久しぶりに出したブーツの内側にカビが生えていたらどのように対処すればいいのでしょうか。

ブーツの内側のカビを取る方法って?水洗いしていいの?
ブーツの内側のカビは乾いた布で拭き取ります。水洗いはしてはいけません。
なぜならカビは湿気を好むため、水洗いをすることで増殖してしまうからです。
また、カビは日々のメンテナンスや保管状況によって防ぐことができます。
カビは約8万種類世界に存在していると言われています。
除去しやすいカビもあれば、跡が残ってしまい対処が難しくなってしまうカビも存在します。
どんな種類のカビであっても、まずは発生させないことがブーツを長く履くための秘訣です。
この記事では、カビが発生する原因から予防法まで、正しくカビを落とす方法と共にお伝えしていきます。
ブーツのお手入れに使える靴用ブラシはいかがですか?
ブーツだけでなく、普段の靴にも使えるので1個持っておくと重宝します。
普段の目立たない汚れでも弾力性のある馬毛でしっかり落とすことができますよ。
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ブーツのカビが内側に生える原因と発生条件

カビは世界に約8万種類も存在しているなんて驚きですよね。
主にブーツに発生しやすいのは、白カビ、緑カビ、黒カビ、赤カビと言われています。
除去しやすいのは、白カビ、緑カビと言われ、逆に黒カビや赤カビは、一度生えてしまうと跡が残ってしまうため、対処が難しくなってしまいます。
そもそも、ブーツの内側にカビが生える原因はブーツの保管状態と普段のお手入れ不足です。
「敵に勝ちたければ敵を知れ!」とも言いますよね。一緒にみていきましょう。
内側のカビの発生原因はブーツの保管状態と手入れ不足
カビが生える原因として以下4つの状況があげられます。
- ブーツに水分が残ったまま靴箱に閉まってしまう
- 通気性の悪い場所で保管している
- ブーツの素材が革でできている
- 毎日同じブーツを履いている
「ほとんど当てはまっている…」という方もご安心ください。私は全て当てはまっていました(笑)
この記事を読めばカビの対処法がわかります。ひとまず一つずつ解説していきます。
<ブーツに水分が残ったまま靴箱に閉まってしまう>
雨でブーツが濡れてしまった時、しっかりと乾かさずに通気性が悪い靴箱で保管すると、ブーツにカビができてしまう可能性があります。
カビは水気のある場所を好むため、水分が残ったままということは、カビの胞子が増えている状態です。
ほうっておくと、目に見える形となって私たちの目の前にやってくるのです…。
<通気性の悪い場所で保管している>
カビは湿度の高い場所を好むため、通気性の悪い場所においていると、カビが生えてしまいます。
ブーツの内側は、湿度が高くなりやすいため注意しなければなりません。
ビジネス靴の内側の湿度は99%という実験結果も明らかになったそうです。
<ブーツの素材が革でできている>
「革」がカビの栄養源になってしまい、カビが生えてしまう原因になります。
革のブーツにも種類がありますが、本革と合皮のどちらも該当します。
革の成分には、コラーゲン、エラスチン、ケラチンなどのたんぱく質が含まれており、それらがカビのエサとなってしまいます。
本革のブーツの方がカビは生えやすいので注意が必要です。
<毎日同じブーツを履いている>
毎日、同じブーツを履いていると、内側に汗が蓄積されてしまいます。その汗もカビの栄養源になるようです。
通気性が悪いブーツは、染み込んだ汗が乾きにくいため、カビの餌食になってしまいます。
カビにとって手入れされていないブーツは、居心地の良い条件が揃っているようですね。
この事を知るまでは同じブーツを毎日履いていました。
毎年「冬になったらお気に入りのブーツを1足買う!」という自分ルールがあり、一年を通して「今年はどのブーツを買おうかな?」と考えています(笑)
そのため、新しいブーツを買えたときは本当に嬉しくて、毎日のように履いていました。
しかし、ここにある通り「毎日同じブーツを履く」はカビの発生原因の一つです。
私のブーツも久しぶりに出したら、カビが発生していたこともありました。その時は、ブーツのカビが取れるものだと知らず、泣く泣く手放しました…。
もっと早く対処法を知っておけばよかった!と後悔しています。皆さんには私のような思いをしてほしくないので、是非この記事を読み進めてみてくださいね。
次にカビが生える条件について解説していきます。
ブーツの内側にカビが生える条件!湿度と栄養に注意
主に下記4つの条件でカビは発生してしまいます。
- 湿度…湿度60%を越えるとカビが発生しやすい。
- 栄養…栄養がなければカビも生きられない。皮脂などの有機物質が栄養源になってしまう。
- 温度…20℃~30℃が最適。25℃が一番発生しやすい。
- 酸素…カビも生きているため、真空状態では死滅する。
「温度」に関しては、私たちにはどうすることもできません。
靴箱にエアコンを設置するわけにもいきませんし、対処のしようがないので諦めましょう。
真空状態で生活できないため、「酸素」も難しそうです。
では、私たちがカビを発生させないためにできることは、なんでしょうか。
私たちがカビを発生させないためにできることは、「湿度」と「栄養」をコントロールすることです。
それには、「湿度を低くすること」と「カビの栄養である様々な汚れをためないこと(掃除)」が必要となってきます。
湿度は60%以下にしても、通気性の悪いところや空気が循環していない場所だとカビが発生することもあるそうです。
通気性が良くなるような工夫も加えて必要になってきます。
ブーツのカビに丸洗いはNG!正しい落とし方はふき取り

カビという敵を知ったら、次は倒し方です!ブーツにカビができてしまったら、ついつい水で丸洗いしてしまいそうですが、それは逆効果です。
乾いた布でふき取ることが、ブーツのカビの正しい落とし方です。
カビを落とす際の注意点も含め、ご紹介していきます。
実はブーツの丸洗いはカビの繁殖を手伝っている
ブーツにカビが生えていたら、ついつい水で丸洗いしたくなりますよね。
私は「汚れは、水洗いをしておけば落ちる!」というイメージがあるため、大体の汚れは水洗いをしてしまいます。
汚れは「早く」そして「簡単」に落としたいものです。
しかし、ブーツのカビは水洗いしてはいけません。
水で丸洗いしようとすると、カビが増殖します。
水で丸洗いすることにより、先ほどのカビが生える条件のひとつである「湿度」の後押しをしている状態になりカビが繁殖してしまいます。
実際にやってみると、最初はカビが消えているように見えるかもしれません。しかし、カビは落ちているどころか繁殖しているのです。
表面のカビは落ちていても、根を張ってしまっているカビの場合は奥の方に届かず、繁殖を手伝ってしまいます。
その日は綺麗でも、次の日にはカビが増えてしまったブーツになっている可能性もあります。
カビを落としたいのであれば、水洗いは絶対に避けましょう。
では、水洗いをせずにカビを落とすにはどうしたらいいのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
乾いた布でふき取る!ブーツを丸洗いせずカビを落とす
それでは、いよいよブーツのカビの落とし方についてご紹介します。
カビを取る際は、屋外で行い、マスクを着用するようにしましょう。
カビを吸ってしまうと、健康に被害が出てしまう場合もあるため、きちんとマスクを着けてからカビを落としていきましょう。
- 乾いた布やコットンに皮革用除菌スプレーを染み込ませてカビをふき取る
- 靴全体を拭いて消毒する
- 風通しの良い屋外で2~3日乾燥させる
- 仕上げに防水スプレーをかける
最初に、カビが広がらないように外側から内側へとふき取りましょう。逆向きにふかないよう注意が必要です。
数カ所カビが生えている場合は、一度カビをふき取った部分を再度使用しないようにしましょう。カビが増える可能性があります。
また、皮革用除菌スプレーは、色落ちする可能性があります。大切なブーツが色落ちしてしまったら、ショックですよね。
一度目立たないところでテストし、確認してから使用するようにしましょう。
乾燥させる際、しっかりとカビを落としたい方は1週間乾燥させた方がいいです。
紫外線はカビを殺してくれる効果があるため、天気がいい日に外で乾かすようにしましょう。
皮革用除菌スプレーは代用可能だけど効果は弱め
先ほど、カビをふき取る際に、皮革用除菌スプレーがでてきましたが、お持ちでない方も多いのではないでしょうか。
皮革用除菌スプレーは、消毒用のエタノールや、エタノールが主原料の除菌スプレーでも代用可能です。
お家であるものを使える方が便利でいいですよね。
ただ、皮革用除菌スプレーに比べると効果が薄いと言われています。確実にカビを落としたい場合は、使わない方がよさそうですね。
また皮革用除菌スプレー同様、色落ちする可能性もあるため、事前に色落ちチェックも欠かさず行ったほうが安心ですね。
代用品として間違いやすいのが「アルコール除菌スプレー」です。
特に革製品にアルコールをかけてしまうと、色落ちや劣化、ひび割れなどの原因になってしまうため使わないようにしましょう。
革にアルコールが浸透すると、アルコールが揮発する際に油分や染料も一緒に抜けてしまいます。
一度色落ちしてしまうと、修復するのが難しいです。
また、アルコールには油分を除去する効果もあります。革の油分が少なくなってしまうと、乾燥しやすくなり、ひび割れしやすくなってしまいます。
大切なブーツの2次被害を出さないためにも、アルコール除菌スプレーは使わないようにしましょう。
靴での使用が一般的ですが、レザーの上着やバックにも使用できます。
レザーアイテムが好きな方は、靴用と他用の2つ持っていると便利かもしれません。
初心者でも扱いやすいアイテムなので、とても使いやすいですね。
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ブーツのカビの対策は環境と日々のメンテナンス

カビの取り方までみてきましたが、完全に乾くまで時間がかかりますし、できればカビ取りなんてしたくありませんよね。
結局のところ、ブーツにカビが生えないように対策をするのが一番です!
ここではブーツのカビ対策についてご紹介していきます。
カビの対策6選!ブーツを長持ちさせる環境
ブーツのカビ対策についてまとめてみました。是非実践してみてください。
- 湿度を60%以下にする
- 1日に1回下駄箱の扉を開ける
- ブーツを素足で履かない
- ブーツに汚れやホコリが付いた場合はなるべく早く取る
- 雨で濡れてしまった時はしっかりと乾かす
- ブーツのお手入れをする
主に上記6つを普段から気を付けるとカビができにくくなります。
<湿度を60%以下にする>
靴箱に入れて収納する場合、下にすのこを置くことによって対処できます。除湿剤を一緒に入れておくことも効果的です。
<1日に1回下駄箱の扉を開ける>
先ほども述べた通り、湿度60%以下でも換気されていないとカビが発生してしまいます。
そのため、下駄箱の中を換気することもカビを寄せつけないポイントの1つとなってきます。
できれば1日1回10分程度開けておくといいでしょう。
<ブーツを素足で履かない>
素足で履くことによって、汗がつきやすくなります。汗や皮脂はカビの大好物です。
カビを発生させないためにも靴下を履いてからブーツを履くようにしましょう。
もしも、素足で履く場合は、内部に除菌スプレーをかけましょう。
汗や皮脂がカビの栄養にならないようにすることが重要です。
<ブーツに汚れやホコリが付いた場合はなるべく早く取る>
汚れとホコリもカビの栄養源になります。万が一付いてしまった場合は早めに取るようにしましょう。
<雨で濡れてしまった時はしっかりと乾かす>
濡れたままのブーツはカビが住みやすい環境になっています。まさにカビにとっての憧れの家です。
雨で濡れてしまったら、乾いた布で拭いてから、新聞紙などを詰めて乾かすようにしましょう。
乾いたら新聞紙は必ず取るようにしてください。印字のインクが内部の革に移ってしまう場合があるそうです。
<ブーツのお手入れをする>
カビは汚れが栄養源のため、定期的にお手入れをすることでカビが発生しづらくなります。
ブーツのお手入れは、頻繁に履くもので1ヶ月に1回、
あまり履かないものでも3ヶ月に1回お手入れするといいでしょう。
ブーツのカビを防いでくれる3つの対策グッズ
ブーツのカビを対策するための、お役立ちグッズを紹介します。グッズも併用して万全にカビ対策していきましょう。
防水スプレー
防水スプレーをすることにより、カビが好む環境を作りにくくしてくれます。
頻度は1ヶ月に1回がいいでしょう。この時、「満遍なく全体に」を意識してかけると効果が長持ちします。
完全に靴が乾いてから履くことが、1番のポイントだそうです。
靴ブラシ
カビが生える原因の「栄養」に当てはまり、ホコリなどの汚れを落とすことでカビを予防することができます。
また、履いている際に付着してしまうホコリや花粉は、そのままにしておくとブーツの素材を乾燥させてしまうようです。
ブーツを長持ちさせるためにも、履いた後はブラッシングをするようにしましょう。
除湿シート
除湿シートは湿気や水分を吸い取ってくれるため、カビができにくい環境を作ってくれます。
ブーツの下にひくものや、ブーツの中に入れシューキーパーとしても使える消臭・除湿シートなどもあります。
ブーツの形もキープできて、除湿をし防カビもしてくれるなんて、まさに神アイテムですよね。
まとめ

- カビが発生する条件は「湿度」「栄養」「温度」「酸素」の4つである
- ブーツの内側にカビができた際は水洗いをせずに乾いた布でふき取る
- 皮革用除菌スプレーはエタノールで代用できる
- ブーツのカビが内側にできないように1カ月に1回お手入れをする
- 定期的に換気をしながら除湿した場所に保管する
ブーツの内側にカビを発見してしまったらショックですよね。ですが焦らずにきちんと対応すれば、カビを取ることができます。
カビを気にせずにブーツを履き、寒い冬をおしゃれに楽しみましょう!
せっかくのお気に入りのブーツにカビが生えていたら嫌ですよね。
靴ブラシでホコリをはらってあげましょう。見えなくてもブラシをかけると意外にホコリがついているものです。
お手入れされているブーツは履いていて気持ちがよいです。また、品よく見えますよね。
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