまったり、しばらく着たダウンジャケットはへたってきたりしますよね。
ぺしゃんこになったダウンジャケットを簡単に復活させたくないですか?
結論からいいますと、ダウンジャケットの洗濯はコインランドリーで乾燥させるとふわふわに復活させる事が出来ます。
洗っていないダウンジャケットがへたってくるのには理由があります。
汚れがたまって羽毛同士がくっついてしまっている状態になっている可能性があるのです。
また洗濯で失敗した場合でも、もう一度手順を守って洗濯をやり直すことで復活する可能性もありますよ!
改めてダウンジャケットの洗濯した後コインランドリーの乾燥機を使ってふわふわにしましょう。
使う乾燥機は回転式のものを選びましょう。温度は低温で行ってください。
このときも、忘れてはいけないのがなるべく短い時間で仕上げる事です。
ぐるぐると回転して乾かすと空気もたっぷり入り、ふわふわに復活して着心地もよくなります。
この時に新しいテニスボールも一緒に乾燥機にかけるとふわふわになります!
テニスボールを一緒に入れることで固まった羽毛をテニスボールがほぐしてくれます。
ほぐれた羽毛の隙間に空気を送り込んでくれるので、よりふわふわになるというわけです。ぜひ試してみてください。
費用は少しかかりますが、クリーニング店ほどではなくまとめて乾燥できます。
結果、ダウンジャケットの洗濯の仕上げはコインランドリーの乾燥機が特にオススメというわけなのです。
まとめ

- ダウンジャケットを洗濯する前に失敗の例を知ることで防ぐことが出来る
- お持ちのダウンジャケットが洗濯できるのか必ず洗濯表示の確認をする必要がある
- 洗濯にぴったりなアイテムを使うことでダウンジャケットの洗濯の失敗防止になる
- ダウンジャケットの洗濯の失敗をしない為には必ず手順を守る事が大事
- 時間に余裕がないときはコインランドリーを頼るのも一つの手段
ダウンジャケットの洗濯は手順と使うものを間違わなければ自宅でも出来る事がわかりました。
冬に活躍したお気に入りのダウンジャケットを自宅でしっかりお手入れすることで翌シーズンも気持ちよく着る事が出来ますよね。是非ご活用ください。