寒い冬を乗り切るためには暖房器具は欠かせませんが、電気代が高いとお困りではないでしょうか。
私も冬になると毎月、明細を見て寒さとは違う意味で震えていました…(笑)
実は暖房器具を目的によって使い分けることで電気代を抑えることができるんです!
少しでも電気代を抑えて一緒に快適な冬を過ごしましょう!
この記事では、暖房器具を電気代の高い順に紹介し、なぜ高いのかどういう使い方をすれば電気量を抑え節約することができるのかを解説します。

なんで高い順なの?
もちろん電気代を高い順に見ていく理由がちゃんとあります。
高いものが何かを知った上で、その暖房器具の特徴や節電方法が分かればより効率的に節約することができるからです。
暖房器具の上手な使い方で体もお財布も暖かくしていきましょう。
電気毛布は電気代が少なくてすぐに温まるので、寒がりの人にはありがたいアイテムですよね。
電気毛布はひざ掛けぐらいのサイズが多いのですが、こちらは大判サイズです。
体中を温めることができますよ。

暖房器具を電気代が高い順に紹介!特徴を比較しよう

早速、電気代の高い順に暖房器具を並べてみました!皆さんのお家にある暖房器具はどうでしょうか。
高い順 | 暖房器具 | 1時間あたりの電気代 |
1 | セラミックファンヒーター (シャープ:HX-PS1) | 約17円(弱) / 約37.2円(強) |
2 | エアコン (三菱電機:MSZ-ZW2521)8畳用 | 約16.2円 (約3.2〜45.8円) |
3 | カーボンヒーター (山善:DC-W092) | 約14円(弱) / 約27.9円(強) |
4 | オイルヒーター (デロンギHPより) | 約12.6円(8畳) / 約16.1円(10畳) |
5 | パネルヒーター (ROOMMATE:RM-113A) | 約12.4円(弱) / 約31円(強) |
6 | 電気カーペット (パナソニック:DC-2NKC1)2畳 | 約7.1円(中) / 約10.3円(中) |
7 | こたつ (山善:EYC-8060) | 約2.5円(弱) / 約5円(強) |
8 | 電気ブランケット (コイズミ:KDH-50227) | 約1.6円 |
9 | 電気毛布 (パナソニック:DB-U31S) | 約0.7円(レベル3) / 約1.1円(強) |
今回調べた結果では、1時間あたりの電気代が一番高い暖房器具はセラミックファンヒーターという結果になりました。
大体の方のお家にあるであろうエアコンは、高い順では2番目となっていますね。そして同じ暖房器具でも幅があるという事もわかるかと思います。
電気代の計算方法を知って自分でも調べてみよう!

この電気代ってどうやって計算したの?
電気代の計算ってすごく面倒くさそうに思うかもしれませんが、実は簡単に計算できます。
「消費電力(kWh)×料金単価(円/kWh)」をするだけで1時間あたりの電気代が計算できるのです!
ちなみに現在の単価の目安は、31円/kWhなのでこの記事ではそれをもとに計算しています。
この目安単価は2022年7月22日に、全国家庭電気製品公正取引協議会が電力会社の料金改定を受け27円から31円/kWh(税込)に変更しました。
今回は一例として任意の機種の消費電力を調べ計算しましたが、より詳しく気になる方はお家の暖房器具の機種で消費電力を調べ計算してみるのもいいのではないでしょうか。
1時間あたりの電気代がなんとなくわかったところで、次にそれぞれの暖房器具の特徴についてみてみましょう。
それぞれの暖房器具の特徴から得意不得意を知ろう
先程の表を見て、じゃあ電気代が高い暖房器具の使用量を減らせばいいの?と思われたかもしれませんが、それでは快適に冬を過ごせません。
電気代を抑えるには、それぞれの暖房器具の特徴を知り、目的ごとに適切に設置・使い分けをすることが大事です。
では早速、特徴を見てみましょう。先程の表の高い順から順番に解説します。
<セラミックファンヒーター>
特殊加工され耐熱性が高いセラミックの中の電熱線に電気を通し、遠赤外線を放出することで部屋をあたためます。
スイッチを入れてからあたたまり始めるまでの速暖性が高く、またファンがついており温風が出るので狭い空間をあたためるのが得意です。
コンパクトなものが多く、持ち運びが簡単なのも嬉しいですね。
<エアコン>
温風を循環させ空間全体をあたためることができます。
あたたまるまでに時間はかかりますが、温度管理もしやすいのでリビングなど広い空間をあたためるのに向いています。
乾燥しやすいのでエアコンを使う際には加湿器と併用するなどするといいでしょう。
<カーボンヒーター>
炭素繊維という熱効率の高い繊維を発熱体として使用しており、遠赤外線によりあたためます。
遠赤外線により身体の芯まであたためてくれるので、冷えやすい足元などをピンポイントであたためる使い方が適しています。
暖房機能は低いのでエアコンのように部屋全体をあたためるのには向いていません。
<オイルヒーター>
その名の通りオイルであたためる暖房器具です。
フィンがついている密閉容器にオイルが入っており、電気の熱でそのオイルをあたためパイプ内を循環させることで熱を放出します。
そのためあたたまるまで時間はかかりますが、静音性も高く空気を乾燥させたり、汚したりしにくいという利点があります。
<パネルヒーター>
パネルを電熱線で発熱させ輻射熱を放出することで周りをあたためてくれます。
近くのものをゆっくりとあたためるような作りになっており、また薄型のものが多いので机の下などに設置し足元をあたためるのに適しています。
<電気カーペット>
カーペットの内部に電熱線があり、そこに電気を通すことで表面があたたかくなります。
カーペットに座ったり転がったりすることであたたかい部分が直接体に触れるので、室内温度が低めの場合も体感温度を快適に維持することができます。
カーペットの表面だけがあたたまるので部屋全体の温度はあまり上昇しません。
<こたつ>
テーブルの下に電気ヒーターが内蔵されており、テーブル全体をこたつ布団で覆いこたつ内部の空間をあたためます。
密閉された空間をあたためるため速暖性に優れており、限られた空間を作ることで少しの電気であたためることができるので、非常に効率のいい暖房器具です。
<電気ブランケット>
電気カーペット同様に、内部の電熱線に電気が通ることであたたかくなります。
軽いので肩にかけることで、身体をあたたかく包み込むことができ、少し肌寒い時などにおすすめです。
コードレスのものも多いので使う場所を選びません。丸洗いできるものなどもあり、お手入れも簡単で助かりますね。
<電気毛布>
電気毛布もカーペットやブランケット同様に内部の電熱線によってあたたかくなります。
毛布として布団の中で使用できるので、しっかり身体を覆うことで足元だけじゃなく身体全体をあたためることができます。
ホットカーペットと同じく場所を移動させることはあまりないので、決まった場所をあたためるのに向いています。
暖房器具によってあたたまり方や向いている場所、適した使い方が全く違うのが分かりますね。
暖房器具の得意・不得意を考えずに使うとなかなかあたたまらないだけではなく、その分電気代も多くかかってしまうので注意しましょう。
私も過去を振り返ってみると、エアコンとセラミックファンヒーターを併用して空間をあたためすぎていることがありました。
他にも、エアコンで部屋が十分あたたかくなっているのにこたつにも入るなど、もったいない使い方をしていたなと反省します。
次はそれぞれの特徴にあったおすすめ使い方をご紹介します。
暖房器具は電気代を節約するために使い分けよう!

目的に応じて適切に使用することで電気代を節約できることはもちろん、過剰に部屋をあたためすぎることもないので体調を崩したり、空気が乾燥しすぎたりすることなども防げます。
目的別におすすめの暖房器具をまとめましたのでご覧ください。
<空間全体をあたためたい場合>
- 広い空間→エアコン
- 狭い空間→セラミックファンヒーター・オイルヒーター
<一定の場所をあたためたい場合>
- 電気カーペット
- 電気毛布
<短時間だけポイントであたためたい場合>
- カーボンヒーター
- パネルヒーター
<メインをつけるほどでもない場合や、補助的に使いメインの設定温度を下げたい場合>
- こたつ
- 電気ブランケット
こうして見ると、広い空間をあたためるのに向いているのはエアコンのみですね。
そのため基本的には主にエアコンで部屋全体をあたため、他の暖房器具はスポット使いをすることをおすすめします。
そうすることで効率的にあたたまりますし、電気代の節約にも繋がります。
脱衣所などの狭い空間はセラミックファンヒーターやオイルヒーターを使用、リビングでも電気ブランケットを併用しエアコンの設定温度を下げるなどの工夫をするといいでしょう。
電気代だけでみると、セラミックファンヒーターやエアコンは効率の悪い暖房器具のように思えますがそうではありません。
それぞれの暖房器具にはあたためられる範囲の違いや速暖性の違いがあるため、目的に応じた使い分けを意識することが大事です。
あたためたい空間の広さや目的(足元をピンポイントであたためたい等)で使用する暖房器具を選ぶと、だいぶムダを減らせますのでぜひお試しください。
電気代の節約のために手軽にできること3選
上記では電気代を節約するために、目的別に使用する方法をみてきましたが、他にも手軽にできる方法があります。ここでは3つ紹介します。
- 定期的に暖房器具の掃除をする
- 使わない時はコンセントから抜く
- 「省エネ機能」付きのものを選ぶ
どちらも難しくなく行うことができそうですね。詳しくみてみましょう。
<定期的に暖房器具の掃除をする>
暖房器具の掃除はとても大切です。清潔に保つことは故障を防ぐだけでなく電気代にも大きく関わります。
埃がフィルターやファンなどに溜まってしまうと、性能を十分に発揮できず余計な電力を使用してしまう場合もあります。
私の場合は夏だったのでエアコンの冷房ですが、掃除を怠ったためにエアコンの調子が悪くなり全然風が吹いて来なくなってしまったことがあります。
全然涼しくならないので必要以上に設定温度を下げた結果、いつもより電気代が高くなってしまったということがありました。
そうならないためにも、皆さんはぜひこまめに掃除をするようにしましょう。
<使わない時はコンセントから抜く>
使っていなくても、プラグがコンセントに刺さっているだけで電力を消費する暖房器具もあります。そういった電力のことを「待機電力」といいますが、とてももったいないですよね。
使わない時はプラグをコンセントから抜くという意識を持つようにしましょう。
<「省エネ機能」付きのものを選ぶ>
これは今持っている暖房器具ではなく、今後買う時に気をつけるポイントです。
省エネ機能とは、エアコンであれば「エリア空調機能」や「自動清掃機能」などが当てはまります。
- エリア空調機能…センサーやカメラで人を感知しその場所をピンポイントで温めてくれる
- 自動清掃機能…フィルターを自動で掃除してエアコンを効率よく稼働させるてくれる
手間なく電気代の節約につながるだけでなく、非常に便利な機能ですのでぜひ次回購入時には検討してみてください。
大判サイズなので、ちょっとしたお昼寝で上掛けとしても使えます。
部屋全体を温めるわけではないので無駄な電力を使いません。
あなただけを温めてくれる着る電気毛布です。

暖房器具の電気代は電力会社の見直しで安くできる

暖房器具を目的別に正しく使用していてもまだ電気代が高い、そんな時は電力会社を見直すのも一つの方法です。
2016年4月に電力自由化が実施され、消費者は自由に契約する電力会社を選べるようになりました。
電力会社によってさまざまなプランが出ていますので、ご自身に合ったプランを選ぶことができます。

知らない電力会社にしてちゃんと今まで通り使えるの?
大丈夫です。供給される電気の質はどの電力会社でも全く変わりませんのでご安心ください。
自分のライフスタイルに合った割安な電力会社に上手に切り替えられると、電気の料金単価そのものが下がるので、暖房器具だけでなく家全体の電気代がまるっと安くなります。
でもどの電力会社にすればいいのかわからない、と迷ってしまわれる方のために、複数の電力会社の料金プランをシュミレーションしてくれるサイトもあります。
暖房器具だけでなくお家全体の電気代を見直したい方は一度試してみるのもおすすめです。
まとめ

- 暖房器具の電気代が高い順に特徴を比較し節約法を紹介
- 電気代を高い順に知ることで、それぞれの特徴から効率的な節約方法が分かる
- 今回の調査ではセラミックファンヒーターが1時間当たりの電気代が一番高かった
- 「消費電力(kWh)×料金単価(円/kWh)」をするだけで1時間あたりの電気代が計算できる
- 電気代を抑えるには、暖房器具の特徴を知り、目的ごとに適切に設置・使い分けをすることが大切
- 暖房器具の掃除や使わない時はコンセントを抜く、省エネ機能付きのものを選ぶことを意識すると節約につながる
- 電力会社の見直しで、暖房器具だけでなく家全体の電気代が安くなる可能性がある
自分の家にある暖房器具が、今回調べた電気代の高い順の上位にあるからといって落ち込む必要はありませんよ。
それぞれの暖房器具の特性に応じ、適切に設置・使用することで電気代を抑えることができます。
暖房器具をうまく活用し、寒い冬をお得に乗り越えましょう!
着る電気毛布と言われるように大判サイズで全身を温めてくれます。
かわいいデザインにも癒やされますよね。
電気代も節約できる電気毛布で今年の冬を乗り切りましょう。
