防災でのボランティアによる問題を知り自分の行動に責任を持とう

生活・趣味

今、日本国内でも多くの自然災害があります。いまや防災には行政だけでなく、ボランティアの存在が必要不可欠です。

しかし、防災のボランティアによる問題は、情報収集不足により被災地や被災者に負担をかけてしまうことが問題となっています。

ボランティアといっても初心者から経験者までいろんな人がいます。そのためボランティア同士の意見の食い違いによる孤立も問題となっています。

そして今、防災の時にボランティアを必要としているのは、高齢者だけではありません。女性や子供も助けが必要としています。

こちらの記事ではボランティアに行きたい、行ったことがある方にも有用な情報を共有しています。

災害ボランティアに興味がある方は、ぜひ読んでみて下さい。

ボランティアで活動される方もお腹は空くものです。

しかし、だからと言って救援物資を食べることは許される行為ではありません。

被災地で活動されるならば飲食物は自分で持って行きましょう。

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防災でのボランティアによる問題と解決策を知ろう

防災の時に、ボランティアによってどんな問題が起こっているのでしょう。また、その問題の解決策についても見ていきましょう。

防災の時にボランティアによる問題は大きく3つある

まず、ここでいう『防災』とは、災害を未然に防ぐ被害の抑制だけではなく、被害の拡大を防ぐ被害軽減、被災からの復旧や復興までを含めています。

ボランティアで起こる問題ってどんなことがあるの?

  • 防災の時にボランティアがうまく機能せず被災地に負担がかかる
  • 防災の時のボランティアと被災者の間で感情摩擦が起こる
  • ボランティア間で意見交換をできる場所が少なく、意見を言うと孤立してしまう

様々な問題がありますね。各項目を1つずつ順番に見ていきましょう。

<防災の時にボランティアがうまく機能せず被災地に負担がかかる>

防災の時、多くの場合は地元自治体の社会福祉協議会などが中心となり、ボランティアセンターを設けてボランティアを募ります。

ですが、混乱している被災地ではすぐにボランティアセンターを開けないことも。

本当に必要な場所にうまくボランティアが送れないと意味がありませんよね。

ボランティアの経験が少ない人や初めての人は、現地の受け入れ態勢が整っていない段階で行っても、

効率的な活動ができず、むしろ現地の負担を増やしてしまう恐れもあります。

自分の体調管理も大切です。被災地、被災者のために!と頑張るのはとても素敵なことです。

ですが、頑張りすぎて体調を崩してしまうことは問題です。結局被災地に負担をかけてしまうことになるからです。

<防災の時のボランティアと被災者の間で感情摩擦が起こる>

例えば、私やあなたの家が水害を受け家の中や床下にたくさんの泥が流入したとします。

自分では泥だし作業はできないため、行政やボランティアの方が作業をしにきてくれますよね。

その時、技術不足で必要のない場所まで床材をはがされる、内装を泥で余計に汚されてしまうと、どんな気持ちになるでしょうか。

泥で汚れた家の中のものを、『がれき』や『ごみ』だと判断され、勝手に運び出されたり、雑に扱われたりするとどう思うでしょうか。

善意で作業してくれているボランティアの方に文句はなかなか言えないですよね。

でも自分にとって大切な家や思い出のたくさん詰まった家具や家財を、大切に扱ってもらえなかった気持ちは、辛い災害後の状況にさらに傷を残すでしょう。

<ボランティア間で意見交換をできる場所が少なく、意見を言うと孤立してしまう>

防災の時、ボランティアを行こうと思うひとたちは、最初はきっと「被災地、被災者のために!」と思い現地に出発するはずです。

現地には初心者から経験者まで様々なひとがいます。

経験者が、もっとこうすれば効率がいいのに、この作業のノウハウはよく知っているから教えてあげたいのに。

と伝えると嫌な顔をされたり聞き入れてもらえなかったりすることがよくあるそうです。

議論してより良い活動にしたいと思えば思うほど、孤立してしまい、うまく活動をできないという問題もあります。

防災の時にボランティアで起こる問題を解決する方法

上記で記載した問題はどのように解決していけばいいのでしょうか。

  • ボランティアに行く前にまず情報収集をしよう
  • 自分の行動に責任を持とう
  • 被災地や被災者の立場になって物事を考えよう
  • 意見交換にはSNSを利用しよう

ではこの解決策を1つずつ見ていきましょう。

〈ボランティアに行く前にまず情報収集をしよう〉

防災の時、現地は混乱しており電話での問い合わせは負担になります。まずは自分でネットを使い調べましょう。

全国社会福祉協議会(全社協)は、『まずは自分自身で被災地の情報を収集し、現地に行くか行かないかを判断すること』と呼びかけています。

全社協のHPには、各地のボランティア募集状況がのってあります。募集対象を近隣住民に限るところもあるため、募集要項をみてから自分の行ける場所を決めましょう。

また、被災地までの公共交通機関や道路状況はどうなっているのか、宿や飲食店は営業しているのか、なども事前に調べてから出発しましょう。

引用:全社協被災地支援・災害ボランティア情報 引用:全国社会福祉協議会(全社協)

〈自分の行動に責任を持とう〉

全社協では、災害ボランティアの方々にこのように呼びかけています。

災害ボランティア活動には大きな期待が寄せられる一方で、ボランティア活動が被災地の人々や他のボランティアの負担や迷惑にならないよう、ボランティア一人ひとりが自分自身の行動と安全に責任を持つ必要があります

ボランティアに来ている人が、被災地の方々が心待ちにしていた非常食や物資を使用していたら、被災者はどう思うでしょうか。

また、自分ひとりが勝手な行動をしたら、他のボランティアの人はどう思うでしょうか。

被災地に出かける前に、自分の食料や飲み物と宿の確保ができているのかもう一度考えましょう。

場所によっては、宿や飲食店を開けられる状況だがお客さんが入っていない場合もあります。

そのような場合には、現地で宿や飲食店を利用する、というのもまた支援の1つになるかもしれません。

〈被災地や被災者の立場になって物事を考えよう〉

自分の大切なものを雑に扱われたらどう思いますか?

私は、家族や友達が自宅に遊びに来たとき、大事にしているものを丁寧に使ってもらえたら、とてもうれしい気持ちになります。

逆に、雑に扱われたり壊されたりしたら、とても悲しい気持ちになります。

被災者の方は、すでに災害により大切なものを多く失い辛い思いをしています。例え汚れたり、壊れたりしているものでも、それは大切なものかもしれません。

あなたが活動しているのは、『災害で被害を受けた場所』である前に『人の家』だということを忘れないようにしましょう。

勝手に運び出したり、処分をしたりはせず、住人の意思を尊重しましょう。

〈意見交換にはSNSを利用しよう〉

経験者からのアドバイスはとても貴重なものです。ですが、時には人の意見を上手に聞き入れられないときもあります。

自分も一生懸命頑張っているのに、『これができていない!もっとこうして!』と言われると嫌な気持ちになることもありますよね。

今は、ボランティアごとに活動指針や技術標準を打ち出していたり、成功例をSNSであげたりしている人もいます。

感じたことをすべて直接言うのではなく、SNSに書き込んでみてはどうでしょうか?

あなたの書き込みが他のボランティアの目に留まり、うまく機能すれば、それは間接的に被災地のためになります。

そうすれば、嫌な思いをすることなく、あなたの培ってきた技術や知識が誰かの役に立つのです。

現地だけでなく募金や物資提供も立派なボランティア

国内が災害で辛い思いをしているとき、自分も何かしたい。

でも時間的なことや金銭的なこと、自分の生活を考えると、現地に行くことができずもどかしい、そんな思いをしたことはありませんか?

でも防災の時のボランティアは、現地でできることばかりではありません。あなたが今いる場所からでも、できることを始めてみましょう。

  • 物資提供や物資の仕分け
  • SNSを通して被災地にメッセージを送ろう
  • お金に余裕がある場合は寄付や募金も1つの方法

上記なら現地に行けなくてもお役に立てるかもしれませんね。

〈物資提供や物資の仕分け〉

救援物資を送るときは、個人的に送る前にまず周囲で物資を募っている場所がないか確認しましょう。

地域の学校や職場でまとめて送っている場合もあります。集めた物資を送る前に仕分けする作業をしているところもあります。

物資はなんでもかんでも送ればいいというものではありません。

生ものや賞味期限の近いもの、割れやすいものなどは送らないようにしましょう。

送る際には、品名や数量を書いたリストが同封されていれば、受け取る側はきっと助かるでしょう。

〈SNSを通して被災地にメッセージを送ろう〉

防災の時、ふと1人になり辛い思いをしている被災者の方にメッセージを届けましょう。

今は、SNSが発達し、誰でもどこからでも情報がみられるようになりました。あなたの送るそのメッセージが、被災者の心を少しでも温かくするかもしれません。

できる支援はお金のかかることだけではないのです。

〈お金に余裕がある場合は寄付や募金も1つの方法〉

復興のためにはお金が必要です。無理をしてまで寄付や募金をする必要はないと思いますが、少ない金額でも集まればそれは大きな金額になるでしょう。

その時自分にできることを考えて行動しましょう。

寄付や募金をする際には詐欺サイトに気をつけて下さいね!

防災でのボランティアの服装は自分自身の身を守れる事

防災の時にボランティアに行く、といっても起こる災害により必要な支援は様々です。

ボランティアってどんな服装で行けばいいの?

ここでは一般的に必要とされる服装と物品をご紹介していきます。

防災の時のボランティアの服装は長袖長ズボンがベスト!

災害現場には、がれきやごみ、火災で発生した際のすすなどが散乱しています。

また、夏だと日焼けや火傷のリスクがありますし、冬だと寒さもあります。

基本的には服装は『長袖長ズボン』で参加しましょう。

もちろん汚れることも多いので、着替えと、寒さ対策の為の上着なども持参しましょう。

防災の時のボランティアには自分の身を守るものを持参しよう

前述したとおり、ボランティア先はどんな危険な状況か分かりません。服装だけではなく、自分の身を守る最低限の準備はしていきましょう。

  • ヘルメット
  • 長靴
  • 感染症から身を守るグッズ
  • スコップやヘッドライトはあると重宝する

<ヘルメット>

どうしても作業中は下を向くことが多くなります。ですが防災の時の現場はどんな危険があるか分かりません。

頭上からの落下物に備えてヘルメットは着用しましょう。

貸し出しているボランティア先もありますが、数やサイズには限りがあります。自分にあったものを準備していきましょう。

<長靴>

足元はがれきやごみに混じり鋭利なものが潜んでいる可能性もあります。

また、泥や雨でぬかるんだ地面は滑りやすく、長靴以外だとすぐに浸水し作業がしにくくなります。

<感染症から身を守るグッズ>

泥の中には様々な感染症がひそんでいます。また、防災の時、被災された方は身体的・心理的に衰弱しており免疫力が低下するため、風邪や病気になっている場合もあります。

自分の身を守る為に、目・口・肌を露出しないようにしましょう。

マスク・ゴーグル・ゴム手袋などを準備するといいと思います。

<スコップやヘッドライトはあると重宝する>

準備をしているボランティア先もありますが、数には限りがあるので、荷物に余裕があり持参できる場合には持参した方がいいと思います。

ヘッドライトは床下停電の作業時に役に立ちますよ!

災害ボランティアとして活動しているときも2次災害にあわないとは限りません。

自分自身の身を守るためにも非常食は持って行きましょう。

ボランティア日程よりも少し多めに持って行くと安心ですね。

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防災でのボランティアは高齢者以外に多くの人に必要

防災の時のボランティア、といえば高齢者に注目されがちです。

ですが、実は助けを必要としているのは高齢者だけではありません。

1人では動くことのできない乳幼児や妊産婦、目にみてわからないが体や心に何か不自由を感じている人。

男性には頼りにくい女性、また女性には頼りにくい男性。時には外国語を話せる人が必要な場面もあるでしょう。

被災者にも多種多様な人格の人がいるため、必要とされる人材は多岐に渡ります。

私は30代の子を持つ女性です。もし自分が被災したら、と考えたときそばに同じ境遇の女性がいてくれれば心強いと思います。

被災者とひとくくりにはできず、高齢者以外でも助けを求める人はたくさんいます。

ボランティアには女性参加者が少なく、避難所や仮設住宅では特に必要とされているのが現状です。

まとめ

  • 防災の時のボランティアで起こる問題は、うまくボランティアが機能しないことで、被災地に負担がかかること
  • 防災の時はボランティアに行く前にまず情報収集をしよう
  • ボランティアに行く際は自分の行動に責任を持ち、被災者の立場になって気持ちを良く考えよう
  • 防災の時は長袖長ズボン、そして自分の身を守る対策を忘れずに
  • 防災の時にボランティアを必要とするのは高齢者だけではない

防災の時に何かしたい!とあなたが思う気持ちは、とても素敵なことです。ボランティア先で問題が起こらないように、しっかり事前準備をしていきましょう。

事前準備をしっかりするだけで、問題を減らすことができますよ。

そしてボランティアを必要としている人、支援の方法は様々です。無理はせず、あなたにできることから始めてみましょう。

ボランティアとして活動する時は、荷物をコンパクトにまとめましょう。

あれも、これもと持って行く思うように活動できません。

飲食物もコンパクトにまとめられる非常食がおすすめです。

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